ディバージェンス

私は疲れた・・・。
今年は「ニューワールド」と「ブロークバックマウンテン」で高レベルの満足を得ているので、何を観ても薄い・・・薄いんだよ・・・あああ。虚しいわ。
とぼやきつつ、いまひとつ軽くない足取りで、新しくできたアジア専門のシネコン、六本木シネマートへ行った。
劇場の感想は・・・。言いますまい。
できればもう行きたくないです・・・。
しかし、作品はなかなか良かった。これで少し救われた。
(なのに!!観客は私を含めて2人だった・・・orz)

香港のイケメン観賞会(一人で)ってわけだったんですが、もちろんメインの3人はとってもカッコ良かったし、アクションも楽しかった。
ストーリーも、脚本も、小粒でぴりっと辛いのよ、みたいなね。
しかし・・・。
香港映画界は、すべてがインファナル・アフェアの洗礼を受けてしまったというくらい、あれ以来どれもこれも、インファナル・アフェア・アナザーストーリーに思えてしまう。
困ったことだ。カメラワークにしても、音楽の使い方にしても・・・。

市場でのアクションシーンは良かった!
緊張感あふれておりました。
水を効果的に使っていましたねー。
こういうあたりはとても中国的!と思った。
中国アクションって、自然の効果を使うのがすごくうまいと思うんです。
これは、都会の中でありながら、「水」という自然を実にうまく使ってる。
このアクションシーンはイケてる。
他にも、高速道路を猛スピードで走るシーンとか、結構「おお!」と感心するシーンがありました。

アーロン・クォック。
無精髭で、やさぐれ系でしたが、以前はもっと華奢な印象だとか。
私は今回スクリーンで観るのは初めて。
でも、この役ってストーカーだわ。どう見ても。
かなり、妄想も激しい人物(笑)。

この3人の中で、唯一、過去作品を観たことがある人、イーキン・チェン。
年取ったなあと思いつつも、やはりかっこいい。
今回は、クールなエリート弁護士役♪

ワイルドな、そして謎の殺し屋。ダニエル・ウー。
彼って、何と家具デザイナーでもあるそうです。
かっこいいです~。
どんな家具をデザインしてるのでしょうか。

というわけで、この3人が、まったく違う世界にいながら、一つの点(ヒロイン)につながっている、というストーリーで、面白かった。

ひとりで大ウケしちゃったのがこの人、インファナル・アフェアでサム役の、エリック・ツァン。
また、口いっぱいにほおばってしゃべってました。
しかも、死体安置室の死体の前で、焼きソバだもん(笑)。
この人、西田敏行みたいな格好しちゃってて、これでも検死官なのかしら?
そして他にも、「MUSA」で私の大好きだったランブルファ将軍が、アーロン・クォックの上司役で出てきて、そりゃもう嬉しかったです。
いろいろと楽しめました。映画って本当に楽しい。

ディバージェンス ~運命の交差点~ [DVD]
アーロン・クォック (出演), イーキン・チェン (出演), ベニー・チャン (監督)