RENT

「RENT」は、確かにパワーのある作品だった。
監督の力量というよりは、プッチーニの「ラ・ボエーム」を下敷きに作ったジョナサン・ラーソンの力によるところが大きいのではないかと思った。
映像などのビジュアル的な表現には、特に新しさもなかった。
1980年代の映画を観ているような錯覚に陥った。
最初から最後まで、さあ、感動しよう~!というノリなので、一般的には大変理解しやすいのではないかと思う。
音楽的にも、すでに古い感じがしてしまったので、やはりこの時代に映画化を考えるのであれば、もっとアレンジが必要だったのではという気もした。
HIVや同性愛の問題にしても、今はどうなんだろうとか、いろいろ気になる点が残った。

ロザリオ・ドーソンは「アレキサンダー」のときも「シン・シティ」のときも感じたが、若いのに強烈なエネルギーがある女優だと思う。
今回はメイクも普通だったので(笑)、とてもかわいかった。ダンスはいつも強烈です~。

観終わってから、いろいろと自分自身のことを考えさせられる作品だ。
作者の強いメッセージや思いは、確かに受け取れた、そう思えた。
とにかく、「今日」そして「今」なのだ、ということ。明日はない。

RENT/レント [Blu-ray]
ロザリオ・ドーソン (出演),‎ トレイシー・トムス (出演),‎ クリス・コロンバス (監督)