モーリス・ベジャール・バレエ団「80分間世界一周」

2021年6月20日


ベジャール最高!!でした!
感動しました。
「80分間~」の生舞台初めてだったので、そういう意味でも感動だったし、久しぶりにジル・ロマンの踊り(ほんのちょっとだけなのですが)を生で観れたし、幸せなひとときでした。

個人的には、ジルがちょこちょこ出たり入ったり、舞台を横切ったり、後ろ向いて立ってたり・・・、なんかそれがおかしくって、ひそかにウケてました(笑)♪
それでも、踊りだすと、もうその瞬間、舞台の上が別世界みたいになって、ゾクゾクするほどのクリエイティヴな刺激をくれる人。
バーンと超越した存在感が素晴らしい。大好きです。

「80分間~」はベジャール自身が旅行好きで、実際にその場所へ行った時に受けたインスピレーションを、作品にしたものだそうです。
私は、彼の感覚をそのまま受け取ったかのような錯覚に陥りました。

空間移動による、自己の内面のどこか、を覚醒する感覚というのはやみつきになる。

ベジャールの受けたものを、この作品によって感じることができるのは実に楽しいこと、嬉しいことです。

個性的なダンサー達、カラフルでおしゃれな衣装、
クラシックとモダンの見事な融合、
生き生きとして躍動感あふれる振り付けに、こちらの細胞まで活性化される感じです。

音楽はほとんどがテープだけど、パーカッションだけ入ってて、それがすごく素敵でした。
音楽とかぶってくるのも見事でした。

シュトラウスの「美しき青きドナウ」の踊り、素敵だった~。
思わず「2001年宇宙の旅」を思い出してしまうこの名曲。
踊りはそれとは関係ないのですがなにしろ大好きな曲だけに、一番印象的でした。

それにしても、ペンギンの着ぐるみは可愛かった!
デザインも良かったし、動きも素敵でしたし。
大きな地球のボールとか♪
観ていて、なんだかすご~く心があったまるなあ~と思いました。
ベジャールさん、実際にペンギンたちと交流したのでしょうか?

なんとも気持ちの良い”80分間”でした!
(実際の上演時間は95分でしたが)
休憩なしで一気に観れるところも良いです。
短すぎず長すぎず、な映画みたいで。
明日もリピート行きます。