パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド

今のところ4回観ましたが、観るたびに発見があって、とうぶんの間、楽しめそうです。
娘も私も1作目からの大ファンです。4回のうち2回は娘と行きまして、最近はずーっと海賊の話で盛り上がっています。


前夜祭のビル・ナイが来るかなあという予測は見事に当たりました。行ってよかった。
これも友人の温かい配慮のおかげ。ありがたいです。
前夜祭はさすが、熱いファンばかりと見えて、映画終了の時には拍手が起こりました。
私も拍手しましたよ。

素晴しい海賊ファンタジー、ほとんど完璧に作られた娯楽作品です。
あらゆる年齢と、様々な嗜好の人をも魅了する作品。
隅々まで丁寧に、よく作ってあって、何度も観てもよりいっそう楽しい作品でした。
海賊アートとも言える、セットや小道具、衣装などもひとつひとつが見ていて楽しく、大いに美意識を刺激します。
早速タワーレコードで、アートブックを購入して細やかなディティールのデザインワークをチェックしています。ほんとうに素晴しいですね。
パルコの衣装展示も観に行きましたが、そのボロボロな布の感じは、まるで博物館のようでした。

ネタバレになりそうなことは避けて、私の視点から書いてみます。そもそも、ストーリーは私にとっては二の次です。そんなことよりも、俳優さんたちの表現力とか、ビジュアルデザイン、音楽などに大いに惹かれ、刺激を受けます。
それにストーリーは、人が死んだり生き返ったりするという”ファンタジー”ですので、まあ何が起ころうともそれはお話の中、想像の世界。
ジョニー・デップはやはり素晴しいですね。
奇妙な言動のあの調子でスパロウという、独特のキャラクターを演じながら、ときおり見せるごくごく人間的な感情の深みを突いてくる表情に魅了されます。
知らない間に、ジャック・スパロウの世界に引き込まれて、あっという間に日常を忘れているのです。
船長と笑い、船長と一緒に船に乗り・・・。
あの、奇妙に不思議な人物に、何の抵抗もなく共感できてしまうのは、やはりジョニー・デップの凄さ、なんでしょうねえ、きっと。
スパロウ船長は、今回も大活躍。
カッコイイシーンもたくさんあって、素敵でした!
普段はボケと、無責任的な発言や行動が目立つけれども、いざというときの判断力や大胆さは、他の誰よりも秀でています。
決めるときは決める男。
そこがスパロウ船長の最大の魅力でしょうか。
また、なんだかんだいっても海賊としての誇りを失わないというところもいいですね。
しかし今回、父役としてキース・リチャーズが登場しますが、その迫力たるや、いやもう、スパロウもバルボッサも、何もかもがかすんで見えるほど、強烈な存在感でした。
1回目観賞(前夜祭)の時は、帰宅してずっと家族に、キースが凄かった~~という話ばかりしましたね。ええ、しつこいくらいに。
海賊、似合いすぎです!
いや~カッコイイ~~


1作目から比べると、登場人物も増えて、話は複雑化し、1回観ただけでは見逃したり、不明な点が残ったり。
友人とああだこうだと話し合ったりして、(人によって観方が違うので、それがまた面白い)で、また確認と再考のためにリピートするわけです。
そうしてますます面白くなってしまうのですね。

キャラクターが増えているのにもかかわらず、それぞれをまんべんなく活躍させて、ファンとしてはかなり満足度高いですね。

とくにキャプテン・バルボッサの大・大活躍ぶりには皆も大満足の様子。
チャンバラが最高カッコイイです♪
もともと、「シャイン」の素晴しい演技に惚れこんでしまったジェフリー・ラッシュ。
彼がこの作品で出演すると知ってから楽しみでたまらず、1作目の時に初めて街にバルボッサのポスターが貼られた時は、そのかっこよさに感動でした。
おサルのジャックも大活躍でしたね(笑)。


さらに2作目で私を大喜びさせてくれたキャラクター、デイヴィ・ジョーンズ。怖そうな風貌ながら、ロマンティックな心を持つという、非常に魅力的なキャラですね。
どことなく気品が漂うところも素敵。
このポスターも素晴しい出来栄えですね~~!
この、深い緑色がなんともいえないです。

タコさんの足の動きに注目。
デイヴィの感情にあわせて、動きを変えているんですよね。
とっても面白いです。

彼の持つオルゴールと、ティア・ダルマの持つオルゴールがおそろい、というところは「夕陽のガンマン」のオマージュですね。
他に、「ウエスタン」のオマージュもあったしで、今回で一段とヴァービンスキー監督の大ファンになりました。これぞ、レオーネファンの喜びですよ♪
「例のシーン」(サントラの日にちょこっと書きました)なんか、レオーネ作品を大画面で観ているかのような感動的な錯覚を起こし、大興奮でした(笑)。
さて、とにかくビル・ナイさんは本当に素敵な俳優さんです。

こちらの画像は「デッドマンズ・チェスト」のときのですが、ビル・ターナー役のステラン・スカルスゲールドさんも、大好きな俳優さんです。
ちょっとホラーっぽいメイクですが、かなり気に入っています。
というか・・・、私の友人にはこうしたオヤジファンが少数ですが(笑)仲間として存在しており、今回は密かに皆で大喜びしています。
キースはじめ、オヤジ諸氏、大~活躍でしたからね。
皆さん素敵ですし♪
キャスティング、ほんとうに良いご趣味で、素晴しいです。
あと、ケロリンとか娘と共通なのはクリーチャー関係への趣味。
タコさんはじめ、ビル・ターナーの特殊メイクやCGの海の生物たち、仮面ライダーの怪人たちを思わせるせいなのかなんなのか、とにかくかなりツボでした。
それぞれ細かくデザインしてあって、身体の部分の動きなど、観察すると楽しいです。


ベケット卿役のトム・ホランダーもすごく良かったですね。
このキャラクターは、大きく表情を変えることがほとんどないのですが、それを実に巧みに演じきっていて、凄い俳優さんだなと思いました。
あと、ベケットさんの船室とか、小道具、船、お衣装などに注目するのもおもしろくてたまりません。
結構、お着替えなさるんですよね~フィギュア好きだし、コレクターだし(笑)。

ストーリー上、重要な小道具である「ウィルの剣」に注目していると、面白いです。
脚本は実によくできていました。
セリフを読ませる、というところが映画好きにはたまらない楽しさですね。
翻訳に少々「あれ?」と思うところがまたありましたが・・・頑張って英語を聞くしかありません。

全体をとおしてお気に入りはやはり終盤の戦闘シーンですね。
海洋ものが大好きな私は、大変満足でした。
やっぱり、海賊っていったらチャンバラね♪

話はつきない・・・
一応、このへんで終わります。