フーリガン
すっごく、クールでファッショナブルな男たちの友情ストーリー。
とーーーーーーっても、よかったです♪
かつての東映とか、日活とかのヤクザものを思い出すような・・・。
男と男の、アツイ戦いですね(笑)
よく「喧嘩だ喧嘩ダーーーー!!」ってセリフ、ありましたよね、昔の邦画(笑)。
しかし私は、現実的には暴力は理解できませんので、フーリガンの気持ちはよくわかりません。
そのへんは、イライジャ演じるマットの姉の視点なのでしょうか。
それに、サッカーというものをほとんどまともに観たことがありませんし、チームがいくつあって、ということすら知りません。
ちなみにオリンピックとか、とにかくスポーツにはまるで興味がわかないという人間です。
そんな私ですが、この作品は、映画的にじつによくできていて、かなり楽しめました。
まだ若くて綺麗な女性監督によるものです。
ハリウッドの影響を受けない、ハリウッド的でない映画を撮りたい、と、とても気骨のある女性監督。
今後もすごく楽しみです。
男って理解できないわ~~っと言いながらも、その思考とか生態には興味がありますよね。
監督も、そんな感じを持っているんだろうなあと思わせるところがありました。
なにしろ、ファッションがオシャレ。
現代のストリート系メンズファッションショーといった感じ。
すっごくかっこいい!
アディダス、アクアスキュータム、ティンバーランド、バーバリー、プーマ、ポールスミス、ラコステetc・・・・・・。
それに、俳優たちがイケメンばかりで、嬉しくってたまりません。
アクションシーンは大好きですので、喧嘩のシーンもなかなかリアルで、良かったですねー。
わーっと両者のグループがぶつかり合うところなんかは、古代の戦闘シーンのような感じでした。
音楽もかっこいいです。
そういえば、イライジャってアメリカ人だったんだわ。
なんとなく、雰囲気がアメリカっぽくない。
劇中では「ヤンケ」などと言われていました。
アメリカみたいに、たくさんの人種が混ざりに混ざってひしめき合っている状態に比べると、イギリスはもうちょっと民族的なこだわりにうるさいんだなと思いました。
特に、フーリガンの場合、英国人で男性、ということにこだわっているようです。
でも、やっぱりすごく上手。
内面の表現など、とても個性的で、いいですね。
部外者であったマットは、フーリガンたちの熱いエネルギーによって、失った自己のアイデンティティを取り戻していくのです。
ラストもとてもよかった。
等身大の彼、という印象をうけました。
フロドよりマットのほうが、イライジャらしいのかも。。。自らこの役をやりたいと申し出たそうですが、なるほどと思いました。
ロード・オブ・ザ・リング以後、毎回、ガラガラとイメージの違う役をやっていますが、前のイメージを引きずらないところって、俳優としてすごく大変でありながら重要、かつ、才能がないとできないでしょうねー。
最近の若い俳優たちは、結構そういう感じで、同じイメージをいつまでも引きずる人は少ない気がする。
イメージの脱却なんかでモタついちゃってるのは、もう、古い俳優のパターンなのかもしれません。
チャーリー・ハナム。かっこいいです~。
モデルのようなすらっとした体型で、美形。
アディダスのジップアップは、上まで上げて着こなすのですねー。
髪はベリーショートとか、スキンヘッズとか、短髪が流行なんですね。
服の着こなしはおみごと。
そして、私が今回もっとも注目だったのは、レオ・グレゴリー。
もうすぐ公開の「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」で主演なのです。
すっごく楽しみ(ミック役もキース役も、楽しみです~)
今回の彼は、ピート(チャーリー)に想いを寄せる(?!)とてもナイーヴな役を素敵に演じていました。男のこういう部分て、いつも観ていて、はかなげで、あやうくて、共感というのかなんというのか、とても惹かれるものがあります。
戦わないで逃げるのは、卑怯者。だけど戦い方にはいろいろある。
と、いうわけで、今回もすごく楽しみました。いいなあ、メンズファッション。。。
フーリガン [DVD]
イライジャ・ウッド (出演), チャーリー・ハナム (出演), レクシー・アレキサンダー (監督)