映画『キャプテン・マーベル』の感想

2020年4月13日

はちゃめちゃにカッコイイポスター

作品情報

時間:124分
原題:Captain Marvel
製作:2019年アメリカ
原作:ロイ・トーマス、ジーン・コラン『キャロル・ダンヴァース』
監督:アンナ・ボーデン&ライアン・フレック
脚本:メグ・レフォーヴ、ニコール・パールマン、ジェネヴァ・ロバートソン=ドゥウォレット、リズ・フラハイヴ、カーリー・メンチ、アンナ・ボーデン、ライアン・フレック
撮影:ベン・デイヴィス
音楽:パイナー・トプラク

キャスト:
ブリー・ラーソン
サミュエル・L・ジャクソン
ベン・メンデルソーン
ジャイモン・フンスー
リー・ペイス
アネット・ベニング
クラーク・グレッグ
ジュード・ロウ

予告編

宇宙最強ウーマン爆誕

いや、いや。強すぎないか??

次々にぶっ飛ばされる異星人たち!
勢いよくぶち抜かれる宇宙船の壁!!
コテンパンにやられるイケメン!!!

いや~~こんなに楽しい映画ができたとは。

ものすごく強いけれど、色気もある。
そんなところが、良いなと思いました。

彼女がここまでの力を得ることができたのは運命なのですが、その運命が彼女を選んだのは、幼い頃から何度も失敗を繰り返し、そして諦めずに立ち上がる強い精神力を持っていたからなんですね。
惚れ惚れしました。
もう彼女来たら、サノスなんかデコピンで倒せるんじゃね???

なぜもっと早く来てくれなかったのか……という部分も、とりあえず理由があって、納得させられました。とりあえず。

’90年代を楽しもう♪な演出がいっぱい

Tシャツにボーイズライクなダメージデニム、革ジャン、腰にはチェックのシャツを巻いて。
’90年代に流行りましたよね~チェックシャツの腰巻。
私もやってたな~と懐かしんでおりました。

当時日本で人気のあったガールズバンド、プリンセスプリンセス。ボーカルの香さんは、俳優岸谷五郎の奥様なんですよ~。この画像のファッションからは、’80年代ロンドンパンクのイメージも漂ってますね。

どうやら昨年あたりから、90年代ファッションが本格的に復活してきているらしく、ファッション業界でもずいぶん取り上げられているようなのです。

ディーゼルの昨年のもの↓

デニムの他にも、花柄ロングスカートにDr.マーチンのブーツ。そしてチェック柄♪
古着を組み合わせるグランジ・ファッションがトレンドのようです。

グランジっていえばこの方↓、カート・コバーンですよね~

キャロルの親友マリアが着けていた、ゴールドの名前ネックレス。当時すごく流行して、皆持ってましたよね。SATCのキャリーが身につけたことで有名。なんと、ここ最近はこの名前ネックレスもトレンドらしいです。セレブの間でも再燃しているようです。

フューリー長官が「反抗期の不良娘」と言ったファッション。「シャツの腰巻きはやめろ」と注意されました(苦笑)
きっと彼女はマネキンから無意識に選んだけれど、自分の元のスタイルに近いものを感じたのでしょうね。似合ってました。

ファッションの他にも、レンタルビデオ店の007の等身大スタンドとか。ぶっ壊されてたの、ピアーズ・ブロスナンじゃないか?
DVDじゃなくてVHSがずら~っと並ぶ店内。

あと、他のシーンで出てくる古いSONYのパソコン。どでーんとしたやつ。データの読み込みが遅いっ!!
データ読み込み中のダイアログが表示されている時、
キャプテンマーベルが「何してるの?」と聞くところ、思わず爆笑でした。
一瞬で宇宙の彼方に飛んで行けるレベルの人から見れば、なんでこんなに遅いんだね?と不思議に思いますわね。

公衆電話のアナログ回線を使って、宇宙と通信できてしまうところなんかは、スパイものみたいで楽しかったし、えらくハイテクな反面、アナログな小道具を演出に使ってくるあたり、とっても和みます♪
キャラクターの絵のランチボックスとか、インベーダーゲームとか。

「アベンジャーズ」や「マーベル」の由来

「スタン・リーありがとう」という気持ちにあふれている本作。
冒頭から泣けましたね・・・。
カメオ出演も観れて、本当に嬉しかったです。。。

グースも可愛かったけど、ヤバかった~(笑)

さて、嬉しいサプライズだったのは、コールソン(新人)!!
エージェント・オブ・シールドをシーズン5まで観ていた私としては、コールソン大好きなので、新人時代の彼がチラチラ観れてとても嬉しかったです。
人間とはかけ離れた驚異が次々と襲ってくる世界で、「人間らしい」部分の象徴なのかもしれませんね。
フューリーとの絶対的な信頼関係も、新人時代からしっかり築かれていたんだなあ。

今回は舞台が1995年ごろということもあり、まだアベンジャーズのAの字も無い世界。
そこで戦うことになるキャロルと、エージェント・フューリー。

なぜ“アベンジャーズ”なのか?なぜマーベルなのか?という部分が最後に明らかになり、とても感動しました。

インフィニティ・ストーンの一つであるコズミックキューブ(テッセラクト)も登場しました。
しかし1942年3月にシュミット(レッド・スカル/演ヒューゴ・ウィービング)がノルウェーの教会から奪ったキューブですが、その後2011年に『キャプテン・アメリカ/ファースト・アベンジャー』で取り戻すまでヒドラで利用されていたはずでは……?ん……?

物語を彩る脇役陣

なにこのポスター(笑)

ベン・メンデルソーンの良いところばっかり。
好きな俳優さんなので嬉しいです。
最初に「この人いいな」と意識し始めたのが『ジャッキー・コーガン』や『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』のだらしない姿だったので、あまりにもその格好がハマっていたこともあり、そういう役が多いのかな?と思っていたら、最近は英国紳士!という感じで、キリリとスタイリッシュなスーツにクールなメガネとか掛けちゃって出てくることが多い感じがします。デキる上司だけど実は悪役……!?でも本当は……!?(笑)演じ分けがすごい。上手ですね~。
「あの青い目が気に入ってたのに」というシーン、自分で言うなよwwwwと笑ってしまいました。

あと「しかし醜い奴らだな」というシーンで、解剖医が「彼はブラピじゃないですからね」っていうのが面白かったです。ブラピを基準にしちゃダメでしょう(笑)
そういえばブラッド・ピット主演の『フューリー』という映画がありますね。ネタだったのかな~。

リー・ペイス!思わず叫びそうになってしまいました。まさかここに出て来るとは~

ネビュラを操っていたロナン(画像は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の時の)、こんなところから出ていたんですね。
最後に出てきたシーン、良かった(笑)すぐ帰るんだ~。

進化し続ける映像技術

今回も大画面のスクリーンで観れて、本当に良かったなと思えたのが、映像の美しさです。

今回もVFX使いまくりだったのですが、最初の任務へ出発した時にジュード・ロウがデバイスを3D展開するシーン、ものすごく進化しているな~!と感じました。
今まであんなに広範囲に人物に被って綺麗なエフェクトを展開したことあったっけ??
アイアンマンことトニー・スタークが手でホログラムを操作するのには今まで幾度も惚れ惚れしていましたが、今回はそれをさらに高度な感じにしているというか、クリーはAIを信仰している異星人なので、何か違う技術の雰囲気を感じたというか……。

特に、背景が暗かったこともあるのですが、エフェクトを通り越してブリー・ラーソンなどの顔をアップに映すところ、手前で3Dのエフェクトがボケてて、すごく綺麗だった。通り越して映すのもそうだけど、人物の顔や体に反射させなきゃいけないし、常時エフェクト動いてるし、プログラムと加工がめちゃくちゃ大変だと思うんですけど、どうなんでしょうか。

腕のタッチパネルを操作するのも新感覚ですよね。“腕のタッチパネル”だけだと、今までの宇宙飛行士モノにもあったじゃん、という感じなのですが、今回はタッチパネルに高度な先端技術が内蔵されていて、所有者の意識と繋がっているようで、触ってイメージするだけでやりたいことが実現できるというか。
光るタッチパネル触りながら頭で考えるだけでホログラム通話かけられるよ、みたいな。
ボディスーツのカラーチェンジもできるよ、みたいな。(一瞬ネオンになったの可愛かった)
すごすぎる。デザインも色彩もすごく綺麗で、見とれてしまいました。

そしてあのオーラの表現。スーパーガールだってあんなに燃えてません。
スーパーマンのいとこのくせにドジでおっちょこちょいだけど頑張り屋さんな人間くさい宇宙人、ってところがカワイイのですが。スカートで女子力アピールしてますし。

同じダンヴァースでも、キャロルはスピード・コア?のエネルギーを全身に浴びてしまった超進化系強すぎウーマン。かなり体育会系女子です。男子に負けたくない!っていうタイプ。

エンディングのおまけ映像も観れて、気分もスッキリです(笑)。
吹き替えも豪華キャストなので気になってしかたがない(実は直前まで字幕か吹き替えか悩んだが今回は字幕を選択)ので、絶対吹き替え版も観ます。特にダークな森川智之さんの声が聴きたい。

私も、ダメージデニムとチェックシャツとDr.マーチンで出かけようと思います♪(また模倣行動…)

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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
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『ルーム』ブリー・ラーソンというと『ルーム』ですね。アカデミー賞主演女優賞を受賞しています。
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