007 カジノ・ロワイヤル

2回観ました♪

なにしろ公開前は大変でしたね~。
「ボンドは金髪、青い瞳 じゃない」だの「顔が貧相」だの「背が低い」だの言われ、「新作007を観に行くのは止めよう」というボイコット運動と、バッシングされまくりのダニエル・クレイグ。

ダニエルファンの私としても、ちょっと心配だったり、でも、期待してました!
ちょっと前に公開されていた「レイヤー・ケーキ」が、すっごくハードボイルドな魅力でかっこ良かったので、まるで007の予行練習かと思ったくらいでした。
私は「Jの悲劇」から好きで、そのあと「ジャケット」とか「ミュンヘン」でも、30代とは思えない渋いダンディな雰囲気と、クールな男っぽさが素敵でした
そんなわけで私は、007そのものよりも、ボンド役のダニエル・クレイグと、それに悪役のマッツ・ミケルセンがこんな大作に出るっていうので、とにかく観るまえからそうとうなハイテンションで、それはそれは大変でした(笑)。
ネットの裏のほうでも、友人たちと大騒ぎして、かなり盛り上がっていました(^^;

そんなこんなで、しばらくテンションがおかしくなっていて、感想なんて書けない状態でした(笑)。
2回観たのですが、1回目なんて、まったく冷静じゃなかったですから。
まあ、コリン・ファレルのマイアミ・バイスほどじゃなかったですが、脳はかなりの加熱状態でした。
「硫黄島からの手紙」とか観て、やっとこれじゃあいかんと少し冷静になったようなわけで。

とにかくカッコ良かったです!!!
あれだけひどいバッシングだったのに、始まったら手のひらかえしたように皆、ほめまくってて、オイオイ、あの騒ぎはもしかしてヤラセだったの?!なんて思ってしまいました。

絶対こういうのは男性が好きだろうと思って、周囲の男性にすすめまくってます。
買い物してても、男性の店員さんにボンド観ろとすすめてるくらいです(笑)。

でもねーなんか、カッコイイだけじゃなくて、かわいいというか、荒削りでやんちゃなところもあって、そこらへんもすごくいい感じでしたね。
Mがお母さんみたいで・・・(笑)。
「ああもう、ボンドったら!」っていうジュディ・デンチの表情がおかしかった。


はいはい(もったいぶって・・・あとだしなのです)
そしてこちらは、素晴しく素敵な悪役の、ル・シッフル役、マッツ・ミケルセン!
上手いです嬉々とした悪役っぷり♡
かっこいいです~~~!!
たまらないでしょう、この微笑!!
ちょっと今回、髪型が変態っぽいのですが、もっともっとすっごくイイ男なんですよ~。
マッツは、「キング・アーサー」のトリスタン役のときに知ったのですが、その妙な色気(笑)と、爬虫類系の顔が大いに気に入りました。
ハリウッドスターにはない雰囲気も魅力。
「キング・アーサー」は作品的に評判悪かったのに個人的にはすごく気に入っていて、もう何度も何度も何度も・・・、そうね、10回以上観ましたね。
キャストが好きな俳優ばかりだったこともあって、一時は毎日DVD観てた。


こちらが今回のボンドガール。
エヴァ・グリーン。独特の、匂いたつような色気があって、一癖ある雰囲気を持っている人。
一見、クールに見えて内面は情熱的という感じですが、今回の役そのもの、でした。
ただグラマーで色気をふりまくっていうのとは違って、かなり良いキャスティングだったなと思いました。

衣装も素敵でした~~
この紫のドレス、とっても素敵でした。胸のキラキラかざりがおしゃれ!
あと、黒い背中のあいたドレスも良かったし(黒も似合う!)。クロスした布がオシャレだった。
それにグリーンのワンピも、すっごく似合ってて素敵に着こなしてましたし、最後のほうで着てた赤いワンピもよかった。
彼女ってハッキリした色がお似合いですね。

アクションもとってもよかったのですが、カジノのシーンも最高に面白かったです。
結構、シーンとしては長いのですが、演出もいいし、俳優さんたちが上手なので、見入ってしまいましたね。

さっすが、脚本がよくできていて、セリフも気がきいてるし、ほんとにおもしろく観賞しました。
友人の話では、マクベスの引用もあったりと、さすがイギリス、格調と奥行きもあって、そしてロマンティックでエレガント。
いうことなしですね。

私は007って、今までほとんど劇場では観たことがなかったのですが、どうもショーン・コネリー以後のボンドって、コネリーのトラウマを引きずってる感じで、ぱっとしなかったように思いました。
ダニエルさんは、すっかり過去のボンドイメージを清算しちゃった感じで、これですっきり!
気持ちも新たに、っていう意味で大成功なのでした。
ダニエルさん、おめでとう~~キラキラ
ファンとしても、ばっちり決めてくれて、最高の気分でした!

ちょっと気になったのは、007になる前の”若きボンド”っていうんだけど、ダニエルさんも38歳だしねえ。。
それと、時代が、完璧に”今”の時代だし。
ケータイ使いまくるボンド。
だから、そういう意味でも、どうしても今回のボンドが、あのショーン・コネリーのボンドにはつながっていかない。

そうそう、ボンドファンの娘は、アストン・マーチンの活躍がなくって残念だったと言ってました。

終わってから、拍手してる人もいました(笑)。