人生の意味を見つめるゾンビ映画『28年後…』

いや~えらい映画でした……。

2003年に公開された映画『28日後…』の続編3作目となります。
1作目では、謎のゾンビウイルスが広がってしまった4週間後に主人公のジムが目覚めたところから、ロンドンだけでなくイギリス全土がどのような状況になっているのかを、人間の闇と愛と共に描いています。

2作目では、さらに約半年が経過したロンドンでの群像劇。
軍ですら止められないゾンビの猛威と、それに対抗しうる希望が描かれました。

今回の3作目では、28年後の小さな島が舞台です。
本土はゾンビだらけで、人々が避難して集まったためなのか、元々集落があって運良く感染を免れたためにやや安全だったのか、分かりませんが、少ない物資で何とか生き延びている村がありました。
ところが、もはや古い因習村に逆戻りしてしまっているようで……興味深い皮肉です。
そして主人公の母は病気で寝込んでおり、医者がいるという噂を聞いた少年は何とかしようと危険な本土へ母を連れて向かいます。
無茶だろと思ったのですが、この母親が意外に強いので何とかなっていました。嘘だろ……

母の愛と父の愛

アーロン・テイラー=ジョンソン、良かったです~!
一見頼もしくハンサムな若い父親だけど……という、人間味のある役を演じていました。

 

 

 

 

人生は常に死へ向かっている

“メメント・モリ”

 

ところで、ジム、ジェイミー、ジミー、全て「ジェームズ」の愛称なんですよね。まあ主人公だから統一しているという事だと思いますが……
ジェームズの由来はジェイコブ→ヤコブ。
聖書ネタとなると、まだまだ勉強不足で、パッと理解が追いつかないのが歯がゆいところです。

まだまだ終わらない28シリーズ

見終わってから知ったのですが、なんとこの『28年後…』は、三部作だとか!!!
確かにあの終わり方では、いかにも続きがありますって感じでしたが……首を傾げながら映画館を後にしたので、まだ続きがあると分かって大歓喜です。(笑)

そしてなんと、2作めの終盤からはキリアンが再登場するとか……!?
監督曰く「シリーズに新たな展開をもたらす」とのこと。
ジムは……あれから28年後は、50代でしょうか。一体どんな人物として、何をするのか……?気になりますね。
1作めの主人公が再登場する激アツ展開。
とても楽しみです。

 

ちなみにこれは小ネタですが、レイフ・ファインズとアルファ役の俳優さんは、今回すっかり仲良しになってしまったとか(笑)
なんでも、チ・ルイス・パリーは、『ハリー・ポッター』シリーズでハグリッドのスタンドインをやっていたのです!
そしてその仕事ぶりにレイフが惚れ惚れし、チ・ルイス・パリーも憧れの眼差しを向けていたそうです。
面白い縁ですね。
それにしても、デカい……(笑)
レイフだって180cmあるんですよ。