文句なしの2作目『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』

2023年6月22日

最高☆☆☆☆☆でした!文句なし!
称賛ポイントが多すぎて困ります。
前作よりもパワーアップしている感じで、テンポも良く、上映時間が短く感じられました。

まずタイトルの文字、ペンのシャープな手書きタッチが素敵で見とれてしまいました。
冒頭からうっとり。いいですねえ。リッチー監督のセンスに酔わせていただきましょう!とワクワク感が高まります。
アナログ感を取り入れながらも、クールで男性的なデザイン感覚がいいんですね。
オープニングとエンディングも、古い本の挿絵のように加工していて、綺麗なデザインに感激。
前回の時も感激していたのですが、パンフレットのデザインが古い新聞のようで、大好きなのです。とても美的センスのレベルが高く刺激になるので、1作目のパンフもすぐ近くに置いてあって時々眺めているほどです。

伏線があちこちにある、というのもホームズらしくて。
小包などの小物使い、演出が楽しい。
ホームズが観察するときの表現が面白くて、ロバートはこういう細かい演技が本当に上手ですね。

ノオミ・ラパスのジプシー姿、かっこ良かった!
ホームズの相棒みたいで嬉しかった。
『ミレニアム』を観てすぐオファーしたというリッチー監督さすがです。
次はプロメテウスが控えていますね。
コリン・ファレル共演のサスペンスも撮影予定だそうで、今後の活躍がとても楽しみな女優さんです。

こちらのドレスも素敵ですが、ジプシーの衣装がとっても良かった。真似したいくらい。
ボタンの素敵な黒いジャケットとか、いいなあ。

ジュード・ロウもおしゃれでしたね~
帽子の被り方など、着こなしが完璧なので見とれていました。
ビクトリア調の英国紳士服はたまりませんね。
今回は口ひげもあり、よりワトソンのイメージに近付いた感じでした。

ホームズの、相変わらずちょっと崩した着こなしもいいですね。
ツイードのジャケット、よく見ると赤い糸が織り込まれているのとか、細かいところまで気になってしまいます。
ロバートは普段からそれはそれはオシャレな人ですが、着崩し方もすごくカッコ良く決まっていました。

そういえばアカデミー賞の時の彼がすごく面白かった。
ロバート「『プレゼンター』というドキュメントを撮ってるんだ」
グヴィネス「『プレゼンターズ』でなく?」
という感じのやりとりだったと思うのですが、まるでトニーとペッパーのやりとりそのもので、いい演出でしたね~。

『アベンジャーズ』が楽しみで楽しみで、何度も予告編観に行ってますね。
マイティ・ソーとスタークのオレ様キャラ同士のからみがどうなのか、ジェレミー・レナーの出番というあたりなんかがすごく気になります。まあ、どの人が目立っても皆大好きなので問題なしです……というより、どこを中心に観るか悩んでしまうほどですよね。

ホームズに戻って……

ホームズの変装というかコスプレが、とっても楽しかったです。
女装や、中国人や”その他の変装”が実に微妙というか絶妙な演出で作られていて、すごく面白かった。
思い出すだけでにやけてきます……。

モリアーティ教授、クールでかっこ良かったですね。
「鱒」を歌うシーンが印象的。
ジャレッド・ハリスはAXN『マッドメン』に出演中ですが、こちらもなかなかクセのある人物でいい味出してます。
ジョゼフ・ゴードン・レヴィ主演の『リンカーン』にも出演だとか。
『ベンジャミン・バトン』での酔っ払い船長さん、強烈に記憶に残ってますねー。
クールでダンディなモリアーティ教授とはあまりにもイメージ違うので同じ人とは思えないくらいですが。

エミリー・ワトスン役のケリー・ライリー、可愛いです。
彼女は以前WOWOWで放送していた『犯罪捜査官アナ・トラヴィス』でキアラン・ハインズと共演していたドラマを観たことがあって、存在感のあるいい女優さんだなあと思っていました。ドラマ自体も面白く、渋い作りの英国調サスペンスという感じ。イギリスの刑事ものドラマは、アメリカのものと違って地味だけどしっかりした作りでじっくり見せてくれるものが多くて好きですね。

あとホームズの兄がかなり変人で、面白かった。
スティーブン・フライは『ホビット』にも出ているようで、楽しみです。

ホームズ家の執事、スタンリーがツボだったのは言うまでもなく。
彼はかなり人気みたいです(笑)。

サントラは観賞後即、劇場で購入してしまいました!

ジマーのファンとしても、この音楽のノリは楽しすぎます。
今回はロマ音楽を取り入れていて、ジプシーの雰囲気で素敵に盛り上げてくれました。
ジマーさんは脚本を読んですぐにスロヴァキアへ飛んで、現地でバンド2組をスカウトしてきたそうです(サントラの解説より)。
それと先ほども書いた『真昼の決闘』のジマー版。これは大ウケでした。

ラバに乗っていくホームズの姿は、シャーリー・マクレーンそっくり。
“シャーリー・マクレーン”=ホームズの兄が用いる愛称”シャーリー”
……なんですね、おそらく。

リッチー監督とジマーさんがモリコーネに捧げるオマージュ、最高でした。拍手送りたい。

それと!!モーツァルトもきっと喜ぶだろうなあ~というくらい、ノリノリのジマー調『ドン・ジョヴァンニ』☆
オペラファンとしてこれは超絶最高でした。
冒頭、口笛でアイネ・クライネ・ナハトムジークを吹くのは伏線だったんですね?なんて思った。

ちょこっといたずら描きしました。
ワトソンやけに美しく描けてしまいましたけど、わりと似てる?
ホームズはジプシー偽装ファッションが可愛かったので。
もっといろいろ描きたかったけどどうにも暇がないので、心残りだけどアップしてしまいます。

書ききれないほど……大好きなものがぎゅーっと詰めこまれた素敵な映画でした。

3作目もきっとありますよね。
楽しみです。