ドラマ『スニッファー ウクライナの私立探偵』の見どころ

2020年4月29日

AXNMysteryで、シーズン1~2を観ました!

とっても面白かったので、『スニッファー ウクライナの私立探偵』の見どころポイントをご紹介します。


スニッファーの基本データ

2013年ウクライナ製作

原題:Нюхач
英題:The Sniffer

言語は、ロシア語
脚本 – アルチョム・リトビネンコ、アンドレイ・バビク
監督 – アルチョム・リトビネンコ

異例の嗅覚を持つ主人公が、現場に残されたニオイという見えない証拠を嗅ぎわけ、犯人をプロファイリングし、真相を究明していくお話。
各国で賞をたくさん受賞している、とても上質なドラマです。
『スニッファー 嗅覚捜査官』と題して2016年にNHKによって日本版としてリメイクもされています。

私自身、最初このドラマを知った時には「ウクライナのドラマ??」と、今まで観たことがなかった国のドラマということで、どんなものなのかがイメージできなかったです。

ところが、第一話からすっかりこのドラマの魅力にとりつかれてしまいました。
脚本、演出、美術、音楽、そして登場人物の魅力的なこと、ユーモアのセンス、などなど、どの要素もとても上質。よくできています。

今までになかった主人公の特殊な能力は、臭覚


私立探偵スニッファー 役は、キリル・カロ(Kirill Käro)

繊細で潔癖症な、スニッファー。
普通の人にはわからない微量な臭いで、場所や犯人の特徴を分析し、捜査していきます。
犬を擬人化したらこんな感じ……?
それにしては、性格は、自由気ままで他者を寄せ付けない猫っぽいのですが(笑)

第一印象は『Dr.HOUSE/ハウス』のヒュー・ローリーに似てるな~!と思いました。
そして『LIE TO ME/ライ・トゥ・ミー』のティム・ロスにも似ている!2人の風貌とキャラクターを組み合わせたような雰囲気です。
この感じ、大好きですね~
人を寄せ付けない、天才の孤独感、そして真実をとことん追求する姿。

スニッファーはかなりお金持ちのようで、自分用にカスタマイズした特殊な仕様の自宅に住んでいます。
駐車場から部屋まで専用エレベーターで直通、広々とした天井の高い部屋、眺望は良好。
部屋の大部分はラボとして活用しており、様々な実験道具や素材が保管してあります。時々取り出して、臭いを確認したりしますが、ほとんどは彼の記憶に収納されているよう。

愛車はダッジのチャレンジャーSRT(Dodge Challenger SRT)です。
オシャレなオレンジ色(赤に近いオレンジというか、オレンジに近い赤というか、なんとも素敵な色です)にライン入り。
アメ車に乗るんだ!?と、ちょっと驚きましたね。
ヨーロッパの高級車というと、ベンツやBMWなどが定番かと思いこんでいたところ、ちょっとしたコダワリなのでしょうか、捻りをきかせているなと思いました。
相棒ヴィクトルの乗るJEEPも、メタリックな黄緑色で、オレンジ色のチャレンジャーと並ぶと、とてもカラフルです。
このドラマは、インテリアや衣装など、全体的にグレーからネイビーブルーの色調に統一していることもあり、この2台の車の色がさし色になっています。

完璧な彼にも弱点があります。それは猫。
アレルギーで、猫の臭いを嗅ぐだけでもうダメ。
犬っぽいところが強調されているのでしょうか。

バディもの


そして重要なことなのですが……このドラマは、バディものです。
相棒は体格のいい特別捜査官、ヴィクトル。
ヴィクトル役はイワン・オガネシアン(Ivan Oganesyan)
スニッファーとは学校が同じだったようです。
2人の友情・信頼関係や、セリフのやりとりを見ていると、ホームズとワトソンを思わせますね。

ヴィクトルはスニッファーとは真逆の性格。
肉体派、大ざっぱ、行動派、雑食系。いつも何か食べてる。特にジャンクフード。とりあえず、腹に入れる、って感じですね。
女好きで、美人を見ると片っ端から口説く。
イケメンなのでそれなりにモテるのですが、いつもフラフラしているため、本命には冷たくあしらわれてしまいます。
私はヴィクトルがたまらなく可愛いです!

美女と美男が次々登場


耳鼻咽喉科の先生、タチヤーナ(ニーナ・ゴガーエヴァ)。

元妻のユーリャ(マリヤ・アニカノヴァ)は、何かというとスニッファーのことが気になってしかたがないようで、なんだかんだと関わってくるところも、見どころです。息子もイケメンです。

ウクライナは巨乳の美女が多いのでしょうか……、巨乳の美女がどんどん出てきます。
しかし皆さん、気が強い(笑)
ヴィクトルなんかは、そこに惹かれるようですが……。

そんな感じで、ロシア系美女が次々と登場します!
鼻高い!唇ふっくら!眼光鋭い!色白い!足長い!胸大きい!強そう!・・・と、非常にボリューム感のあるイメージです。

また、チョイ役でも、脇役にイケメンがどんどん登場します!画面からしっかり目を離さないよーに!(笑)

インテリアと異国情緒


私はインテリア好きなので、このドラマに登場する、アメリカやイギリスのドラマでは見られない特徴的な建築やインテリアを見ることができて、とっても楽しかったです。
歴史的建築というよりも、近代的な建築・インテリアが多く登場します。どれがロケで、どれがセットなのかまでは、ちょっとわからないのですが。
ドラマのイメージに合わせて意図的にそういう所を撮影場所に選んでいるのだと思いますが、白、ブルー、グレーのクール系な色彩、それをステンレスやガラスの硬質感のある素材、そういうものが画面に多く登場していました。
あと、どこへ行っても、「やたら広い」「やたら天井高い」っていうのも特徴。ちょっとしたカフェであっても、隣の席からやたら離れていたりとか。
なんていうか、狭い日本の感覚から見ると、無駄に広い。無駄に天井高い。そういうインテリアや建築ばかりなんですね。
なので、場面に奥行きがあって、そういうシーンを観賞しているだけでもなんだか楽しいのです。

あ、ただ、クールに統一された基本カラーに対して、美女の部屋は赤いサテンのベッドだったり、やけに「赤」が印象的に使われています。
ちょっと商業的と言いますか、やけに装飾的で大げさな雰囲気のインテリア(平たく言うとコテコテ)だったりするのですが、セットなのか現実的にああした部屋に住んでいる美女が存在するのか?は謎です。

それと、異国情緒といいますか、ウクライナの文化にもふれることができて、そこも楽しい見どころです。
普通の庶民の暮らしも登場しますし、街並みや住宅地が建ち並んでいる様子も、やはり、独特な雰囲気があります。

ロシア語と、欧風ユーモアのセンス


テンポが良く、事件は一話完結しつつ、主人公を取り巻く人間関係が描かれていきます。
ありとあらゆるミステリーを観てきた自分としても、ちょっと変わった事件だなーという話が多いのは、おそらくお国柄といいますか、何かその土地ならではの社会背景とか人種などが盛り込まれているからなのではと思いました。

臭いを表現する時などのエフェクトの使い方なんかも、なかなか凝っていて、きれいで、楽しかったですねー。
シーンごとに入るBGMは、どことなくハンス・ジマー風?な感じでした。『ダ・ヴィンチ・コード』みたいな曲の雰囲気。

おとぼけギャグも多いです。けどなんかこの感覚って独特・・・と考えてみると、ユーモアセンスがヨーロッパ風なのかなと。
『REX/レックス』を知ってる人は、共通するものを感じるかも。
アメリカのドラマのノリとは一味違って、何というのかあの「ほのぼのとした童話のようなゆるい感じ」がイイんですよね~。

以前からロシア語がちょっと気になっていたのですが、文字を見るなり、英語のアルファベットとのあまりの違いに(@@)どう入ったら良いものか理解不能な感じになっていました。しかし今回、このドラマをシリーズで観たことで、かなり耳が慣れました。
もしかしてロシア語は、音声からのほうが入りやすいかも?と、このドラマのおかげで少しだけロシア語になじみました。まだほとんどわからないですが。。。でも、全く理解不能!っていう絶望感からは少しだけ脱することができたかも、です。
それは他のドラマでロシア語のセリフが出てきた時に、なんだかやけに耳慣れた雰囲気だな!と反応した時に実感しました。
ロシア語の日常会話って、あまり聴く機会がないので、そういう意味でも楽しむことができました。
さらに楽しめたら良いなと思います。

シーズン3が待ち遠しい

そんなわけで、私なりの見どころポイント、ご参考になりましたら嬉しく思います♪

本当に面白くって、シーズン2まで一気に観てしまった私です。
そして!シーズン3も製作されております!!!
トレイラー観ましたが、ますますグレードアップしている感じで、めっちゃ楽しみ!!!
「スニッファー シーズン3」の予告編

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