プラハ国立歌劇場の椿姫

2020年9月16日


また「椿姫」です。
何でかって言うと、アルノー・ベルナールの演出が観たかったのと、西本智実の指揮って聴いたことなかったので、ちょうどいろいろ重なって、いいチャンスでした。

やはり、演出はモダンで斬新、シンプルだけどちゃんと華やかさも忘れず、という非常に上質な美しさで、大満足でした。
衣装とセットも素晴しかったです。
白と黒の世界で、色を使っていなかったのが良かったですね。
第2幕の時に使われていた落ち葉だけが鮮やかな黄色で、それが本当に美しかった。
外苑前のいちょうを思い出します。
あと、第3幕でチラチラと雪が降ってくる演出も、すごく綺麗で感動。
舞台演出も勉強になるなーと思いました。

演奏のほうは、まずまず、かな……前回の椿姫は泣けたもんなー。
と、つい比べてしまう。

ところで西本智実さん、実物を初めて拝見しましたが、本当にお美しい方ですねー。
カーテンコールの時、他の誰よりも美しかったんですが……。
それにすごく長身!タキシードが似合いすぎでした。

しかし今日は、すごく困ったことがありました。

隣の男性の、腕時計の秒針の音が気になって、音楽に集中できなくて困ってしまったのです。
あの人、あんなに大きな音の時計をつけていて、よく気にならないなあ……。
(香水も同じく、よくあんなに強烈な香りをつけていて何ともないなあ……と思うことがしばしば)
ちくたくちくたくちくたくちくたく……

歌がピアニッシモ~~な感じになってくると、
気になって気になって……。

そのせいなのか、すごく疲れて帰宅。
臭いにも人の何十倍も敏感なのですが、音にも敏感です。

最近はドアと窓を閉めきって、音なしの部屋にこもるのが気に入っています。
なんというか、鼓膜を少々休めてみると、妙に落ち着くんですよねー。

というわけで私は、宇宙に憧れているのです。
音のない世界ってどんなかなー。