アナニアシヴィリ&ウヴァーロフ&岩田withグルジア国立バレエ
今日はニーナの「ロミオとジュリエット」を鑑賞。
休憩2回含む3時間で最後は膝が痛くなってしまいました。
本当に感動しました!!
またまた客席総立ちだったし。
ニーナはどうしてあんなに「やわらかい」のでしょうか。
身体の柔軟性がすごい、とか、そういうんじゃなくて、なんというかこう・・・ふんわ~りとしてるんですね。
スーッと足を床に滑らせたり、手を上にスッと上げるとか、そんな何気ない仕草さえ、スローモーションみたいにふわあああああ~んとした感じなのです。
ちょっと動くだけで、その余韻みたいなものが、彼女の身体の後についていくみたいな・・・
音で表現するなら、、エコーがかかっていつまでも鳴り響いているような感じかもしれないなあ。
ウヴァーロフのロミオもすごく素敵でした。
アルブレヒトも良かったけど、もしかすると彼にはロミオのほうが似合ってるかしら。
公演の全体的な印象は、踊りはもちろん!最高に素晴らしいけど、まるで言葉のない演劇のようで、格調があってそしてすごい迫力でした。
音楽はプロコフィエフだし、哲学的な感じさえ漂って、決して甘系メロドラマではないなと思いました。
本来はシェークスピア作品なわけだし、言葉の世界というか名台詞がたくさんなわけで・・・
でも、バレエでは当然、言葉がないから魂に直接語りかけてくるような感覚でした。
1幕はロミオとその親友マキューシオ、ベンヴォーリオの3人のやりとりが可愛くて、まるでラブコメみたいでした。
というかラブコメで男3人というのはここから来てるのか?
2幕でマキューシオが死ぬシーンは岩田さんの踊りと演技をじっくり堪能できた感じで満足でした。
しかしあれは結構大変なのではと思います。
刺されてから息をひきとるまで何分あるのかわからないけど、かなりあって、本当に無念の死、っていうことを表現しているようでした。
岩田さんはウヴァーロフより頭ひとつ以上も身長差があるのに、その個性と表現力の豊かさで惹きつけられますね。素晴らしいです。
3幕の最後の葬儀と2人の死のシーンは、誠に美しかったです。
ロミオの、階段に逆さまに倒れるのは実に劇的で良いですね~。
(でも、ウヴァーロフさん頭に血が上り過ぎないかと心配だった笑)
今日はいつもの客層と違って、男性がとても多く(ニーナファンは男性が多いみたいです)しかも年齢層が高い。
あと、今日は撮影のための大きなカメラが入っていました。
TVの取材でしょうか?DVDになるのなら嬉しいけどなあ。