ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

とうとう5作目なんですね。
1作目からずっと娘は原作のファンで、発売日に本を購入すると、もう待てない止まらないという感じで、その日のうちに一気に読んでしまうのです。
私のほうはというと、初めは娘に付き合って映画を観て、なかなか面白いじゃないの、と思いつつ、原作はなかなか読めませんでした。
娘が読め読めってしきりにすすめてくれるので、映画を観たあとに読んでいます。

主人公のハリーと娘が同世代なので、ハリーとともに成長していったという感じで、そういう意味でとても親しみがあります。

実は2回観ていて、1回目は2週間以上も前でした。
うっかりして、歌舞伎町で前売りを購入したため、いにしえの某劇場で観ましたが、音がちっとも聞こえない・・というか届かないというか、そしてひどいことに画面がボケてるしで、悲劇でした。
何故ピントあってないんですか・・・。
で、次の週に豊洲でリベンジしました。良かったです。
映像も音も、全然違う~。
それにしても設備の差で感動がこれほどまでに違ってしまうと、いったい感動って何なんだ・・という気分にもなりますね。
5ヶ所ほど、泣いた。
もー、シリウス登場シーンでウルウル~っと来ますねー・・・(T∇T )


友人も、「このシリーズで初めて、も一回観てもいいなあ」と思ったと語っていましたが、私も同じ気持ちでした。
なんか今回は皆、大人になったせいもあるのか、内面的な部分もよく描かれていたし、あと、例えばティーカップ(ハグリッドの家の青い水玉カップ!)とか、絵の中のガイコツとか、細かい演出をきちっと押さえてくれてて、でも、省くところは思いっきり省いていてうまく作っているなあと思いました。
私は今回のハリポタは今までの作品の中ではかなり気に入りました。
あとで知ったのですが、先日WOWOWでやってたビル・ナイの「ある日、ダウニング街で」の監督さんでした。
この作品、政治的な内容でありながらじんわりとした人間味があって、そしてとても品があって、すごく感動的で良かったです。
政治を勉強してた人なので、重さと軽さのバランス感覚のある人だと思いました。
綺麗に作っているけれど変にビジュアルに走っちゃったりとか、そういう感じでもなくて。

あと、かなり笑いました~~。特にオレ様トム最高っ!
なぜかスーツ姿でホームに立ってるあの方が最高!だと思いました。
アンブリッジ先生もすごくおもしろいし~。
服から壁からインクの色までピンクづくしの趣味もおもしろいし、あの笑い、本当に不気味です。
上手いなあ~~。
そういえばつい最近、ああいう笑い方する人がいましたっけねえ・・・。
ああいう病的な笑い方をする人って、なるほど矛盾と欺瞞に満ちているんだなということがよくわかりました。

ヘレナ・ボナム・カーターがまた良かった。
ほんとに彼女って魔女が似合いすぎるんです。素でも十分魔女っぽいですが・・。

マルフォイ様(父)も今回はいつもより出番あるので嬉しかったです~♪
ヘビのステッキがいいんです。

シリウス役のゲイリー・オールドマンが素晴しいです。
特に、ウインク(2回)にはやられます。
衣装がいいんですね~。
変身後の黒いコート、また屋敷内でもベルベットのロングジャケットとか、それにストライプの茶色のジャケットにストライプのシャツを合わせたりというのも素敵でした。
たぶん、アズガバン以後、ハリポタの雰囲気にぐっと深さが増したのは、ゲイリー・オールドマンのせいじゃないかと勝手に思っています。
カメレオン俳優とはよく言われていますが、私としてはあの何とも形容のしがたい独特の情感の出し方が、素敵だと思うのです。

そうそう、今回はダンブルドアも見事な賢者っぷりで、楽しませてくれました。
彼のウインクも素敵でした♪

最高にツボで、娘ともめちゃくちゃ盛り上がってしまったのはスネイプ先生の○○シーン。
今回一番のツボでした。
ほんとうに一瞬なので、おおお~と思っている間に終わります・・が・・妙にそこだけが強烈に記憶に残ります。

有名俳優さんが贅沢に登場するハリポタです。
美少年からオジサマからジイ様まで、皆さん素敵で、楽しかった。
いつものことながら、美術が素晴しくて、感動です。
この作品で一番楽しい部分かなと思います。
不思議で美しい小道具やセットなどは、目も心も奪われます。