映画『フローズン・タイム』の感想

作品情報

 時間:102分
 原題:Cashback
 製作:2006年イギリス
 監督:ショーン・エリス
 脚本:ショーン・エリス
 撮影:アンガス・ハドソン
 音楽:ガイ・ファーレイ
 
 キャスト:
ショーン・ビガースタッフ
エミリア・フォックス
ショーン・エヴァンス
ミシェル・ライアン

予告編

すっごく面白かったです~~!これはおススメですね。
娘と2人でかなり笑いながら観ていました。
でも予告編の感じだともっと静かで真面目な雰囲気のラブストーリーかと思っていたら、何とまあギャグ満載でとっても楽しかったです。

この長編作品の前に「キャッシュ・バック」(というかこの作品の原題が「キャッシュバック」のようです)という短編を作っているらしく、そちらも是非観てみたいものです。


しかしジャンル的には、ラブコメなのかというと、そうも言いきれないような、不思議な雰囲気の映画でした。
監督のショーン・エリスがファッションフォトグラファーで有名だった人なので、さすがにハイセンスな映像感覚で、感性を非常に心地よく刺激してくれました。
また、そのような美意識の高い感覚の映像と、お茶目なイギリス調のギャグセンスがほど良くマッチしていて、脳に気持ち良い映画です。
ミュージックビデオも作っていたとあって、音楽の使い方もツボを心得ていて上手だなーと思いました。
ポップだったり、クラシックを使っていたり。
男性の視点から見た女性の美の表現が、とても興味深いものがありました。
美しいのもさることながら、たくさんの映像の遊びが楽しくて、アートなツボを刺激してくれました。
どのシーンも素晴らしかったですが、たとえば、女の子が怒っている表情を映しながら、バックにアリアが流れているシーンや、止まった雪の中を歩くシーンなどが印象的で、素敵でした。

また、登場人物のキャラが立ってるし、キャストの皆さんとってもお上手で、監督の演出も良いと思うのですが、セリフのやりとりのテンポの良さや、表情のとらえかたなど、とても良かったです。
特に、スーパーの店長が最高!おかしかった~~。
彼はどうやら映画好きらしいのですが、グラディエーターのネタがツボにきて、大爆笑してしまいました。
BGMにグラディエーターの曲が流れて・・・「俺をラッセル・クロウと思え」って・・・(>▽<)思えないよ~(笑)
THE BOSSってロゴの入った自分専用マグカップも可愛くて、店長のキャラはお気に入りです。
バイト仲間の悪ガキキャラとか、ストリッパーの子も、皆さんほんとうに楽しませてくれました~!


この作品を観に行った理由というのが、主役のショーン・ビガースタッフ君。
彼は『ハリー・ポッターと賢者の石』で、ハリーの先輩オリバー・ウッドを演じた人で、当時、すらっと長身のハンサムぶりが、注目を集めていました。
あの頃はハリーと頭ひとつほども身長差があったんですよねえ。
今並んだら同じくらいかしら。
娘がハリポタ崇拝者(笑)なので、ウッド!ウッド!と大騒ぎ。
また、ショーン君の大大ファンの友人もそれはもう大騒ぎで、そんなこんなで、私が騒ぐ暇も与えられず(笑)、すでに周りが加熱状態になっていました。
というのも、賢者の石以来、彼はハリポタのメンバーから姿を消してしまい(何と予算の都合とかで)、スクリーンで彼の姿を観るのは、かなりの久しぶりだったのです。
あの頃に比べたら本当にもうすっかり大人に成長していて、でもハンサムぶりはちゃんと健在でした。
今回のシャイで感性豊かな青年役が、とっても似合っていましたね。

ショーン・ビガースタッフ君が演じるベンの親友ショーン役の、ショーン・エヴァンス(この子もショーンで監督含めて3人のショーン!)もなかなかのイケメンさんで、可愛かったです。
彼は『華麗なる恋の舞台で』では端正な雰囲気でしたが、今回はとってもハジけてて、女の子に、顔に飲み物をかけられるという情けないシーンが何度もあって、そのキャラクターの違いに、同一人物とは思えませんでした~!


ヒロインのエミリア・フォックスは綺麗な人で、何と私の大好きなエドワード・フォックス(「ジャッカルの日」!「ナバロンの嵐」!「遠すぎた橋」!・・・)の娘さんなんですね!
そういえば似てますね~。
落ち着いた存在感と演技力は血筋でしたのね。

いずれも、今後が楽しみな若手俳優&女優ばかりでした♪

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