エスプリ~ローラン・プティの世界

2021年6月20日


草刈民代さんの引退公演ということで、すごい盛り上がりでした。
特に、カーテンコールが熱かった!

何度も何度も幕があがり、なんと、アンコールまでやってくれて、もうびっくりしました。
バレエでアンコールって、初めて観たと思います。
嬉しかったなあ~。
アンコールのチーク・トゥ・チーク、全員総出で楽しかった!
この「チーク・トゥ・チーク」はアステア&ロジャースの「トップ・ハット」からインスピレーションを受けた作品だそうで、それはあとから知ったのですが、観ている時は「シカゴ」を思い出していました。

今回私は、何がなんでもコルプさんを観るのが一番の目的でした。
今日は前回よりも髪を短く刈り込んでいました。友人ともよく話しているのですが、どーもあのヘアカットは何か変だ、と。
刈り上げるといっても、バリカンとかそういう感じではなくて、ハサミで気ままに切ったざく切り状態。奥さんか自分で切っているのか~と友人は笑っていました。
でも私は、そんな彼の“芸術的”な髪型がとても好きです(笑)。

コルプさん、本当に素敵でした。
特に「切り裂きジャック」には参った・・・。
ハットにコート、シャツにベスト着用で登場。
バレエで切り裂きジャックだなんて!すごい大胆な。
コルプさんの壮絶なまでの表現力には脱帽です。
鬼気迫る踊りでした。

「バレエというより、演劇のよう」というのは友人の感想。

チャップリンみたいなパントマイムな踊りを見せてくれた、ルイジ・ボニーノさんも良かったし、
マッチョなリエンツ・チャンは、バレエというより体操のようで、シャープな顔立ちとその体格は、戦闘服と戦場が似合いそうな感じでした。
でも、さすがに踊りはパワフルで安定感があって、素晴らしく、また華奢な草刈さんなんか軽がる~と抱えあげてました。2~3人は平気でリフトできそうです(笑)。

草刈さんは引退後、演技のほうで活躍されるのだそうで、再び夫の周坊監督と組んでなにか作品を作るのかな、と思います。
とても美しい方なので、どんな役をされるのか楽しみですね。
監督も今日は客席で鑑賞されていたようです。