映画『劇場版名探偵コナン2019/紺青の拳(フィスト)』の感想

2019年4月15日

2種類公開され、話題になったポスター。今回は初の海外シンガポールが舞台!

作品情報

 時間:109分
 製作:2019年日本
 原作:青山剛昌
 監督:永岡智佳
 脚本:大倉崇裕
 アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
 音楽:大野克夫

 キャスト:
高山みなみ
山崎和佳奈
小山力也
山口勝平
松井菜桜子
林原めぐみ
緒方賢一
岩居由希子
高木渉
大谷育江
山崎育三郎
河北麻友子
梶裕貴

Never let you go…――――もう決して、あなたを離しません

予告編

キッド最大のピンチ!?

『業火の向日葵』以来、4作目の登場となる怪盗キッド。今回はどんなショーを見せてくれるのかと思いきや、なんと殺人事件の容疑者に!?しかも、撃たれた……!??
まじっく快斗はじまって以来の大ピンチです。

今回キッドが狙っているのは、19世紀末に海賊船ごと沈んでしまったという世界最大のブルーサファイア『紺青の拳』。これが引き上げられ、空手トーナメントのチャンピオンベルトに嵌め込まれた。
そのことから必然的に巻き込まれることになる、京極真。400戦無敗を更新し続けている彼は、鈴木財閥令嬢の園子のボーイフレンドとしても有名です。
今回もキッド様登場と聞いて黄色い声をあげる園子の横で、あるものを片手で握り潰しかけたシーンも。
京極さんが好敵手として睨みつけるキッドですが、うまい具合にいつもコナンくんが助けてくれます。
三位一体ミステリー、いやラブストーリー?
ちなみにキッドこと黒羽快斗には、青子ちゃんという可愛い幼馴染がいるので、何も心配いらないんですけどね~。(笑)

孤高の拳聖、完全覚醒

強さとは一体何なのか。

153~154話で出会った、京極真と鈴木園子。
172~173話、228~229話、457~458話、746~747話を経て、今回の劇場版となるわけですが、ずっとずっとやってほしかったんですよね~~!!!
キッドVS京極をスクリーンで!!!
平次と和葉が良い感じになったので、今度はこの二人だよね?って。待ってました。
警視庁恋物語劇場版も待ってるんですけど。
貴重な京極さんの出演シーンは、コミックス22巻、25巻、33巻、52巻をチェック!!

自分より強い相手を探し求めて、ずっと放浪してきた京極真。
400戦無敗を更新し続ける剛昌ワールド最強(先生公認)の男が、突然の壁にぶち当たります。
何のために戦うのか。
何のための強さなのか。

その答えを出したシーン、もう本当に最高にカッコよかった!!覚醒した!?最後のアレ何!?奥義!??ジャマルッディンも本望だったことでしょう……内蔵が無事か知らんけど……。
やはり、守るべきものを見つけた者っていうのは真の強さを発揮しますよね。
いつもどこかに行ってしまうけれど、絶対に離れない。
その意志の強さは、病室の外でずっと待機している彼の姿にも感じられました。
そういう意味でも、最強の男なのかもしれない……恐るべし京極真。

女心は拳で分からない――春のラブコメ・ブルー

脚本は『から紅の恋歌』と同じ大倉さん。ピュアな想いや複雑な人間模様を描きつつ、大人も楽しめる巧妙なミステリーを見せてくれました。

一段と進化した映像!噴水やライトもさることながら、プールの水の張り方や、紅茶の揺れも綺麗だった。けど、一番衝撃を受けたのは、京極さんとランチタイムを楽しむ園子のカット。なんだあれ?新海誠風??
『ゼロの執行人』でも息を呑むほど美しいシーンが何箇所かありましたが、今回も、恋する鈴木園子に全世界が惚れた……。
そんであのラストの、絆創膏シーン。京極さんがケガが治ってもずっと絆創膏を額に貼り続けている謎がやっと!!解明されます。そんな理由だったなんて……。しかも園子、世界一可愛いし。
あざとすぎました。ありがとうございました。

毛利蘭VS黒羽快斗、 『難破船』ではキスされかけておシリを触られ(!)、『向日葵』では朦朧としてキッドと新一の顔を見間違えた蘭ですが、今回は蘭の圧倒的勝利(笑)
いい加減、もうだまされないわよ!!といったところでしょうか。今までの鬱憤が溜まりに溜まっていて、あのプールのシーンでは腸が煮えくり返っていたかもしれませんよね。今思い返すとめちゃめちゃセリフが怖い。普段の蘭なら、新一相手に言いそうにないことでした。そもそも快斗の手が「マジシャンっぽい」と初対面の犯罪心理学者に言われてしまうほどなのに、握ったら分かりますよね(笑)本編に夢中で、蘭の心情にまでは気が付かなかった私です。蘭はとっくに見破っていて、快斗の反応を伺っていたのではないでしょうか。こわいよ~。

こわいと言えば、あの後、コナン君はめちゃめちゃ哀ちゃんの機嫌を取らなくてはならなかったことでしょう。フサエブランドの新作ポーチで済んだかな?
コナン君もさすがの今回は、薬をもらえず、新一として来れなかったことで発狂しかけていましたが、キッドもさすがに人の彼女に不埒なマネはしないので、終始、紳士に徹していました。
蘭置いてきぼりは当然のごとくあったけどね。シンガポールは治安が良いらしいし、彼女なら一人で数時間放置されてても大丈夫だと思いますが。

アップデートされる演出

今回の舞台はシンガポール!!
原作とテレビシリーズでは、ロンドン告白編でイギリスが出てきましたが、これほど堂々と劇場版で舞台が海外になるのは初めて。

まるで海外ドラマのようなスタートで、タイトルが出るまでドキドキしてしまいました。
『DEXTER/デクスター』や『マイアミ・バイス』を思い出して、やたら興奮する私。
今回はシンガポールが舞台ということもあり、英語がどんどん出てきます。やたらはっきり丁寧な発音で喋ってくれるので、分かりやすすぎて違和感あるのですが(笑)勉強になりますね。
watch your mouth!(使わない英語ばかり覚える……)

快斗とコナン君の推理シーンも、まるで『スニッファー/ウクライナの私立探偵』や『SHERLOCK』のようで、とてもカッコよかったです。

というか

・目が覚めたら……シンガポールだった!!
・再エントリー早ッ!!!さすが秒で全てを解決する女、鈴木園子。
・フェイク小五郎には爆笑しましたwwwある意味、彼こそ真のマジシャンなのではwwwwもうあの眠り方がくせになっちゃってるのかもしれない
・ラストはほんと、何が起きてるんだ!?(I don’t know!!)という気分。

吹っ飛ぶマリーナ・ベイ・サンズ

今度もめちゃめちゃにお金がかかっていましたね。
めちゃめちゃにお金がかかった建物をめちゃめちゃに壊していました。
マリーナ・ベイ・サンズは総工費80億シンガポールドル(約6,600億円)で建設され2011年にオープンした、高さ200mで57階の三棟建て複合リゾート。建物内には世界最大のカジノを中心に、2,561室のホテル、12万平方メートルのコンベンションセンター、7万4千平方メートルのショッピングモール、美術館、シアター、グラスパビリオンなどがあるそうです。

屋上庭園にあるホテル宿泊者専用のインフィニティ・プールは150mあり、約19トンのステンレスで支えられているとか。潮風がすごそうですし、ステンレスなら腐食しないで済みそうですが、よくもまあそんな重いものが上に乗ってますよね……水も入ってるのに……。 さらにプールの下には、500本のジャッキが埋められ支えているとか。すごい。よく分かんないけどすごい。
地震が無いシンガポールだからできる、超次元建築物です。

マリーナベイサンズの設計はイスラエル系カナダ人建築家のモシェ・サフディが行いました。
マリーナベイサンズのデザインは海から入ってくる船が、ホテルを門に見立て、シンガポールの関門という意味を表している。また、横から見て’入’字形になっており、’入’字形というのは風水的にも良いとされているようです。

この’入’字形にするために東側のビルはイタリアのピサの斜塔(傾斜角5.5度)より10倍近く傾いている52度の傾きになっており、なんでもこの傾いた建造物の建築の困難さから当時は世界で最も作りにくい建築物という評価も受け、マリーナベイサンズの船の部分であるサンズスカイパーク以外のホテルの部分の建築は一次で選ばれた4社の業者の中でも工事入札段階で日本の清水建設とフランスVINCIは入札を辞退したそうです。

マリーナベイサンズの船の部分であるサンズスカイパークの建設は、日本のJFEエンジニアリングとシンガポールのヨンナム社の共同企業体が受注し、合計14回にわたり部品を200mへ吊上げる作業を行って建設したそうです。

http://sing-navi.net/archives/919

建築に詳しいminiatenに聞いたところ、キャンティレバー構造はしぬほどお金がかかるし、地震国日本では難しい。そして、上部の船をイメージした部分があんなふうになるなんて、構造的によっぽどうまく足場に砲撃を当てないと無理なんじゃないかということでした。上にドンって後から乗せたわけじゃなく、ある程度組み立てはしたけど部分部分で上にあげて、建物の上で造りながら組み立てたんですもんね。ちょっと間違ったら途中で折れてしまいそうです。
舟型だから、浮かせたかったんでしょうね。分かる。
しかしありえねーと思っても、きっと映画コナン制作チームのことですから、各専門家に聞いて、模型を作って、ちゃんと検証されてから描写されたと思います。だからありえなくはない。多分。

次回作は・・・

そしてそして、来年2020年は東京タワーをバックに……
「届け、遥か彼方へ――!」(池田秀一)
ちょっとどういうことなんでしょう。また赤井の女を悩殺する気なんでしょうか。
安室くんも出るのかな?今から描き下ろしポスター公開が待ち遠しいですね。
遥か彼方ってどこだろう。アメリカかな。

ところで、ここまで来たら個人的には、怪盗キッドではなく黒羽快斗を主人公にして、お父さんのこととか、お母さんのこととか、色々な謎をもう少しだけ詳しく見せてほしいなと思いました。
キッドの追っている組織とコナン君の追っている組織は同じだと考えています。だから真相に近付いたら、二人は協力せざるを得ないはず。と睨んでいます。
その前哨戦で、劇場版でちょっとだけ~~~。しかし今回のキッドはどこか控えめで、遠慮しているのかビビっているのか、それでいてキメるところはキメていて、とても良かったですね。
またの活躍を期待します。
京極さんも出席日数大丈夫なのかな?中退でOK?さらにレベルアップして、剛昌ワールド随一の強さを見せつけてほしいですね!

いやはや素晴らしい平成最後の映画だった。

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Posted by tiara