天使と悪魔

2019年8月30日

観てから日がたっても、まだまだ余韻が残っていて、印象に深い作品でした。
とーっても!面白いです。

公開前からさんざんサントラを聴きまくっていたので、冒頭でまずジョシュア・ベルのロマンティック~なヴァイオリン・ソロが流れた途端に、娘と思わずふきだしてしまいました。
そうか~、そっから始まるんですね~と、ワクワク、期待感の高まるヴァイオリンの調べ。


ロン・ハワード監督作品って大好きです。
美しい映像に、抑制のきいた演出がいいんですよね。
しかも、それにハンス・ジマーの素晴らしい音楽がバックに流れるのですから、もう最高に贅沢です。

実存する歴史的建築や彫刻、まるで博物館化美術館のようなローマの街の中を、アルファロメオで疾走するシーンに感激です。
それに、俳優さんたちの背景もローマだと本当に絵になりますね~。
息もつかせぬ展開に、ハラハラドキドキしてるとあっという間に時間が過ぎてしまいます。

ラブシーンも入れる予定だったそうなのですが、とてもこのスピード感の中に入れるのは無理だったということで、カットされたようです。

ラングドン教授に共感してしまうのは、美術に対する想いが深いところ。
美術愛好家の視点でのサスペンス、というところが楽しいんですね。

私のまわりでも、観た人は皆さん面白かったー!と言ってました。


システィーナ礼拝堂が画面に出てくるだけで興奮です~!
そっくりな実物大セットを作ったのだそうで、公式サイトで模型写真を見ることができます。

俳優さんたち、含みのある演技で皆怪しい~感じを出していて、面白かったです。
ニコライ・リー・コスの登場も嬉しかったですね。
ダークな雰囲気も素敵でしたし。彼もいろいろと変身が上手なのですね。


セルンの所長、いろんな機能がついた電動車椅子のコーラー氏が登場しなかったのはちょっと残念でした。原作ではかなり登場するし、印象的な人物なのですが。
でも、よく考えてみると彼をビジュアル化した場合、すごくコミック調な雰囲気になってしまうかもしれないなあ・・・そんなふうにも思いました。
あとは、ヴィットリアがもっとお色気担当な感じなのに(笑)、映画ではストイックにやっていて、このあたりはロン・ハワードっぽい抑えた雰囲気が良かったです。


今回のお目当ては、なんたってステラン・スカルスガルドです。
ダークスーツもキリリと決まってて、素敵でした~惚れぼれ。
もう、後について回りたいくらいでした(笑)
挙動不審演技に思わず笑ってしまいました。なんか可愛いし。

後ろにちょこっと映っているのはピエルフランチェスコ・ファヴィーノ。
彼がオリヴェッティ役でしたが、ステランさんのリヒター隊長と、オリヴェッティのキャラを分割したような感じでした。
原作ではリヒターは出てきません。

あと、右端に映っているのはトゥーレ・リントハート、可愛かった!!!
タバコやめないといけませんよね~(笑)
彼は今度マッツ・ミケルセンと「FLAMMEN OG CITRONEN」という戦争映画で共演するのです。
友人に教えてもらいました。楽しみです!!!
原作を読んでいなくても楽しめるのですが、原作も面白いんですよ~とっても。
映画とあわせて読むと、詳しい描写が加わり、さらに面白いです。