ナイロビの蜂

製薬会社は武器商人と同じだ!

これは、この作品の中のセリフです。
どういう意味かは、ご覧になってみればわかります。
世界中には、必ず表と裏があります。
最近ではこういった社会派の映画作品が多いので、実態を世に知らせるのに楽な世の中になったのかもしれません。
でも、解決していない問題は山積みです。
ポスターでもわかるように、ラブストーリーが売りになっているようです。
一応、間違いではないんだけど、そこに、恐ろしい社会の裏側事情がからんできます。

そんなわけで、ただ社会派っていうのとは一味違う感じのストーリー展開です。
また、脚本がややこしくなく、とてもわかりやすいので、社会の裏事情に知識がなくても大丈夫。
いささか、説明的すぎてかえって退屈なシーンもありましたが・・・。
もーわかってるから、早く先に進んでよ!てな感じで。
シリアナに比べたら、ものすごく親切。

レイチェル・ワイズは、これでアカデミー賞とゴールデングローブ賞なんだけども・・・。
ますますアカデミー賞ってわけわかんない。
作品の社会的な影響(慈善団体を組織したり)なんかが考慮されたのかもしれません。
しかし、レイチェルさんは妊婦ヌードを惜しげもなく披露しておりましたね。
あと、顔がすごく浮腫んでいるのが気になりました。妊娠の影響でしょうか。

レイフ・ファインズはこの前のハリポタでのぶっ飛び演技がまだ鮮明に残ってます・・・(笑)。
ファンの人たちは素敵な顔がわからないって憤慨していらっしゃいましたが、私はあのキレまくり演技がもー可笑しくって、娘とふたりで大ウケだったんですよねー。
「オレ様」だし(爆)。
あ、そうそう、今回はとってもハンサムで真面目に妻を愛する、素敵な紳士でしたね。
ガーデニングとかしちゃって、ほんとにイギリス人らしくて。

それとこの作品は、脇役がとってもオイシイのです!
ビル・ナイ、ピート・ポスルスウェイト、リチャード・マッケイブという具合で、イギリス俳優好きにはたまりません。
ビル・ナイビル・ナイのスーツ姿はかっこいいし、
ピート・ポスルスウェイトピートさんはやさぐれててワイルドでしたし、
リチャード・マッケイブリチャードさんは「マスター&コマンダー」で船医助手を演じていたときにギョロ目が脳裏に焼きついてしまって。
ビクビクしながら、マチュリン先生の手術を手伝うのが面白かった。
今回はヒロインの従兄役で、大活躍。

また、非常に印象に残ったのは、たった今、目の前の1人の人間を助けられるかどうかということ。
それが、世界につながっていくのだというメッセージが心に響きました。

ところで、私は娘に予防接種を一切させていません。
彼女って、注射したことないし、歯医者に行ったこともないという人間なのです。
薬害のことって、あまり表に出ないのですが、結構関連書が出ています。
この作品に出てくる、我々からは遠い国のお話、じゃなくて、実は身のまわりに存在することなのです。

ナイロビの蜂 [DVD]
レイフ・ファインズ (出演), レイチェル・ワイズ (出演), フェルナンド・メイレレス (監督)