アンネ=ゾフィー・ムター ヴァイオリン・リサイタル
かなり久しぶりに、ヴァイオリン・ソロのコンサートへ行きました。
最近のソリストではコンサートに是非行きたい、という気持ちにさせてくれる人は、なかなかいなくて・・・本当に少ないのです。
とても美しい容姿、タイトなドレスに身を包んで。
体型もほっそりしていて、スポーツをされているのでしょうか、とても健康的なエネルギーが身体中から溢れている人でした。
ピアノのランバート・オルキスとの息のあったコンビネーションが大変素晴らしかった。
この日はひたすらブラームスづくしの夜。
まず、プログラムは
●ヴァイオリン・ソナタ第2番
●ヴァイオリン・ソナタ第1番
●ヴァイオリン・ソナタ第3番
そして、拍手に何度も応えながら、アンコールを何度も何度も演奏してくれたのには驚きと感動でした。
アンコール曲も「More Brahms!」と笑いながら言い、ひたすらブラームス!でした。
●ハンガリー舞曲第2番
●ハンガリー舞曲第1番
●子守歌
●ハンガリー舞曲第7番
なんだか、弾けば弾くほどにノッてくるというか、元気さが増しに増していき、ヴァイオリンの音も、よおく響くようになっていきました。
子守唄でおしまいかな・・・と思いきや、またまたハンガリー舞曲をやってくれて再び盛り上がり、そして最後はなぜか
●マスネ:タイスの瞑想曲
でした。
あまりにも聴きなれた曲であるにもかかわらず、タイスは鳥肌ものでした。
本当に瞑想状態で聴き入ってしまいました。
プログラム曲のほうはロマンチックに、そしてアンコール曲はドラマティックに、という感じ。
良い音を聴くとともに、芸術家の感性を肌で感じることができて、とても素敵なコンサートでした。