爆笑しないわけがない『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン』

2023年6月22日

ポリス・アクション・コメディです。

アクション映画好きなら絶対のおススメ!!!!!!

実は3回も観に行ってしまいました。渋谷で行きやすいこともあって……。

この作品、日本未公開になろうとしていたところを、何と、署名運動により公開されることになったというすごーく熱い作品です。

なぜ楊枝くわえているのかは聞かないで……(笑)

いろいろカッコイイポスターがあったので、並べてみました!

ポスターだけ見ると、クールでかっこいい系なのですが、内容はかなりぶっ飛んだギャグ連発で、とっても楽しい作品となっております。

イギリスの片田舎で『ダーティハリー』や『リーサルウエポン』を観ていたという監督の気持ちがそのまんま具体化したという雰囲気です(笑)
ベイブが出てきそうな、のどか~なイギリスの田舎に、ハリウッドのポリス・アクションを持ち込んで、時々、オーメン調のゴシックなホラー要素もスパイスにしてみました~って感じなのです

特に終盤は、ああ、これがやりたかったのね~という、バリバリのアクションシーンで思いっきりはじけてます。
本当に、作り手の楽しさが伝わってくるし、観るほうの気持ちなどもよく考えて作ってるなあと思いました。
こういうのってきっと、監督たちがかつて映画を思いっきり楽しんで観ていた時の気持ちが入ってるからなんだろうなと思います。
タランティーノやロドリゲスの感覚にも非常に近いものがあります。
それと、ライト監督は『グラインドハウス』のときに、フェイク予告編を作った人なんですね。
あの予告編、すっごく面白くて、娘と「あれを映画化してほしいよね!」と思わず興奮してしまったほど。

そして私は、全然事前情報を知らなかったのですが、何と!ビル・ナイが出てるんですね~。
衝撃と嬉しさで娘と2人で大興奮でした!
彼が登場した時、場内がざわついて、笑いもおこっていて、ビルもかなり有名になったのだなーと思いました。
きっと皆、デイヴィ・ジョーンズ!って思ったに違いない……。
特に正面アップのときに、鼻をピク!と動かすところ。(あれはビルさんの癖なのです)

主役のサイモン・ペッグは、相棒役のニック・フロストとは実生活でも仲が良いのだそうで、息のあったコンビぶりがとっても良かったです。
次はJ.J.エイブラムスのスタトレ!!これは期待してしまいますね~
『ショーン・オブ・ザ・デッド』のときよりもかなり鍛えているのでしょうか、全体的に引き締まった感じがあって素敵でした。
低音でセリフを言うところ、ハードボイルドな雰囲気でカッコいい!

『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』で建築やさんを演じていたパディ・コンシダイン(中央の人)も出ていました。
彼は『ボーン・アルティメイタム』にも出ていて、私の好きな脇役さんのひとりです♪

仲良し3人組。
真中が監督のエドガー・ライト。
なかなかのイケメンさんなのですが、このように大変ノリの良いお方。
脚本も、ただ笑わせるだけでなくて、きちんとしたストーリー性があり、とてもよくできているなあと思いました。

監督は、アクション映画やホラー映画が大好きとみえて、今回の作品にも、ホラーっぽい趣味のシーンがところどころに見られました。
アクションのシーンも、さすがによく研究されており、
『ブリット』『ダーティ・ハリー』『フレンチコネクション』
などは何度も何度も観たというコメントに、深く頷いてしまいました。

あと三谷ファンの人と話していたのですが、
「監督は絶対に『ザ・有頂天ホテル』を観てますよね!」って。
だってあの白鳥の扱いはどう見ても、「アヒル」なのでは。

とにかく映画への愛がいっぱい込められていて、大変好感が持てました。
映像もすごく上手!見せ方のテクニックは素晴らしいです。効果音も楽しかったし。
3回も観ると、すごく細かいところまでこだわって作っているオタク魂を感じました。
最後に出てきたホットファズ特別仕様のポリスカーは可愛いです!

それからこの作品には、『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン監督と、ガラドリエル役のケイト・ブランシェットがカメオ出演しています。
でも、私は1回目のあとそれを教えてもらって2回目を観たけどわからなくて、どこに出てるかをしっかり確認してから3回目でようやくわかりましたけど、彼らはほとんど「目」しか出ていないので、(ケイトさんはセリフもあるんですが……)ほんとにわかりませんよーあれは。

というわけで、最高~~~~にホットで楽しい作品です!

エドガー・ライト監督作品で、ゾンビフリークのケロリンも強力におススメ。
サイモン・ペッグ、ニック・フロスト、それにビル・ナイも出ています!!
全然怖くない(笑)、ゾンビ・コメディです。
さあ、ゾンビさんたちと仲良くしましょう~と……ゾンビへの愛がこもっています。(笑)
『ホットファズ』とかなり似たようなシーンもあって、合わせて観ると面白い発見があります。