マイアミ・バイス
プレミア試写会に行ってきました!♪
コリン・ファレルは、今一番好きな俳優なので、彼のカッコ良さを十分に堪能できて、満足でした。
ヒューゴ・ボス(たぶん)のスーツ姿もまぶしく。
そんなロケーションで、ダークなスーツで密談しちゃうと、インファナル・アフェアみたいですよ~。
男の友情に、言葉はいらない・・・(笑)
常に、ペアルックのようなふたり。
息のあった相棒という雰囲気がよく出ています。
コリンのチョイ悪ファッション、メチャカッコイイです。
男性ファッション誌では常連さんの彼ですが、やはりコリンのジーンズの着こなしは素晴しく素敵。
あ、ジェイミーも素敵でしたよ(爆)。いやほんと。
今回はダンスシーンが素敵すぎでした。
ヤバイくらいかっこいいです。
観るたびに、そして作品ごとに男前度を上げている気がします。
髪のスタイリングもオシャレでした。
暗くて、でもとびきり都会的、アクティヴな映像センスにはうなります。
冒頭シーンでやられます。音と映像のカッコ良さに、一気にマイアミ・バイスの世界に引き込まれます。
アクションシーンも最高で、特に、銃撃戦のリアルでクールなこと!
ほんと、しつこいけど、カッコイイ!!!(笑)
脚本もよくできてると思いましたし、これはなかなか良かったです。
特にわかりにくいところもなく。
でも、終わってから思ったのは、やっぱり、一般ウケしそうもない。
だからたぶん、某所でのレビュー評価は悪いだろう。
玄人さん向き。だから、業界の人なんかに人気が高そうな雰囲気を持っている作品ですね。
さて公開したら、いい音響と映像の観れる劇場でまた観なくっちゃ♪
カッコイイ~~~(何度目?)
まじめに感想を書こう。
1回目はコリン・ファレルのことでちっとも冷静ではなかったので反省(笑)。
さて、私はいつもこうです。
世間一般の人たちが良いと言って感動してる映画に、まったく反応できないことがよくあります。
それからまた、私が猛烈に感動した作品なのに、世間の人たちは全く反応しなかったり、批判していたりすることが多いのです。
それが、ほんとうにたびたびあるので、ウンザリします。
で、一般の感覚とのズレがあるということが判ってきたのだけど、どうもそれは、生まれつきの体質のようなので、気にしていてもしかたがない。
それでも、少数派ながら共感できる人たちに出会うと、とりあえず嬉しかったりはする。
実はこのマイアミ・バイスにどっぷりハマッてしまいました。
なにしろ、男臭い映画が大好き。
重厚でどっしりした感覚の、リアルな本物感が大好き。
「ダーティーハリー」とか「夕陽のガンマン」などに代表される、クリント・イーストウッド主演作品に10代のころからはまっていて、イーストウッド作品はほぼ全部といっていいくらい観ました。
ただ、最近彼が監督になってからの作品は観るものが限られてきているけれど。
それでも、彼の映画の作り方はとても好きなので、いつも楽しみにしています。
例えばね。
色白で眼鏡とかかけてて(しかも伊達眼鏡だったりして胡散臭いわけ)、うるうる涙なんか流してる軟弱な男は鳥肌が立つほど嫌いなのよ。
そういう男とは、決して、真実を語ることはできないのね。
ああいう軟弱で胡散臭い恋愛映画とかドラマに感動する女たちって、恋愛経験のない、あるいは恋愛を今後もする予定がないんじゃないのかしら?
つまり、恋愛オンチ。作られた妄想の中でしか恋愛ができない。
擬似恋愛なわけです。
妄想を遊びの一種として楽しむのであれば、それもまた大人の遊びか?とも思うけど、現実逃避でしかないんです。
話がそれた・・・。
実際私はこのマイアミ・バイスを何度も観賞した(何度観たかは内緒)わけですが、何度観てもその本物感には目も心も奪われっぱなしなのです。
六本木の劇場には、大人の雰囲気を持った人たちの姿が目立っていました。
いつもの雰囲気とは違うなと感じましたね。
特に、男っぽい雰囲気の男性がひとりで来ているのが目立ちました。
そういう人は、決まって、身を乗り出すようにして観ているんですね。
またカップルも、落ち着いた静かな物腰で、セレブなブランドのファッションをさらっと着こなしている男女が目をひきました。
マイアミ・バイスには、大人の恋愛、それもかなり本気の入った、恋愛が描かれているんですね。
このような大人のふたりを観て、ただ、いちゃついているとしか解釈できないなら、やはりその人も恋愛オンチに間違いないでしょう。
本気の男がどういう言葉を語り、行動をするのか理解したければ、こういう映画を観て勉強するべきです。
そしてマイアミ・バイスには、「男の美学」が詰まっている。
マイケル・マン監督作品は、男性の支持が圧倒的。
マン監督は、長い間、男の美学をひたすら追及し続けているのです。
やはり、焦点はソニー・クロケットの生き方であり、相棒のリコは、あくまでも彼の引き立て役。
だから、しつこいくらいに2人を対照的に描く。
仕事も、女性も。
でも、どんな人間にも完璧はないから、お互いにないものを補い合って、バランスをとっているものなのです。
この作品の鑑賞ポイントは、ストーリーを追うという、表面的にしか映画をとらえることができない人は観ないほうがいいですね。
感性で観るべき作品なのです。しかし映画というものは常に、感性を研ぎ澄まして観るもんだと思っている。逆の言い方をすれば、感性を刺激しない作品は、作る意味も観賞価値もないというわけなのです。
マン監督の作り出すショットは、最高にクール。
また、シーンが切り替わる瞬間も絶妙で、最高品質のクールなイメージを崩さない。
また、ディティールを楽しむことで、作品の奥行きとこだわりがとことん堪能できる。
音楽や映像の美しさ、セリフの裏側にこっそり潜ませてある、登場人物たちの心情。大人の会話。
細かいディティールへのこだわりには、毎回、感心させられた。
観ればみるほど面白い。
悪役さんたちも、すごくいい味を出していて、それぞれにカッコイイ!
とくにイエロ役はかなり強烈な印象でした。
ボスのモントーヤも、なかなか渋くてイイ男。
脇役のそれぞれを細かく観察しているだけでも楽しくて、やみつきになりますね。
言葉少なめに危険な任務をこなす、潜入捜査官。
実際に、かなりリサーチをしているらしく、主役の2人は実際に潜入捜査に参加させられ、現場の危険さをナマで味わったということです。
また、もと警官で、潜入捜査経験のある人によると、この作品に登場する捜査官の行動や、捜査のやりかたなど、かなり現実に近いものだそうです。
たぶん、今回のマイアミ・バイスが、まさにマン監督のやりたかったマイアミ・バイスなのだろう、と思いました。
どちらかというとTV版のほうが世間の支持率は高いようなのですが、たぶん、TVというものは、視聴率をとらないといけないモノなので、大衆的にコミカルに、言ってみれば親しみやすい捜査官というキャラクターの路線であったと思われます。
それは、あくまでも大衆路線のサービス産業なのだ。
TVなのでしかたがないわけで、マン監督のやりたいことに多少ズレがあっても、きっと長い間、ガマンし続けたのだろう。
そのアイディアを溜め込んで、今回はそれを自分の作りたかったマイアミ・バイスに仕上げたのだろう。
私はTV版をほとんど観たことがなく、最近スカパーでちょっと観てみたのであるが、白いスーツやラベンダー色のシャツ、全体的な軟弱ムードにはちょっと気分が乗らなかった(苦笑)。
でも、また観てさらなる研究をしてみます♪
男性の支持率が高いと、興味深々なので(笑)。
でも私は、断然、今回の映画版のほうが好きですね。
ダークで、ハードで、寡黙で、緊張感があって、ビシッと気合いが感じられて。
コリン・ファレルは近頃には希少となってしまった、本物のナイス・ガイだと思う。
(アンジェリーナ・ジョリーも、彼について同じようにコメントしていた)
本物の男を知りたいのなら、マイアミ・バイスで研究するべきなのです。