借金と人違いが青年の運命を変える『ラッキーナンバー7』

2023年6月26日

『ラッキーナンバー7』作品情報

時間:111分
原題:Lucky Number Slevin
製作:2006年アメリカ
監督:ポール・マクギガン
脚本:ジェイソン・スマイロヴィック
撮影:ピーター・ソーヴァ
音楽:J・ラルフ

キャスト:
ジョシュ・ハートネット(平田広明)
ブルース・ウィリス(内田直哉)
ルーシー・リュー(湯屋敦子)
モーガン・フリーマン(勝部演之)
ベン・キングズレー(小川真司)
スタンリー・トゥッチ(青山穣)

『ラッキーナンバー7』予告編

『ラッキーナンバー7』の見どころポイント

バッチリ、おすすめです!!
ほんと、すっごい面白かった~!!!
最高です!!

でもこの『ラッキーナンバー7』って・・・、何でこんな情けない邦題つけたんでしょうか?
原題は『LUCKY NUMBER SLEVIN』で、主人公の名前“スレヴン”がタイトルに使われているというのに。

この作品は、ネタバレしちゃうと楽しみがなくなってしまうので、ストーリーについては書かないことにしますね。

ちなみに「カンザスシティー・シャッフル」とは、元々は脚本ジェイソン・スマイロヴィックの友人J・ラルフが書いた詐欺師の歌で、ここから着想を得て映画が作られたようです。良いなあそういうの。
元々はフットボールなどでのフェイントを意味するスラングだったそうですが、この映画のおかげで「カンザスシティー・シャッフル」がスポーツにおける違法な仕掛け、撹乱行為を意味するスラングになったとか。面白いですね。


まーとにかく、ジョシュ・ハートネットがカッコイイので、それだけで大満足だったのですが♪
最近、磨きがかかってますね~~^^

キャスト全員、名優ばかりで、皆さん存在感がスゴイので、見応えはかなりのものです。
もう、ひとつのシーンが最高に決まるっていうか。
監督の演出の巧さもあいまって、うーん、いいなー、すごいなー、の連続。

なにしろ脚本が素晴しいです。
それにセリフのカッコ良さ。
西部劇っぽいところもあり、ギャグもあり、ガイ・リッチー風のキレっぷり。
謎解きパートは、大どんでん返しもいいとこ!
映画を観る側の楽しさを味わい、そして作り手側の楽しさもよく伝わってくる、素晴しく上質な作品でした。

ファッションやインテリアもすごくいいんです。
この、ジョシュのバスタオル腰巻スタイルに始まって(笑)、シーンごとに衣装がえして楽しませてくれました。
ルーシー・リューも可愛い~
ざっくりカーデ、キャミ、パジャマパンツ、そして足元は赤いざっくりウールの靴下という、”寝起きファッション”(笑)
ジョシュのバスタオルも、淡いパープルに花柄という、きわどさ。ニックはどういう趣味なんだ。

インテリアは、’70年代調なのですが、どのシーンも素晴しくて観ていて楽しくてたまりませんでしたねー
例えば↑の部屋の壁紙。パステルカラーの花柄が可愛い。
そして、↓はルーシーの部屋で、こちらは花柄でも落ち着いたブラウン。

このときのルーシーのキャミも黒い水玉にピンクのレースという可愛さ。
ジョシュのほうは、自分の服ではないところに微妙なニュアンスをかもし出しながらも、ちゃんとオシャレに着こなすとこが素敵。
個人的にはアーガイル大好きなので、色違いで登場してくれたりして、嬉しくってたまりませんでした。
あとこのときは、わざとぼさぼさの寝起きヘアが可愛かった。
こんな感じで、スタイリングやデザインの絶妙なセンスにはかなり参りましたねー。
そのほか、小道具の使い方も良かった。
特に腕時計に注目★

で、前半はインテリアとかファッションに見とれる余裕があったのですが、後半はストーリーにどっぷりとのめりこんでしまいました。
ラストまで、息もつかせず。
面白すぎでした!!

それぞれの俳優は、まさにキャラクターそのものという、その人だからこその味わいのある演技を見せてくれて実に楽しかったです。
ジョシュは殴られてばかりでした。顔はやめて~
今回の要チェックは、子役の美少年!

 

ラストは結構じわ~っときましたねー。
良かったなあ……。

絶対DVDを購入して、何度も観たい♪
知的好奇心満足度、かなり高めな作品です。

 

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