国立モスクワ音楽劇場バレエ「エスメラルダ」

2021年6月20日


いやー期待以上に素晴らしい舞台で、とてもよかったです!

エスメラルダはユゴーの「ノートルダム・ド・パリ」のバレエ化です。
とてもドラマティックな内容で、興味深く鑑賞しました。

まずはノートルダム寺院からセーヌ川とパリの街の背景。
まるで映画の冒頭シーンのようにワクワクしました。
それからノートルダム寺院内部のセットに感激です。

昨年パリを訪れた際に、実際に目の当たりにしましたが、本当に奇妙で面白くてゾクゾクするような、特殊な造形デザインにはすっかり魅了されてしまいました。
時間があれば一日中観ていてもあきないでしょう。
外部にもたくさんの装飾がほどこされていて、そのひとつひとつが違うデザインで面白く、遠目に見ていても凄いな~と感心するばかりでした。

舞台の2幕ではあの有名な丸いステンドグラスが描かれた幕も登場。
いや~よく描いたなあ!と感心しました。

クラシックでしっかりと伝統を守ってる、といった雰囲気に、振付もバリエーションにとんでいるし、物語も深くて面白いし、すっかり引き込まれて観ていました。

皆さん役柄にしっかりはまってて、それぞれに魅力的でした。
特にフェビュス役のセミョーン・チュージンさん、やけにはまってましたね~。似合いすぎというか。

そしてやはり管弦楽がとても安定した音で聴かせてくれるのがなんといっても嬉しいです。
「あれ?」っと調子狂うところがなくて(笑)。
普通のオケなら当然なんですがバレエ公演だと難アリな時が多々ありますね・・・色々と事情があるとは思うのですが。