スタートレック

2018年5月15日

これは、最高に楽しい映画です！

オリジナルのファンであればあるほど、元ネタがわかり、面白いのだそうですが、悔しいかな、私にはわからないんですね～
なにしろ、ほとんどオリジナルを観たことがないんです。
でも、あまりにも有名なＴＶシリーズだったため、観ていなくても主要メンバーの顔とか名前とかは何となく知ってました。
気にはなっていたんですけどね・・・話が膨大すぎて・・・
実は何度かＴＶドラマをチェックしたものの、何しろ長すぎるというか話が多すぎて、いったいどっから入ったら良いものやらわかりません。
・・・で、挫折を繰り返しています。

そんなダメダメな私だし、それにＴＶシリーズの劇場版っていったらやはり初心者には無理な内容なのかな・・と思っていて、やや引き気味でした。
でも、Ｊ．Ｊ．エイブラムスが監督！！と知ってからがぜん興味がわいてしまいました。
彼の作るものだったら絶対に今まで裏切られたことがないし、どんな風に作っているのか確認しておかないと落ち着きません（笑）。
それほど今、注目すべきクリエイターのひとりです。
いつでも彼は気持ち良く期待を裏切る楽しみを作りだす天才で、そういうところが大好き。しかも、今という時代のとらえ方、その感性が素晴らしくて、本当に目が離せない人ですね。
ＪＪならこうする、っていうところにきちんと説得力があるから凄いんですよね。

そして、オリジナル知らない私でも、とっても楽しくて大満足でした。
宇宙もの大好きだしそれに一応、少々の海洋ファンではあり、海が宇宙になっただけで基本は海軍のノリなところが実に楽しくて、ワクワクしっぱなしでした。

登場人物たちはみんな、若々しくて青春真っ只中、という設定。
はじけっぱなしなカークが観ていて危なっかしいけど、こういうキャラが主人公だとノリがいいしわかりやすくて良いです（笑）。
キャストも要注目な人ばかり。私が今回特に気になっていたのはスポック役のザッカリー・クイント。彼は「ＨＥＲＯＥＳ」のサイラーで有名ですが、ドラマの中でもかなり強烈な印象を持っていて、心の闇をとてもうまく表現していて、いい味出してるのです。
そしてスポックが思ってた以上に良かったです。今回のスポック役はクールな雰囲気でありながら、まだまだ若さの残る感じも出していて、何気に爽やかな表面と、秘めた情熱っていうキャラクターが素敵でした。
未来のスポックとしてオリジナルのミスター・スポックが登場するんですね。これも楽しい。

次に「ロード・オブ・ザ・リング」でエオメル役のカール・アーバン。
彼が出るなら行かなくっちゃ、なのです。
しかも今回は乗り物嫌いの船医っていうおいしい役で、もう絶対見逃せません、っていう、やけにそういう小さなところに大きな期待をかけてました（笑）。
出番は少なかったけど、期待以上に楽しませてくれて、最高でした。
特にドクターとカークのからみが面白かったです。

エリック・バナの悪役っぷりが怖すぎでそれにもほんとに驚かされたし。
あんなに悪役はまる人なんだなあって。
あのハンサムな御顔は？っていうくらいメイクしてたせいもありますが、別人でしたね～。

あとなんと、すごくうれしいサプライズがあって、サイモン・ペッグが出てきて笑わせてくれました～
いいキャラでした！ハイテンションだし・・・名前がスコットっていかにもイギリス風。

もうひとり、大大大注目してたのが、チェコフ役のアントン・イェルチン。
彼のロシア訛りが可愛くってたまりませんでした♪
「アーイ！」っていう海軍風の返事がすっごく可愛かった～。
この前観た「チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室」での天才高校生役が似合っていましたけど、こんな風に大作でも大活躍で嬉しいです。
というわけで、キャラクター作りがすごくよくって、面白く、ここがまず引き込まれる要素なのかなと思いました。

ストーリーは単純明快で、気楽に楽しめる作品です。
士官候補生（？）でいきなり実戦、みたいなノリでした。
ほとんど勢いでやってましたね～。
発進するとき、大丈夫か～って感じが面白かった。
艦長の精神状態で云々・・・という規定で思わず、戦艦バウンティ号や、ホーンブロワーを思い出してしまいました。

魅力的なキャラクターを引き立たせる背景やセットも素晴らしいです。
宇宙のシーンとか、船内などの表現も良かったし、音楽も印象的でした。
セットなんかも、いろいろ細かいこだわりがあるんだろうなあ・・と思いながら観ていました。人を転送できるのが便利で面白い。
終わり方もとってもさわやかで、このまんまのメンバーで
「それではまた来週！つづく」
って感じでしたね。
いくらでも作ってほしいです。