デンマーク・ロイヤル・バレエ団「ロミオとジュリエット」
３階席で、ちょっと舞台から遠くて、ダンサーの表情を観るにはオペラグラスを一生懸命覗いていないとダメでしたが、それでも正面で上から見下ろす角度だったので、舞台全体がよく見えたし、特に舞台セットの変化する様子がとてもよくわかって面白かったです。
席を決めるのは本当にいつも悩むところですが、行けるなら近くと遠くと、２回観たいものですね～。
悲しい偶然の重なりによって、最終的に最大の悲劇となる、という流れに作られていて、すでに知っている物語でありながら今回はすごく新鮮な感じで観ることができて、それは素敵な驚きでした。
知ってるからいいや、みたいな感覚って、こういう驚きの機会を逸しているんだなあと思いました。
（そうはいってもね～、またロミジュリか～みたいな感じになっちゃう気持ちもあるんですよね～笑）
振り付けはジョン・ノイマイヤー。
大きく足をあげたり、大胆な振り付けはすごくドラマチックで、題材はクラシックなんだけど現代的で、時々「ウエストサイド・ストーリー」を思わせるようなシーンもあって・・・うーん、想像だけどあれは意図的ななのではと思いながら観ていました。
プロコフィエフの音楽も美しいんですよね。
これは何度聴いてもやはり良いなあ～と思うのです。
人間の、特に若さのエネルギーがみずみずしく、またその反面、若さの愚かしさが悲しくて、しかしそれはあまりにも美しく表現されていて、うむむ、なんだかすごく深く考えさせられてしまいました。
衣装もセットも、本当に美しくて、ため息でした。
美意識も完成度も高くて、スイスイと変化する舞台セットには感心しました。
キャストも皆さん美形ばかり。
若手ダンサーの、バーンとはじけてる感じも良かったり、それに対して父上と母上など大人たちの奥行きのある踊りも、作品に深みを与えていて素敵でした。