ベクシル 2077 日本鎖国

珍しく”邦画”を観ました。
普段はほんとに邦画って観ないので、ちょっとドキドキでした(笑)。
それでもちょっとキレイな予告編に惹かれて、娘と観に行ってきました。

なんだか最近は、気の抜けた映画が多くて、観終わってから疲れることがあったりしたので、その日も朝からちょっとやさぐれ気味な私。

「つまんなかったら寝ちゃうよ?!」

などと、かなりひねくれた冗談をブツブツつぶやきながら(笑)着席。
長すぎる予告編に、すでに退屈し始め・・・。
ま一応、「ベオウルフ」「ヘアスプレー」「幸せのレシピ」「ライラ」の予告編が観れたので嬉しかった。


結果としては、そこそこ楽しめました。意外にもよかったなー。
さらにやさぐれずに済んで、めでたしめでたし。

いや、結構頑張って作った感じが伝わってきて、好感が持てました。
なかなか良かったと思います。

まずは、予告編の印象のとおりに、映像がすごく綺麗でした。
カメラワークもいいし。
絵もとても丁寧にできていて、指輪とかナイフとか、細かい小道具のディティールなどにもこだわっているところにも心惹かれました。


ロボットとか、乗り物などの、メカデザインもやりすぎ感がなくて良かったです。
ちょっとだけ気になったのは髪の毛が動かないタイプの表現だったのと、服の質感ぐらいで、ガラスの透明感とか、金属の質感、光の表現などなど、すごく綺麗だったし、細かいところまで気を使ってるなというところにも、好印象でした。

アクションのシーンもスピード感があって動きも頑張ってたし、音楽がまたすごくカッコ良かったです。
私の範囲外のジャンルなのでよくわかりませんが、かなりこだわってるらしい。

ストーリーも、ほどほどにわかりやすくまとめているというか、変に監督独自の趣味の世界に暴走してないところも、観やすかったです。
このへんが曽利監督の人柄というか、作風なのでしょうか。
個人的にはもっと趣味性が強くなってても問題なしなんだけどなー。

それにしても、ロボット化した人間たちは、どこか現代日本を暗示しているようで、ちょっと考えさせられました。

特に娘が大塚明夫さんの大ファンで、今回はサイトウというかっこいい悪役でとっても素敵。
この作品の中で、サイトウのキャラが一番目立っていましたね。また違うかたちで復活して活躍してほしいキャラです。
非常に楽しませてくれました。
あと、キサラギ役の森川智之さんもぴったりの役でしたねー。
しかし、キサラギ・・・かなりイカレてましたねー。
「コードギアス」でスザク役の桜井孝宏さん、リョウというかっこいい役でしたが、出番が少なくてちょっと残念でした。

ん?なんかどっかでこんな場面観たっけ?というシーンが多数あって、でもまあそれはもう、この作品に限ったことではないのかもしれませんが・・
いろいろとツッコミはあれど、SFとしてストーりーもわりと好きな話でしたし、アニメとしてはよくやってるなあという印象でした。
誰にでもおススメというわけではないかもしれませんが、少なくとも最近観た映画の中では比較的良品でございました。
最後まで退屈することなくマジメに観ることができましたし。
映画好きの友人も、なんとなく酷評できないというか、つい肩持ってしまう、みたいな心温まる感想を語っておりました(笑)。
でもね、その気持ちがよくわかるのでした。

これだけのことやっててエンドロールが意外にも短かったので驚きました。
見るとほぼ日本人スタッフでした。
少人数でコツコツと作った国内生産もの、このへんもコダワリなのでしょうか。
特に驚いたのは、ジャグというメカの巨大生物みたいなものの製作担当が1人だったということでした。

10月公開の、ジョン・ウーが監督したという「エクスマキナ」も、行く予定にしています♪
それよりまず、「アップルシード」未見なので、観てみようと思います。