スターダスト

インプットにアウトプットが追いつかないというのに大変焦りを感じているのでピッチを上げなくては。
私の場合、ものによってはアウトプットのほうが勝っている場合もありますので、いろいろですねー。
とにかくインプット→アウトプット。この繰り返し。

さて「スターダスト」、2回観ましたが大変たのしかったです。


まず「宮崎アニメの実写版」というキャッチコピーには思いっきりやる気を失くしました。
私の映画仲間も、口々に言ってました。「あれはやめてほしいよね」と。
2回観ても、全然そのような印象はありませんでした。
完全に英国テイストな仕上がりのファンタジーなのです。
ロケーションはもちろん、シニカルさとかエッジのきいたところとかが、イギリス。
この英国っぽさがこの作品の魅力のかなりの部分をしめているのではと思いました。
そしてなんたって、イアン・マッケラン(ガンダルフ~!)のナレーションで始まります。
この時点でもう、ぐっと掴まれてしまいますね。

さてマシュー・ボーン監督といえば「レイヤー・ケーキ」などのクライム・ムービーがお得意な人という印象だったので、今回はファンタジーということで、かなり意外だったし、楽しみにしていました。
他にも楽しい要素が観る前から盛りだくさんでした。
なにしろこのキャスティングは素晴しいです。
まず、主役のチャーリー・コックスは「dot the i」の脇役の時から友人たちと「あの子かわいいねー」と目をつけていたところ、グングンと頭角を現し、かなり業界では期待されているらしいです。
「ヴェニスの商人」「カサノバ」の時は、コスチューム姿がなんてまあよく似合う人なのかしらと見とれておりました。
今回の役はまさに彼にぴったりで、作品的にもかなり楽しめました。


要するに、チャーリーが可愛かったので個人的に大満足。
今後も次々と出演作がひかえているとかで、嬉しい限りです。
人なつこい笑顔もいいし、華があるところもポイント高いと思われます。

私はデ・ニーロがどんななんだろうとすごく気になっていたのですが、さすがですねー。
かっこいいです!
私にとってのデ・ニーロは「アンタッチャブル」や「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」などのマフィア役がはまってる、強面なイメージ。
きっと悪役なのかな?と思っていましたら・・・・・。
そのふんわり~とした優しい笑顔に思わず癒されてしまいました。
「ワンス・アポン~~」のラストシーンで見せてくれたあの笑顔を思い出しました。
何でも難なくこなしてしまう人なのね。
ファンタジーにも違和感無くはまってて、しかもコメディなところが良かったわ。
あの妙なご趣味とか・・。


七男のマーク・ストロングさん、すごく素敵でした!!!
黒いお衣装がまたよくお似合いでしたし、見せ場はマリオネット状態のシーンで、おもしろすぎでした!最高!
ゴースト王子さんたちがみんな明るくてかわいいんです。
何の役にもたたないでひたすら傍観するのみというところも面白かった(笑)。
ちなみにこの画像の向かって右のゴーストはルパートエヴェレットです・・・(笑)。
お顔がゆがんでおります・・
彼の、真っ赤なキラキラ衣装でジャジャーン!
と大げさにご登場された時は「おおっ?」と思いましたが、やや下からの構図だと顎のラインが強調され、「シュレック」のチャーミング王子を思い出してしまって、かなりウケました。

他にも私の好きなジェイソン・フレミングも出てるし、ピーター・オトゥールもちょっぴりのご出演ながらさすがの貫禄で、しかも笑わせてくれました・・・
シエナ・ミラーも可愛かった。何を着ててもオシャレな人ですねー。
男性票も、主役のクレアさんより高かった様子。
クレアさんも宇宙人ぽくて綺麗でしたけどねー。
ヤギさんにされてしまうバーナードも可愛かったし。
彼は「ニューワールド」に出ていたらしいけど、どの人だったかな・・・
娘はトリスタンの父、ダンスタンが素敵!と言ってました。
そう、落ち着いた雰囲気が素敵でした。
ちなみにダンスタンの若い頃を演じているのは次回、ナルニア2作目でカスピアン王子を演じるベン・バーンズ。
イケメンさんなので、すでに大注目となっております。
あと私が大喜びだったのは、海賊さんのデクスター・フレッチャーです!
出てるって知らなかったからびっくりしました。ボーズ頭で可愛かった!
こういうちょっとクセのある役者さん使ってくれるところもボーン監督の好きなところです。


魔女3姉妹のキャラたちも楽しませてくれましたねー。
特にミシェル・ファイファーの美しくも邪悪な魔女っぷり、あまりにも似合いすぎでした。
おばあさんスタイルで腰まげて「きゃははは!」って上向きに笑うとこなんか、かなりいいです(笑)。

マシュー・ボーンのオシャレな雰囲気とか、ノリの良さ、ギャグセンスの良さ、また、良い意味での軽さが良く出ていて楽しい作品でした。
軽薄にならないところが好き。
映像もとても綺麗でしたし、セットなどの美術も素晴しく、また衣装も素敵でした。
特に、魔女の館のインテリア(住みたい)や、空飛ぶ海賊船(乗りたい)が大変気にいりました。
衣装で一番お気に入りは、魔女ラミアの黒いドレス。
ヤギの馬車にも笑ってしまいました。
トリスタンのオフホワイトのジャケットも素敵。ボタンに星のモチーフが入っていたりね。
書き出すときりがないですね・・・あれもこれも!
もう劇場行ってられないのでDVDでまた楽しむとしましょう。