新国立劇場「チェネレントラ」

2020年9月12日


今日はロッシーニ作のオペラ「チェネレントラ」を鑑賞。

いや~楽しかった~!!!

やっぱロッシーニって楽しいですね!
ほんとにあの早口言葉みたいな、タタタタタタ・・・・というテンポとか、
独特のクレッシェンドとか、あと、キメるポイントをしっかりとっていて、観客との一体感まできちんと計算されているのが素晴らしいです。
(ハイ、ここで盛大な拍手~みたいな・笑)
オペラパレスはいつも以上に盛りあがっていて、劇場の一体感があって楽しかった。

内容もすごくわかりやすいし、鑑賞後の気分の高揚感もあり、これはデートなどにも良いのでは?なんて思いました。

ソプラノとテノールの2人が聴きどころ。
特に王子役のアントニーノ・シラグーザのテノールが素晴らしかった!!
2幕の冒頭の王子のアリアでは、大喝采&ブラボー大声援となり、なかなか鳴り止まず!なんとその場でアンコール!
これにはまたまた大喝采&ブラボーの嵐となり、先に進まない(苦笑)!
王子がやっと走り去ってくれて次の従者ダンディーニの「お役御免」で大爆笑。
このあたり、ほんとに上手い!

・・・とまあ、語りだすととまらない、楽しいロッシーニ作品なのです。

ところでチェネレントラというのはヒロインの名前で、灰かぶり娘のこと。
そう、あの「シンデレラ」なのですね。
でも、魔法使いやカボチャの馬車やガラスの靴は出てこないのです。

ガラスの靴の代わりに、キラキラ光る腕輪が重要な小道具。
舞台セットは、ドールハウスのような、まるで飛び出す絵本のようなイメージで、童話気分を盛り上げていて、すごく良いセンスだなあ~と思いました。
衣装も、それに合わせてロマンチックさと童話風というかやや乙女ちっくな雰囲気で。
で、しかも黒をたくさん使っていて甘すぎなく、ちゃんと大人っぽく仕上げてあるところなんかも素敵でした。

今日もビシビシと刺激になりました~!