レニングラード国立バレエ「眠りの森の美女」

2021年6月20日


レニングラード国立バレエ「眠りの森の美女」鑑賞。

大変豪華絢爛な、素晴らしい舞台でした!
衣装の豪華さには目を奪われっぱなしでした。
1幕、2幕と、変化する衣装に感心していたら、3幕の結婚式ではさらにゴージャス度アップになって、びっくりです。
特に、王と王妃、ナポレオンの戴冠式の時の衣装を模倣したデザインと思われ、赤、白、ゴールドで、袖口などに白いファーに黒の(羽根?)ポイントがほどこされていて、すっごい豪華でした。
脇役の人達の衣装にしても、そのひとつひとつが主役並みに豪華で手がこんでいました。
細かいところまですごく丁寧に作ってあるのが遠目にもよくわかるほどで、また、生地の組み合わせや色彩の品の良さも良かった。とても勉強になりました。

そして今日のオケの出来の良いことったら!素晴らしい演奏&指揮でした。
全体によくまとまっていて安定した音で、安心しきって、聴き入ってしまいました。
音が良いと舞台の奥行き感が違うな~と思いました。
このチャイコフスキーの曲は特に、ヴァイオリンのソロが大変美しく聴かせてくれるのですが、2幕ではチラッとソロの人が指揮者の脇から顔を出して客席に向かって挨拶してくれました。素晴らしい演奏でした。
今日は2階席だったため、指揮のパブーシンさんが頑張ってる姿がよく見えました。

オーロラ姫はイリーナ・ペレン。とても可憐な姫でした。
デジレ王子はニコライ・コリパエフ。彼はとても若々しくてしなやかで繊細な踊り。
雰囲気が俳優のジャスティン・ロングっぽくて、線の細い感じがまさに貴公子にぴったりでした。
ペレンとの組み合わせもお似合いでした。

カラボス役のマクシム・ポドショーノフがやけに存在感ありましたね~。
黒とシルバーを使った衣装に、青いライトが当たると、青魚みたいに光って面白かった。
王もすごく素敵だったし、あと、2幕で登場したデジレ王子の従者の衣装が執事っぽくて可愛かった。
髪型とか演技がまたいかにも「じい」って感じで、かなり印象的でした。
王子を残して去っていく場面なんて、なんだか2人ともやけに心細い雰囲気が漂っていて、演技上手だな~と、思わずにやけてしまいました。

3幕で登場の青い鳥役が、先日のガラで奴隷を踊ってくれたアイドス・ザカンでした。
ぴったりな配役でした。踊りもばっちり決まってて、野性的で力強い感じの鳥さんでした。

この前、「シヴァコフさん、来てるのに踊らないでどうしたのかしら」と不思議だったのです。ガラにも出なかったし。
ミハイル・シヴァコフさん、何と、今日は4人の王子の一人として登場していました。びっくりです~。
もっと彼の踊り、観たかったんだけどなあ。

これで今年のレニ国バレエ鑑賞も一段落です。
なんだかさみしいしもっと行きたかった気もするけど・・・
また来てね~と、次回を楽しみにしておこう。

本当に、ロマンチックで豪華な、夢を見ているような舞台でした!
ところで、今年のレニ国公演パンフの「白鳥」の写真、王子がなぜかコルプだった!!
得した気分。