海の上からラジオ配信!『パイレーツ・ロック』

2023年6月22日

サントラから並べてみました。
他にも別ヴァージョンありました。

いや~~困りました。
またまた今年のベスト10入りです。
たぶんとっくに10タイトル超えてると思われるので、もう選べません~困った……!

ハチャメチャで笑えて、でもかっこ良くて、可愛くて、懐かしくて、肩の力が抜けてて、ホッとなごんで、心があったかくなる。そんなサイコーに素敵な作品でした!!

私としては、もう、とにかく、なんたって、ビル・ナイが素顔で出てるっていうそれだけで100点満点×100倍の作品なわけです。
しかも、何度も衣装替えしてくれちゃって、どれもとびきりおっしゃれなコーディネートで、嬉しくって嬉しくってしかたがありませんでした。

『ラブ・アクチュアリー』をうわまる面白さと楽しさと素敵さで、リチャード・カーティス監督の腕が冴えまくり、って感じですね。大変素晴らしいです。

実を言うと、9月のヨーロッパ旅行の時に機内で観てしまっていました。
でもその時は、座席の背中についてるハガキサイズくらいの小さな画面だし、ヘッドホン使ってはいるけれど、ずーっと「ゴオォオオオオオオオォォォォォォ~~~」という飛行機の音がしてるししかも吹き替えだったために、素敵なビル・ナイのお声は聴けないしで、作品を50%も味わえなかった感じでした。
で、劇場で観たら、本当に、全然別物のように素晴らしかったので、ものすごく感動しました。

この作品は、観る人によって、色んな楽しみ方があると思います。

私は皆様ご承知のとおりにクラシックファンであり、ロック音楽についてはサッパリ知識がないという退屈な化石のような人間でありますが、それでも、この作品に使われている有名なロック音楽は何度も耳にしたことがあるし、使い方の上手さはさすが、シーンやセリフにピッタリあったセンスの良さで、実に楽しく鑑賞することができました。
娘でも知ってる曲もいくつかあったようで、’60年代のブリティッシュ・ロック好きな人なら、どっぷりはまるのでは?と思いました。
私は『夕陽のガンマン』(死ぬほどサントラを聴いている・笑)の曲の使い方がツボに来すぎて困ってしまいました。
なんたって3段階方式で使ってくれるセンス、あれにはほんとに参りました。

ビルやリスを始め、それぞれの着こなす‘60年代英国ファッションは、それはそれはオシャレで、どれも可愛くてほんとに楽しかったですね。
女の子たちのミニスカやブーツ、タイツ、なども可愛いけど、私はやっぱり男性ファッションのほうに目が行ってしまいました。
特に柄物のシャツなど、すごく気になりました。
‘60年代も後半の、ロックな感じがカワイイのです。

ビル・ナイ中心で観ていた私ですが、そのビルにも負けない色気とオシャレっぷりで楽しませてくれたのがリス・エヴァンス。
こんなにも彼の魅力をじっくりと堪能できる作品は初めてなのではと思いました。

書いても書いても書ききれませんが、脇役さんたちも皆、可愛くて魅力的なキャラクターだらけで、楽しませてくれました。
というよりもこの中で、主役が誰、というように決まっていなくて、それも面白い構成でした。
強いていえばカールかな?という感じ。
伯爵役の人気DJはフィリップ・シーモア・ホフマン。
何をやらせても本当に完璧な方ですが、今回はすっごくお茶目でホットな、誰もが好きになる人物でした。
今まで結構、悪役が多かったので、こんなに可愛い彼が観れて嬉しかったですね。
『ホット・ファズ』のニック・フロストがモテモテDJというのは面白かったです。
本人も驚いていたようですが。
『300』でもその美形さが際立っていたトム・ウィズダムの役も良いですね。
ものすごい無口なDJなのに、なぜかモテてしまう。
そして、モテる秘訣は「しゃべらないこと」だそうです(笑)。
しかしそれよりも、無口なDJってアリなんですか、というのが驚きというか新鮮と言うか。

あと、エマ・トンプソンの登場にも笑ってしまいました。
娘に「あれはトレローニー先生だよ」と言っても(@△@)!?同一人物とは思えなかったようです。いや、本当は綺麗な方なんですよね。その美人が占星術オタクで瓶底眼鏡っていうのが良いんですよね。

意地悪な大臣役、雰囲気バッチリ出してたケネス・プラナーと、忠実な部下なんだけど心優しいトゥワット役のジャック・ダヴェンポート。
ノリントン提督が現代調になって登場したかのようなキャラでしたね。
このコンビがなかなかに楽しかったです。
それにしても大臣さんの会議の様子とか、政治って机の上で決まるのね~という皮肉に満ちていました。
とまあ、こんな具合に、スゴイ人が次々と登場するので、実に楽しいです。
それぞれに個性と存在感のある人たちなので、ちょっと出てきても何か印象に残るものがあり、素晴らしいです。

エンドロールの、デヴィット・ボウイの「Let’s Dance」にのせて踊ってくれるビルを眺めながら、最高にハッピーな気分でした♪

人生っていうのは、楽しむのか楽しまないのかを選択することで決まると思う。
で、楽しんじゃったほうがお得じゃない?っていうノリの映画。
何度も観たい、素敵な作品です。