ダンディでアクションメインの『シャーロック・ホームズ』

2023年6月9日

これはかなり良いです!
お気に入り間違いなしなものは、できるだけ大きいスクリーンで観ておきたいものですから、公開したらすぐさま観に行ってしまうのです。

なんたって、大好きなガイ・リッチー監督で、主役のホームズがロバート・ダウニーJr.、さらにワトソン役はジュード・ロウだなんて、贅沢この上なしな作品。

『リボルバー』では、いったいリッチー監督はどこへ行こうとしているのか…?と思っていましたが(好きな作品だけどかなり変わってた)。
なんとまあ今回のホームズの、華麗なるエンタメ仕上げには驚いてしまいました。
リッチーさんて、どちらかといえばこんな風に大作向きな監督ではないと勝手に思っていたものですから。

でも、見事にゴージャスに、そしてリッチー監督らしいオシャレセンスがピカピカに冴えてる出来栄えに大感激でした。
19世紀末のロンドンを背景に、ダンディな男2人でクライム・サスペンス、さらにちょっとコメディとロマンもあり、おっと、悪役もハンサム!という感じで、オリジナルストーリーだけど面白くできていて、とても楽しい作品です。

ロバートのオシャレなことといったら!
ホームズは、着る物をそこら辺から適当につかんで着ているのだそうで、そういうところをちゃんと含ませたロバートの着崩し加減が最高にオシャレでしたね。
このポスターだと結構きちんとしているほうで、劇中ではもっと髪がボサボサで服もクタクタなのがあったのですけど、それがちっともだらしなくなくって、ちゃんとおしゃれに見えるところが流石だなと思いました。
一瞬、”チャップリンか?”と思うような着方もありましたが♪

ホームズって探偵だけど、ちょっと壊れ気味な芸術家という雰囲気があってそれがロバートのイメージにぴったり。むしろ、過去にあったやたらにきちんとした身なりの紳士って感じは違うかもと思うくらい。
娘が原作既読なので、鑑賞後に小ネタをたくさん教えてくれて、ほ~、そうなんですか!といろいろと勉強になりました(笑)。

ワトソンはめちゃくちゃかっこいい系なのです。オトボケ一切なし。ホームズと一緒に戦う。強い。
ジュードはもっと頼りない感じでやってもはまる人ですが、このキャラクター作りは、あえてこういう隙のない感じが良かったです。リッチー風。(笑)
そしてかっこいいジュードが観れたのも大収穫なわけで。うれしいなあ~。

ホームズとのテンポの良いやりとりも、気持ちよくて、流石だなーと思いました。

まるで夫婦みたいな彼らの関係には笑ってしまいます。

アイリーン役はレイチェル・マクアダムス。
色っぽいし、きれいだし、賢く抜け目のないところがハマっていました。

ドレスを華麗に着こなしながら、とってもアクティブなアイリーンはカッコイイ。

ホームズとの、微妙な恋愛関係の描き方も良いです。
クールでロマンチックな関係って素敵。

悪役はおなじみのマーク・ストロング。
リッチー監督作品では常連ですね。
彼はとてもハンサムですが、ダークな悪役と黒系の衣装がぴったり。よく似合っていました。

他にも、レストレード警部役にエディ・マーサンで、映画でもドラマでもお助け役で頻繁に登場されていますね。『幻影師アイゼンハイム』とか『リトル・ドリット』などが印象的でした。

ロバートが喋りだすと、もう、おかしくって……。
推理の場面は巻き戻し効果が楽しかったし、すごくわかりやすくて、現代的な感じも良かったです。

クラシックな雰囲気と、現代的な感覚のミックス感が、リッチー監督のセンスの良さで上質な仕上がりになっていました。
インテリアや小道具、衣装はもう、ツボに来すぎ!!!

エンディングのグラフィックデザインもすごく素敵でしたし、パンフもまるでデザインの参考書のようで、手元に置いてしょっちゅう眺めていたいです。
とにかくクリエイティヴな要素が満載の映画で、とても勉強になりました。

超~おしゃれな2人が並ぶと、ファッションブランドの広告のように美しいです~
惚れぼれ。
ロバートのハズシ技は本当に凄いし、ジュードのダンディさもピカピカに決まってますね!

美しい上のツーショットとは対照的に(笑)。
この汚いというか雑然としたなかにも秩序のある部屋がかっこいいです。

お二人もくつろいでいる様子が素敵です。
特にロバートいいですね。シャツが汚れたままだし。

実験台になってた犬も可愛かった~
というか”動物実験”……(汗)

あの犬は『スナッチ』の犬を思い出しますね。

撮影風景。
真中は監督ですね。おしゃれです~

それぞれの、帽子のかぶりかたにダンディズムが感じられます。帽子で男っぷりが決まるんですね~

撮影風景その2。
とっても楽しそう~♪ロバートの笑顔が可愛い。

やはり続編はやってほしいし、ぜひぜひぜひとも!!!観たいです!

ロバートの『アイアンマン2』公開間近♪楽しみです。

 

音楽担当はハンス・ジマーいつものノリで、劇場にガンガン響いてくれて雰囲気を盛り上げまくっていました。
ジマーさん大好きです。