キック・アス

もう公開前から楽しみで楽しみで!

最高でした!!ものすごく面白かったです!


渋谷のシネセゾンに到着したのは上映開始の小一時間前だったのですが、チケット売り場にはすでに長蛇の列ができていました。
サービスデーのせいもあって、どの回も満席、立ち観も出るほど。
それで、私達の8人くらい前のところで、スタッフの人が
「あと10人ほどで満席、立ち見になります~」
と言われてしまいあせりました。


しかしなんとか最前列確保できてひと安心。
場内、オタク男子であふれかえってました。
主役は美形のアーロン・ジョンソンなんだけどな~、女子は極端に少なかった。

本当にものすごく面白いので超おススメ!
スティーヴン・キング氏の2010年ベスト10にも入ってます。
キング氏のベスト10はいつも、私の趣味嗜好と一致するところが多く、気になっていますので、この「キック・アス」を入れてくれたのは嬉しかったですね。
ちなみにベスト1は「ぼくのエリ」でしたね~いやあ・・・そうきたか!!って思いました。


さて話を「キック・アス」に戻して・・・

監督は「レイヤー・ケーキ」のマシュー・ヴォーン。
ガイ・リッチー監督とは親友だそうです。
どうりでキレのいい、楽しい作品に仕上がってました。
マーク・ストロングさんが悪役で登場しているのも、リッチー監督とのつながりなのかなと思われます。

原作はマーク・ミラー。
彼の高校時代がそのまま主人公のイメージなのだそうです。
ここでまた話がそれるんですが・・・

「セブンティーン・アゲイン」で、高校時代のスターは大人になってからはパッとしないんだけど、その逆に高校時代冴えないオタクだった子は大人になってから大富豪になってる、って設定が面白かった。


だからというかなんというか・・・関係あるようなないようななぜか思い出した「セブンティーンアゲイン」は横においといて、キックアスの主人公にはすごく共感するんですよね。
というか、この映画の主要メンバー全員(悪役も含めて)に、それぞれ共感するところがありましたね。
それぞれ、キャラが立ってて生き生きとしていて良いのです。
きっと、人物が身近に感じられるところがこの作品のいいところなんだと思います。

暴力シーンやセリフにちょっと過激なところもあるけど、全体的にはコミカルでなごめる映画。


「傍観している奴らがゆるせない」
というセリフ(正確でないけど、そういう意味のセリフだった)が、コミカルで軽めの本作の中でズシン、ときた。
あのひとことで、この作品にすごい深みが加わった気がしました。
何も特技のない、それでも人々のために何かしたいという、キック・アスの、必死の思いに感動させられた。


こちらはニコラス・ケイジのビッグ・ダディ。
復讐に燃えるパパです。
さすが、ハリウッドでも有名な、かなりのオタクだけあって、バッチリなハマり役。

この衣装は、まぎれもなくバットマンですね。

でも、「コスチュームはインターネットで買える」というものであることが本作のポイント。

コスチュームを脱ぐとすご~く地味な人、っていうのも良いです。

反対に、悪役のマーク・ストロングはオシャレなスーツとシャツで普段からビシッと決めてて、スタイリッシュで素敵なんですね。
「ロビンフッド」でも悪役でしたね~


こちらは、ヒット・ガール。
ビッグ・ダディとは親子関係。
なので、この親子は、バットマン&ロビンなのです。
主役のキック・アスよりも、こちらの親子と悪役の関係のほうが物語の主軸。
これって、「夕陽のガンマン」の設定とちょっと似たところがある。主役のイーストウッドが復讐するのではなく、脇役のリー・バン・クリフが復讐するお話だった。

ヒットガールを演じるのはクロエ・グレース・モレッツ。
「500日のサマー」でも可愛い子だなと思っていたのですが、今回はもう、まさにハマり役で本当に素晴らしかったです。

主人公キック・アスのダメっぷりとは違い、戦闘能力はかなり高い。
めちゃくちゃ強いんです。
強いし可愛いしで、彼女の虜になること間違いなし。


こちらもクロエちゃん♪
このファッションや髪型がすっごく可愛かった。

彼女は本作で大ブレイクのようで、これからガンガン活躍してくれそうです。
ご本人はアンジェリーナ・ジョリーのようなアクション女優にあこがれているのだそうで、今回の役はまさにうってつけだったようです。
オーディションでも即決だったらしい。

役の上では11歳。
小さな身体で、バッタバッタと敵を倒していくのは爽快。
サイコーに可愛くて素敵でカッコイイ☆ヒロインの登場です!


こちらは、悪役のレッド・ミスト。
彼は、悪知恵は働くけど、その他の肉体的スキルはほとんどナシ。
父役のマーク・ストロングさんのカッコ良さとは大違いなダメ息子という感じ。
演じるのはクリストファー・ミンツ=プラッセで、なんと、最初は主役のアーロン・ジョンソンとは、オーディションで逆だったらしい。つまりクリストファーが主役希望だったんですね~。あとでそういう話を聞くと本当に楽しい。

最後で思わず、手をたたいてしまう。客席のテンションも高かった。
あ、あと、私の大好きなジェイソン・フレミングも出てる(ほんのちょっとだけど)んですが、彼のシーンで「夕陽のガンマン」の曲が流れるのには参ったな~。先ほども書いたけどいろいろと考えちゃう。

というわけで、話題満載、お楽しみ満載のキック・アス!イチ押しです!

続編も制作決定!!!
その前に、監督のマシュー・ヴォーンは『X-MEN:ファースト・クラス』を作りました!こちらも大変オススメです♪素晴らしかった……!

音楽の使い方もすごく楽しかった。
エンディングの曲をオリジナルPVでどうぞ!