ハッピーフィート

作品情報

 時間:108分
 原題:Happy Feet
 製作:2006年アメリカ
 監督:ジョージ・ミラー
 脚本:ジョージ・ミラー、ジョン・コリー、ジュディ・モリス、ウォーレン・コールマン
 音楽:ジョン・パウエル
 
 キャスト:
イライジャ・ウッド(手越祐也〈NEWS〉)
ブリタニー・マーフィ (園崎未恵)
ヒュー・ジャックマン (てらそままさき)
ニコール・キッドマン(冬馬由美)
ヒューゴ・ウィービング(水野龍司)
マグダ・ズバンスキー(さとうあい)
ミリアム・マーゴリーズ(真山亜子)
ロビン・ウィリアムズ(ブラザートム)
ロンバルト・ボヤー(高木渉)
カルロス・アラズラキ(稲葉実)
ジョニーサンチェス三世(多田野曜平)
ジェフ・ガルシア(小森創介)
ロビン・ウィリアムズ(ブラザートム)
アンソニー・ラパーリア(石井隆夫)

『ハッピーフィート』の感想

これは素晴しかった!!
娘も私も、大満足でした。
とにかく絵が素晴しく綺麗です。
色彩感もほんとうに素晴しい。
質感や動きや立体感の出し方それに表情、構図なども文句なしの出来栄えでした。


音響効果の入れ方も良かったなあ。
氷の上に足を滑らす、シュッ、シュッ、パタパタ、という音がなにやらすごく気持ちよく感じました。

リアルを追求しながらも、人間っぽい表情をつけているキャラクターの作り方にもいちいち感心しました。
不良っぽいアデリーペンギン5人組とか、やんちゃで可愛くって、もう最高音譜
とくに金髪モヒカンの子がおかしくってたまりませんでした。


声を担当する俳優さんたちも、ほんとうにすばらしくって、
目にも、耳にも楽しめる作品でした。

二コール・キッドマンの澄みきった美しく艶のある声、ヒュー・ジャックマンの声も色気があって、とっても素敵でした。歌も、とてもお上手なのですねえ。
イライジャ・ウッドの声も、そのほか、皆さんすごくよかった!
日本語吹き替えも上映していましたが、これはやはり字幕版で観るべきでしょう。

海中のシーンも目をみはる動きの良さ、美しさです。
水中ですがまるで空中を飛ぶような表現のしかたが楽しかったです。アクロバット飛行みたいで!

この美しい映像にはヒーリング効果さえ感じました。

キャラクターもそれぞれとても個性的で、人間にもこういう人いるよねーって、娘とも観賞後に盛り上がっていました。


ストーリーも、すごくよかったですね。
まず、冒頭の地球のシーンでピンときました。

環境問題が含まれているな、と。
(予備知識なしだったので)

宇宙、地球の視点から、ぐーーーっと入っていって、
次は、ペンギンの視点に替わるんですね。これがすごくいいんですね~。

ところで、私は動物園とか水族館が大嫌いなのです。子供の頃から、そういうところへ連れて行ってもらっても、ちっとも楽しくありませんでした。
動物たちが監禁されているところを見るのはあまりにも辛すぎて、自分では娘を連れて行ったこともないのです。

この作品「ベイブ」の監督さんなんですね~。
あとから知ったのですが、「ベイブ」も最高に素晴しいです。

「ベイブ」のときと同じように、この監督さんは動物の視点で常にとらえていくんですね~。これがすごいんです。
ですから、この作品の後半部分で「辛い」と感じたなら、それはペンギンの気持ちになりきったからなのでは、と思いました。
今までなんとも思わなかった、考えようともしなかった、いや、わかってはいたけど考えたくなかったのかもしれない。
残酷な人間の行動を、受ける側の痛みとして感じたのではないかと思いました。

美しい自然とペンギンたちに対し、「エイリアン」と呼ばれる人間たちとその文明との違和感がとてもよく表現されていました。
氷と水の世界に持ち込まれたブルトーザーやゴミや、漁船はあまりにも唐突で、自然にとっては異物でしかないのでした。

もしも、ペンギンたちに何か「主張」できる方法があったなら・・・?
そうしたらこんなことが可能かもしれないね、と、そんなふうに思いました。
観終わって、共存というキーワードがなんとなく浮かんで、それが心に刻まれました。

娘はいたく感動し、気に入った様子でした。
帰り道や、帰宅してからもずっとこの作品のことを話し合っていました。

『森のリトルギャング』も良かったけど、ハッピーフィートも最高でした~~~

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