アドレナリン
監督・脚本のマーク・ネヴェルダインとブライアン・テイラーは今回が初めての長編映画ということで、ビデオゲームみたいな映画にしたかったそうです。
主人公の殺し屋シェブは、ある朝目覚めると中国製の毒を体内に注射されており、アドレナリンを出しつづけないと1時間以内に心臓停止となってしまうという設定。
そういう事情なので、ずーっとハイテンションでいなければならず、映画自体のテンションはハイなままに、ずんずん進んでいきます。
まー人の命を何と思ってるんだとか、周囲の無関係な人たちに迷惑かけ過ぎとかそういう生真面目なことを考え出すと、こういう映画は観れないでしょうねえ(笑)。
かなりメチャクチャな話でしたけど、それでも結構面白かったです。
ダイハードほどはモノ壊してなかったけど・・・予算の関係かしら。
印象的だったのは、映像感覚。
なかなかいいセンスだなあ~と思って観ていました。
どうやらHDカメラで撮っているらしく、HDカメラって、私は実物を見た事はないのですが、かなり小さいらしい。そこで、今までのカメラでは入り込めなかったような狭いところからも撮れるのが利点だそうで、確かにカメラワークはかなり新鮮でした。
あと、照明効果や画像の加工なども、実におもしろく使われていたり、ビジュアル的にかなり楽しめました。これもHDカメラの利点ですね。加工するときに簡単らしい。
それに加えてスピード感ですね。
ドタバタ下品にはならず、適度にいい感じにスピード感が出ていて良かったです。
とにかく、主役のジェイソン・ステイサムがカッコイイです。
特にこの方、歩き方が男っぽくて素敵。
スーツの着こなしも、いいですね~。肩で着るという感じで。
なかなかね、肩が決まってる人っていそうでいないんですよ、これが。
ロングショットも綺麗に決まってました。
スタントなしで演じたヘリコプターのシーンは、なんと3000フィートの高さでぶらさがっていたそうです。
しかし彼って、俳優の前には飛び込みで世界的にトップクラスというキャリアだったそうで、なるほどそれで度胸がすわっているんですね。
服着て靴はいたままプールで泳いでいましたが、きっとそんなのは朝飯前なのね。
コスチュームなんかもバッチリ似合いそうだから、時代ものも観てみたいなあ。
恋人役が「バタフライ・エフェクト」に出てたエイミー・スマートでしたが、彼女はとても可愛くて、そしてものすごく上手いですね。
今回はかなりの天然ボケなキャラクターでしたが、それが彼女らしくイイ味出してました。
もっと出てきてほしい女優さんです。
また、ドクター役のドワイト・ヨアカムさんが妙にハマッてて、とってもいい雰囲気出していたのですが、この方って2度もグラミー賞受賞者らしいです。。
全然知らないし。(グラミー賞に興味なしのため)
そのほか、脇役さんたちもいい顔ぶれを揃えていました。
特に悪役ヴェローナはなかなかイケメンさんで、泣きながら笑い出すシーンなんか最高に良かった!!今後、要注目な人です~
チョコチョコと登場する脇役さんたちも、皆さん印象的で、キャスティングのセンス、なかなかでした。
悪役さんたちがやたらにオシャレだったのも要チェックポイントでした。
DVD買ってしまいそう・・・