スモーキン・エース

いろいろなジャンルの映画を観ますけども、やはり私の一番好きなのは、こういったハードボイルドなタイプね。
好みは、今も昔も変わりませんね~。

つい、2回観たのですが(笑)、また観てもいいなー♪
でも、もうすぐ終わってしまうのです。さみしい~

娘と行きましたけど、平日でしたが、やはり・・・。
男性、しかもまたもやオジサマばかりの客層。

う~んなぜなのでしょうねえ、いつもこうです。

私にはこういうキリッと辛口の、ハードな世界が効きますね。

いや~~とにかくこれは最高ですよー♪
誰がなんと言おうと、私は最高だと言い切ります(笑)。
ジョー・カーナハン監督、気に入りました。
なにしろ、あちこちにセルジオ・レオーネのオマージュがあって、嬉しいったらないわけです。
ファンの喜びそして幸せです。
(実際、「夕陽のガンマン」のモリコーネの曲が使われていました)
監督が他人には思えないですからね~。
同志、って感じで。
レオーネのオマージュにもいろいろあって、タランティーノやロドリゲスもなかなかクールで彼らの作品も大好きです。
でも、カーナハン監督は彼ら以上にイイ!!と思いました。
どこかエレガントなオシャレさが心地よく、またハードでクールな中にも熱い感情的要素を盛り込んでくれたりするあたりもいいですね。
男の友情とか、正義感とかね。

撮り方もすごくクールに決めてくれるシーンの連続で、わくわくしっぱなしです。
ポスターのデザインも、すごくクールでカッコイイ。
目から上の部分をカットしてるところがイイですね~
作品のイメージが良く表現されていますね。
モノクロ(というか黒)を基本にして、色を加えているのも素敵。
色の選び方なんかも、オシャレですね~
エンドロールでも、黒に色を一色加えたデザインでしたが、とっても良かったですね。
書体なども、あれは、なつかしの西部劇調のポスターなんかの感じですね。


もう、どのシーンもいちいちかっこよく決めてくれるものだから、すっかり見とれてました!

銃撃戦の緊張感と構図の素晴しさ。
この、花が飛び散るシーンは美しいですね~
セリフとセリフで別のシーンがリンクしていく手法も楽しかったです。


最高にキレてるカッコイイ俳優さんが(ちょっとマニアック系かも?)大盛り!!
ベン・アフレック(真ん中)が意外にもかっこ良くって、おお~、結構やるじゃないですかー(・∀・)ラブラブと思ったり(彼は軍服とか着てフツーに出てくると、クセのないハンサムなお兄さんで、そういう時はつまらない私です。デアデビルはとっても好きでした。)、アンディ・ガルシアも渋いし、ジェレミー・ピヴェンのキレ演技(トランプの使い方カッコイイドキドキ)最高だし、ライアン・レイノルズのナイーヴな魅力も、レイ・リオッタも素敵!
あとジョエル・エドガートン、さすがの存在感が良かったですね~。
上手い。髪型とか、ものすごく変だし(笑)。
演技が途中からガラリと変わるのですが、かなり面白いです。


コチラのお兄さんたちは、一応殺し屋らしいですが、目立ちすぎるし、いくらなんでもキレすぎだし(笑)。
かなり笑わせてくれました。
特にダーウィン役のクリス・パイン、金歯(銀?)がチャーミングなパンクなお兄さん。
かわいいです。
それに、女の殺し屋アリシア・キーズさん(一番上のポスターで黄色をバックに銃構えてる人)、カッコイイしすごく迫力ある存在感でした。
R&Bシンガーだそうで、今回映画初出演とか。
こういう、女優さんじゃなくてアーチストが画面に出てくると、オーラというか空気感が違いますね。


ところでパンフにあった、カーナハン監督のインタビューが面白すぎました。
豪快で、気合の入った男っぽい人。
なんと彼は「M:I:Ⅲ」の監督に抜擢され、5ヶ月も製作にかかわったあげくに、「クリエイティブ面でトム・クルーズと意見が合わずに」降板したそうです。
これは笑えました。
トム・クルーズとクリエイティブ面でね・・・合わないだろうなあ・・・って妙に納得できてしまいました。作家タイプだから、ああしろこうしろと言われるのもやりにくいのでしょうね。
作りたいものを、やりたいようにやるというタイプで、評価も気にしない、って感じです。

また、タランティーノ作品と比較されることについて
「僕の映画を観て『タランティーノみたいだ』なんて言う人がいたら『ちゃんと観ろよ』と言いたいね」
だそうで(笑)、人が作品に対してすぐにラベルを貼り、何かのカテゴリーに収めたがることに対して不満を語っていました。これはとてもいい意見だと思いました。
もっとクリエイティブであれ!と言いたいのかもしれません。共感しました。

観賞後、売店でパンフを購入していると、すぐ横で白髪のおじさま2名が、買ったばかりのパンフを覗き込んで、熱く語り合っていましたねーほほえましかったです(笑)。
登場人物が多く、相関関係がかなり複雑なので、ああして誰かと語り合いたくなりますね、ほんと。
一緒に行った娘ともかなり語り合いました。
DVDは絶対買いですね♪また観たいです。