べオウルフ
今年のお正月は、たくさんの方から年賀状やお手紙などいただきまして、とても嬉しかったです。
ほんとうに皆様、温かい方々で、幸せでございます。ありがとうございます!
お手紙の中で、私の映画感想も楽しみにしています、とおっしゃってくださったりしていて、たまりまくった感想を処理しなくてはイケナイ!と気合いが入りました。
ほんとうに皆様、ありがとうございます。感謝です。
さて今日は、私がすっかり惚れてしまいました英雄べオウルフです。
基本的に英雄の物語は好きです。
今までに観たり、読んだりした英雄の中でも、このべオウルフはかなり理想的に描かれていました。
原作のべオウルフのほうが映画よりもずっと神話的というか、映画のほうは人間的な味付けが加味されており、それがいっそう彼に感情移入しやすいキャラクターを作り上げていて、楽しかったです。
どんな時でも逃げずに立ち向かう人って、素晴らしいですね。
信じる自分をしっかり持っているから。
アクション・ファンタジーとしても、面白かったです。
特に終盤のアクションは最高楽しいです。ドラゴンがいい!
竜が非常に気に入りまして、娘と騒いでいました。
ゴールドのナズグルかキングギドラみたいでいいです(笑)
とにかくベオウルフが男臭くてカッコ良くて、たまらないですね。
セリフもいちいちツボにきちゃって、嬉しくて。
「何もせぬものに神は何もしてくれぬ」
「死ぬならば栄誉のため。黄金ではない」
「覚えていてくれ。
王として
英雄としてではなく
一人の
愚かな男として」
たまりませんね~~~かっこいい~~泣ける。
あと「胆力を見せろ!」という表現が面白かったです。
娘が3Dは目が疲れるからというので、とりあえず1回目は普通上映で観ました。
つまりほとんどアニメというか・・・。
私は3DCG大好きなのでビジュアル的にかなり楽しめましたが、時々ゲーム画面を観ているような気持ちになりました。
でも私は、人がゲームやってるのを隣で見てるの、結構好きなんですね(笑)。
結局3回観ました。そのうち1回を3D上映で。もっと観たかったなあ・・・
今度はちゃんとしっかりしたメガネをかけて観ました。
それと、やはり3Dで観ると、この作品が立体映像として製作されているんだということがよく理解できました。
ゼメキス監督は「ポーラー・エクスプレス」のときにとても美意識の高い人だなあと思っていました。特に、光の使い方とか、色彩感の豊かさと美しさが好きです。
今回の「べオウルフ」も、細かいディティール部分までよく表現されていて、非常に勉強になり、感覚を大いに刺激してくれました。素晴らしいですね。
衣装とか、武器、小道具などのデザインも格調があり美しくて素敵で!
特に王冠のデザインがすごく気に入ってしまいました。
王の盾が、ボロミアの盾のデザインと似ていて、ニヤリとしたり。
ベオウルフは確かに時々ボロミアに見えました・・・と友人と騒いでいました。
最後のほうのあのシーンとか特に・・・
アンジー母さんは迫力でした。
彼女の「んんん~~」という、低音の不気味な子守唄が怖くて可笑しくて・・・どうしても笑ってしまうのです・・「アレキサンダー」の時のやはり強烈な母親役を思い出してしまいました。
あの時の子守唄も怖かったなあ(笑)。
蛇をアクセサリーのようにしていて、似合いすぎだったし。
私はレイ・ウィンストンも大好きな俳優さんなので、この作品をかなり楽しみにしていました。
彼は「キング・アーサー」のボース役が良かったですね。
あとナルニアのビーヴァーさんの時は声が素敵だなあとしみじみ思いました。
で、公開前にこの映画の予告編や画像を見たとき、フルCGとは思っていなくて、レイ・ウィンストンは「300」のジェラルド・バトラーのように筋トレをして、あの身体を作ったのだとばかり思い込んでいました。
顔の輪郭もすっかり変っていて・・・、何度も予告編を観るうちに、何か変だな・・・と思うようになり、しばらくしてからフルCGということを知り、なーんだ!そうだったのかと納得した次第です。
そのくらいにこの映像は完成度が高く、観れば観るほど細かい部分までよく表現されており、感心するばかりでした。
アンソニー・ホプキンス、ジョン・マルコヴィッチ、あとブレンダン・グリーソンもすごく素敵でした~!
オヤジ&爺さん好きにはたまらないですね~~
モーションキャプチャーだから、映像的にはご本人ではないわけですが、ちゃんとそれぞれの俳優さんらしい動きや表情をしていて、よく表現されているなあと思いました。
デイビィ・ジョーンズの変わり果てた姿(笑)にもビル・ナイらしさを見ることができてとっても楽しかったのと同様、今回も別人になっているとはいえ、ちゃんとレイさんの動きだなーと思いながら、剣を構える姿とか、やっぱりカッコイイよなーって思って、ますますレイさんが好きになりました。
今度は生身のレイさんを観たいなあ。
音楽もすごく気に入って、すぐにサントラを購入しました。
猛々しい雰囲気が最高です!
ほんとうに、下腹に力が入るなーという感じで(笑)
こちらは日本では劇場未公開となってしまった、ジェラルド・バトラー主演の作品です。
なんと、パイレーツでウィルのパパ役だったステラン・スカルスガルドも出てるんですよ~
全体に静かな雰囲気で、地味ではありますが、物悲しさと景色の美しさが印象的でした。
ジェラルドさんがとにかくめちゃくちゃカッコイイのです。
こちらが原作。映画よりもかなりストイックで理想化された英雄像。
ほんとうに叙事詩という雰囲気で文章が美しくて、おすすめです。
読んでいると「指輪物語」や「ホビットの冒険」(こちらも映画化決定とか!)を思いおこさせますね、やはり。
まだまだ語りたい、べオウルフ。
このぐらいにしときます・・・