母と娘の眩しい愛情『マンマ・ミーア!』

2023年6月22日

友人から「娘の母ならタオルが必要ですよ」と教えてもらっていて、しっかり覚悟してミニタオル握りしめて観ていたのですが……

泣けるというか……死ぬほど笑いころげながら観てしまい、笑い涙、涙。。。になってしまいました~楽しかった~

とにかくテンションの高い映画。明るくて、ひたすら前向き!
過去の失敗もエネルギーにしてしまう。
溌剌とした中年男女たちが、すごく生き生きとしていてまぶしいくらいでした。
ギリシャの明るい日差し、空と海も美しくて、そのおかげか、さらに作品の明るさが倍増していたというか全体的にキラキラする光のイメージが印象的でした。

使われている音楽については、もちろん流行していた当時は、特に聴きたくなくてもいつでもどこでも流れていたくらいの大ヒット曲ばかりで、なにやら懐かしさもありました。
当時はリアルタイムにディスコ・ミュージックでしたけど、こんな風に映画化すると、見事にミュージカル作品になっていて、うまくできているなあ~と感心しました。

メリル・ストリープがこんなに歌える人だったなんて初めて知りました。
それにめちゃくちゃハジケまくってて元気だし、凄いです。
娘役のアマンダ・セイフライドも綺麗な声ですごく上手……という具合に、皆さんまったく違和感を感じなかったのですが、今回の出演者はみんな、プロのダンサーや歌手ではない人達が選ばれていたということで、それがかえって面白い味わいを出していたようです。

いつもはあまり見ることのできない、女優&俳優たちが歌ったり踊ったりする姿を観るのは、実に楽しかったです。

さて私にとって今回の大注目は、もちろんステラン・スカルスガルドでした。
このところコスチュームやらメイクの凄いのやらで、いえ、それはそれで好きなのですが、素のままのステランさんを観ることができたのが何と言っても嬉しかったのです。
名前が「ビル」だし……陸にあがったビル・ターナー?いや、ただの偶然みたいです。(笑)
ビルの不良オヤジ全開な登場シーンですでに娘も私も大ウケ!そのあとの海賊っぷりにも大爆笑。
とにかくビルが出るたびに爆笑してました。

こんな素敵にナチュラルな冒険家のステランさんが観れて、嬉しくてしかたがありませんでした。
そうかそうか。彼の魅力は、ワイルドで、大地のような包容力なんだな、きっと。
×××まで……。ん、ここには書けませんよ(笑)。

オヤジトリオが最高~に可愛かったですね。
皆、いい感じに年を重ねてる人たちで、観てるとほっとさせられる素敵な紳士たちでした。
コリン・ファースも控え目、ちょっと地味ながらも存在感がありましたね。
うーん、さすが~。彼はセリフがない時でも自分の周囲の空気まで変化させてる感じがするんですね。素晴らしいです。
5代目ボンドのピアーズ・ブロスナンは、服の着こなし、身のこなしが綺麗で、やはりダンディな人だなあとしみじみ思いました。特に白いパンツが素敵でした。
ハンサムなんだけど、時々見せるいたずらっぽい目が可愛いです。それにしても雰囲気が柔らかい人。
6代目ボンドの野生的やんちゃぶりとはまるで違う雰囲気ですね。
しかし、彼らの「20年前の写真」、かなり無理やり作っているところが面白すぎでした!全然若返ってないし(笑)

ウエディングドレスのデザインがギリシャの雰囲気で素敵でした!
衣装がとても気になったのですが、担当が大好きなアン・ロスではありませんか。
リアルを追求したということですが、彼女のお仕事ぶりには本当に刺激になります。
生地なども、すごくこだわっているらしく、もし再度観る機会があるならもっとじっくり観察したいものです。

スカイ役のドミニク・クーパーは、もうすぐ公開の『ある公爵夫人の生涯』でキーラ・ナイトレイと共演。18世紀のイギリスですよ~衣裳が楽しみで、ワクワクです。

というわけで『マンマ・ミーア!』、私にとっては「きれいなステラン」出演作として永久保存版ですね。