あの日の指輪を待つきみへ

制作:2007年イギリス・カナダ・アメリカ 118分
原題:Closing the Ring



絶対にもう一度観たい!!
と思いながら、結局1度しか観れていません。

上映終了までには行きたいなあ・・・と思っているのですが、なにしろ「ダークナイト」に通うので大変です(汗)。


私と娘が行った日は、上映始まってから比較的すぐだったのですが、レディースデーのせいもあってかかなり混んでました。
20分前に行ったけど、もう前から4列目より前の脇のほうしかなかったというくらいの混雑ぶりでした。
そろそろ空いてきているかもしれません。

これは一押しですね!大変良かったです~!


実に自分的に解釈すると、過去にとらわれず今を生きろ、ってこの作品は語っていると思いました。
逆に言えば、今を精一杯生きているだろうか?
という、疑問符を投げかけているようにも思います。
そう、今が何歳であろうと関係なく。

とはいえ、愛する人の存在を失うことは耐えがたく、そしてそのことをどう受け止め乗り越えるのかと、監督自身の体験からも深く、リアルに伝わってきます。

ひとつの指輪が、距離や時間を超えて人と人とを結びつけていく、ちょっとファンタジックなお話に引き込まれてしまいました。

それから、真実を伝えようとするために、飛行機に乗ってまでアメリカにやってくる青年ジミーとか、地面を掘り続けたクィンラン、こうした脇役さんたちの善良さに心が洗われるような気持になりました。
損得なしで真実を追求するっていうのは、人間の本質的なところなのかなあと思いました。


シャーリー・マクレーンはじめ、キャストが皆さん素晴らしい人たちでした。

ミーシャ・バートン、本当に綺麗な人ですね~。
レースが素敵なお衣装。
服の着こなし、さすがでございますね。
他にも、レトロな柄物のワンピースなど、可愛く着こなしていました。


クリストファーさんの制服姿がとても素敵でした!!
これは保存版です~
真にダンディなお方です。


ジャックの若い時代の役を、グレゴリー・スミス(右)が演じていて、
印象的でした。
友人が「マカヴォイさんぽい」と言っていて、なるほど英国風なお顔立ち~と思っていましたがカナダ出身でした。

他にも素敵な人たくさん♪

あとジミー役のマーティン・マッキャンや、クィンラン役のピート・ポスルスウェイトがイギリス側の優しい人たちを演じていて、良かったです。

あ~はじめっからもう一度観たい~(しつこい)

監督はリチャード・アッテンボローですが、1923年生まれですから、もう、本当に人生も大ベテランです。
細かい心理描写や、人間関係の難しさや心の温かさ、それに作品の構成もおみごとでした!!

実際に北アイルランドのベルファストで指輪が発見されたというニュースをもとに、想像力をふくらませて書かれたというピーター・ウッドワードの脚本も、素晴らしいです。
特に、サスペンスのように謎が少しずつ解けていくところなどにはすっかり引き込まれてしまいました。

本来、愛を誓うことはとても素晴らしいことだと思うのですが、現代は心よりも儀式的な誓いというか、表面的なものに囚われすぎている気がしますね。
この作品では、あらためて人の心に本質的にあるものを見せてもらった気持になりました。

最後は本当に感動の嵐でした!すばらしいです!

リチャードさんは実は、「34丁目の奇跡」のサンタさん役が印象的だったりします。

とーってもほのぼの。心あたたまるお話。
とにかくサンタさんがいい!!!
彼こそサンタだ!と思えるお姿なんですよね。

そして・・・・

クリストファー・プラマーといえば、どうしてもこのお姿が忘れられませんね~
「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ大佐です

また観たくなってきました・・・・
「アレキサンダー」のときのアリストテレス役も、とっても素敵でした!!

シャーリー・マクレーンといえば、「アウト・オン・アリム」。
私は10年以上前にこの本と出会い、大変感銘を受けました。
今回の映画がきっかけで、また購入しなおして読んでみました。
深いところに効きます~。
たぶん、前に読んだ時には気付かなかったことがたくさんあると、これは興味深い体験でした!
そして、あれから私もずいぶん「旅」をしてきたものだなあと思ったのでした。
またしばらくしてから読んでみるとまたまた新たなる気づきがありそうです。
本当に素晴らしい本なので、まだ未読でしたら絶対のおススメです。

イーストウッドのファンとしては、共演した「真昼の死闘」でのシスター姿が印象的だったりしますが(笑)