夜明けの祈り
作品情報
時間:115分
原題:Les Innocentes
製作:2016年フランス・ポーランド
監督:アンヌ・フォンテーヌ
脚本:サブリナ・B・カリーヌ、アリス・ビヤル、アンヌ・フォンテーヌ、パスカル・ボニゼール
撮影:カロリーヌ・シャンプティエ
音楽:グレゴワール・エッツェル
キャスト:
ルー・ドゥ・ラージュ
アガタ・ブゼク
アガタ・クレシャ
ヴァンサン・マケーニュ
ヨアンナ・クーリグ
予告編
実話を元にした人間ドラマ
1945年12月、ポーランドの村外れにある修道院。
お祈りの時間、美しい声が響いているが、遠くの部屋から苦しげな少女のうめき声も聞こえてくる……。
赤十字で働く無神論者のフランス人医師マチルドは、一人の若いシスターに頼まれ、こっそり抜け出して、修道院に匿われている少女のお産を手伝うことに。
このことがフランス軍に知れたらマチルドはクビ。それに、すぐそばには勝利後でやりたい放題のソ連軍も迫っている。
ところが、マチルドはその修道院のシスターたちの秘密を知ってしまい……。
モデルになった実在の女性医師、マドレーヌ・ポーリアック。
33歳という若さで交通事故で亡くなった彼女には、レジオンドヌール勲章が授与されました。
修道女たちを心身共に救った彼女の物語を映画化するにあたり、フォンテーヌ監督は自ら修道院生活を体験し、理解を深めて撮影に挑んだそうです。
Les Innocentesとはフランス語で、英語だとINNOCENCE、つまり無垢/罪なき者という意味。
戦争×妊婦×医者×女性・・・ハラハラさせられる要素が組み合わさって、さらに、修道院+雪のポーランドという緊張感。
思わず最後はやった!とガッツポーズしたくなってしまうけれど、でも、彼女の辛さも考えると、いたたまれなくなる。
信仰とは何なのか?
1分の希望のために24時間耐えるのか。
女性監督の優しい目線と力強さ
『ココ・アヴァン・シャネル』『ボヴァリー夫人とパン屋』のアンヌ・フォンテーヌ監督。
石造りの修道院に響く、女声の美しさ。
元気に産声をあげる赤ちゃんたちに、希望を見出していけるような、そういう安心感を、監督は表現されているように思いました。
絵画的で美しい映像
撮影監督のカロリーヌ・シャンプティエは、『めぐりあう日』『ホーリー・モーターズ』『神々と男たち』など、多数の作品の撮影監督を担当しています。どの作品も、チラシの写真を見るだけで、その美しい空気感に惹きつけられます。
キーンと冷たい空気感と抑えた色彩が、緊張感のある映像美を創り出しています。