アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生

渋谷で観ました。クリエイターっぽいオシャレな人ばかり来ていまして、何ともハイレベルな雰囲気でした。

個人的にもかなり良い内容で、感動しました。

ミックやキースや、大好きなロバート・ダウニーJr.とか、うわあ、こんな人もあんな人も!と次々と登場する豪華なセレブたちに、ドキュメントにありがちな淡々とした進行を少しも退屈することなく観ていました。


一流の人の仕事ぶりというのはいつでも、非常に感性を刺激されるものです。
私は、映画のメイキングというか製作現場の様子などを観るのがとても好きで、特にもっとも気になるのはやはり監督。
監督が現場でどういう風に指示を出したりするのかとか、どんなことを気にしているのかとか、監督のもの作りの姿勢とか哲学などをそこから学び取るのが楽しいんですね。

と、話がそれましたが、アニーの撮影の様子は、相手がセレブなこともあってか、映画を撮るのに似ているなあと思いながら観ていました。

それにしても、感動的なことは、彼女の仕事ぶりを見ていると、実に「普通」にあたりまえのことのようにやっているということなんですね。
つまり、なんというか・・・自然発生的に写真を撮ってるというか、まったく無理を感じないんですね。
ああ、天職っていうのはこういうことなんだなあと思います。
そういう風に仕事をしたいと思い、あこがれます。
彼女にとっては、写真を撮ることが自分にとってごく普通のことだし、写真を撮ってる自分が自然体なわけです。

時代を切り取り、人物の内面とその場の空気までが匂い立つように写真の中に写し出されているのです。

そしてその作品には、確かな説得力があります。

これはDVDを購入して、何度も観てみたいです。
きっと、観るたびに新しい発見がありそうです。