アクロス・ザ・ユニバース

制作:2007年アメリカ 133分
原題:Across The Universe

監督:ジュリー・テイモア
脚本:ジュリー・テイモア、ディック・クレメント
音楽:エリオット・ゴールデンサール
撮影:ブリュノ・デルボネル
編集:フランソワーズ・ボノー

ルーシー:エヴァン・レイチェル・ウッド(園崎未恵)
ジュード:ジム・スタージェス(川田紳司)
マックス:ジョー・アンダーソン(川本克彦)
セディ:デイナ・ヒュークス(田村聖子)
ジョジョ:マーティン・ルーサー・マッコイ(楠大典)



娘は、ビートルズなんてほとんど知らないというのに、この映画を観たい!と、やけに張り切っていました。
「ハムナプトラ」に行こうよ~という私の希望は無視されたのでした(泣)。


しかし娘は、おそらくビートルズっていったって、ジョン・レノンの名前を知ってるくらいのもんだと思われ・・・、私にしたって、特にものすごくビートルズ好きなわけでもなく・・・
それでも結構楽器演奏しやすいこともあって、ピアノでよく弾いて遊んでました。
街を歩けば普通に耳に入ってくるのがビートルズの曲。
そう、知らなくてもすでに”知っている”のですね~。

そんな母娘2人ですが、何しろこの前の「ラスベガスをぶっつぶせ」がとっても良かったジム・スタージェス観たかったし。
彼の役は「ジュード」ですが、やはり「Hey Jude」からとった名前だそうです。

ジム・スタージェスって、やっぱりすごくいいですね。
彼には温かいイメージがあります。
歌声も良かったです、とっても。
彼はもうすぐ公開の「ブーリン家の姉妹」でのコスプレが楽しみ。エリック・バナのヘンリー8世も興味津々。

私はまったく勘違いしていて、てっきり口パクなのかと思っていたら、皆さんちゃんと歌っているんですね。
皆さん歌上手~!それに声とか雰囲気が素晴らしく良いです。
さすが俳優さんだわ~。


さすが天才演出家というだけあって、その演出の見事なことには目をみはりました。
映像が芸術的で素晴らしかったし、とにかくノリが良くって、映像と音の絶妙な組み合わせかた、めちゃくちゃ感覚刺激になりました。
最高~に脳に気持ち良いです。
‘80年代頃にはまってたMTVのノリかなあ・・・あの頃の映像の遊びはたまらなく刺激的でしたね。


音楽の入り方の、いちいち気持ち良いこと!
さすが~いや~こうでなくっちゃいけないんですよ、きっと。
まさに、演出はこうやれ!みたいな(笑)。
スイスイ~っと天才演出家に乗せられて入口から出口まで、あっと言う間に連れていかれた感じですね。

曲のアレンジもかなりバリエーションに富んでいて、
特にゴスペル調の「Let It Be」なんか最高に素晴らしかった。
ゴスペルヴァージョンのビートルズって、面白い。
というか心にどーんと響きました!凄いです。
こういうのって結局、音楽の根源は魂なのであって、すべてはつながっているんだなあと思えるのです。

脚本には愛を感じました~感動しました!
‘60年代、ベトナム戦争真っ只中のアメリカに生きる若者たち。
戦争、芸術、音楽、反戦運動、青春、恋愛、友情と、ビートルズの音楽はまさに時代そのものなんだと
思いました。

ファッションもかわいくて、真似したいところがいっぱい!!
アメリカのも良かったけど、私が特にお気に入りだったのはリバプールのときのジュードの衣装。
Pコート可愛いっ!!!
何と、衣装担当のアルバート・ウォルスキーって、あの「グリース」の衣装担当だったんですねえ!

セットもセンスいいなあ~と思いながら観ておりまして、誰かなあ~と。
「ダージリン急行」でもオシャレなデザインをしてくれてたマーク・フリードバーグでした。
色彩感覚が良くて、好きだな~。
リバプールの町並みもすごく素敵!


U2のボノが出てきて面白かった~♪
一瞬、ロビン・ウィリアムズかと思いました(爆)
バンダナ、ヒゲ、フリンジつきのスエードジャケットのヒッピー全開ファッションが似合ってる~(笑)
というか、バッチリ「着こなしてる」が正解かな?


あとツボだったのはサルマ・ハエックの黒ナース姿!
これ最高でしたね。サルマさん、すごいイケてます!

ジャニス・ジョプリン風のセディや、ジミ・ヘン風のジョジョも楽しませてくれました。


今回、大注目だったのが彼。

マックス役のジョー・アンダーソン。
かなり危なっかしいマックス役、すごく似合っていました。

ベートーベンの甥がイケメンだったことはよく覚えておりました(娘も・笑)。
今後、活躍してくれそうで、楽しみです!
「コントロール」、劇場に行けなかったのでDVDで観てみようと思います。

ビートルズのファンならきっと、たくさん散りばめられたオマージュに気づくことでしょう。
私はあとから解説を読んで、なるほど~へええ~~なんて感心しきり、でした。
いろいろ知ってから再度見るとさらに楽しめそうです。

LOVE,LOVE,LOVE・・・・・

「All You Need Is Love」が流れて、美しい世界を観たなあ~と、とっても幸せ~な気分でした!
本当にすっごく良かったです!
娘も私も大感動~でした!!!!!

もうすっかり、ジュリー・ティモア監督のファンになってしまいましたね。
ブロードウェイ・ミュージカルで「スパイダーマン」をやるそうなのですが?!すごく興味ありますね☆