ハッスル&フロウ

またレイトショーで観てきました。
はっきりいって、私は環境よりも利便性で住む場所を選んでいます。
ちょっとそこまで行ってきます~てな感覚で都心に出られるので、本当に便利です。
もっと近いほうがいいとか、まあ、欲を出すとキリがないのですが・・・(笑)

さて、「ハッスル&フロウ」はものすごく良かったです!

劇中、何度か繰り返されるセリフ、「夢は誰でも見れる」
やるか、やらないかで人生が分かれる。
そう、運命の選択は常に自分が決めているのです。

本当にやりたいことをやるのが、真実の自分の姿なんだ、って再確認させてくれる作品でした。

音楽はアカデミー歌曲賞を受賞。
最近、黒人系に興味があって、いろいろ聴いています。
以前から聴いてたのはゴスペルとかでしたけど、ラップは初めてでしたね~。
サントラを早速購入して家で聴いてましたら、ウチの真空管アンプだとこの音は、鼓膜がビリビリする~~~☆(+_+)
いやはやスゴイ体感です~~。

主人公のDジェイを演じるテレンス・ハワードは、「クラッシュ」のときもTVプロデューサーを演じていて、ナイーヴな感性とハンサムなところに惚れましたねー。
クリエイターとかアーティストの雰囲気がぴったりな人です。
今回の彼は、夢を追いかけて、ポン引き生活から足を洗いなんとかして這い上がろうとする男。
内に秘めた音楽への情熱、あふれようとするエネルギーを眠らせておくことなんかできない。
そんな熱い自分に気がついてしまったDジェイは、自分でチャンスを作り、一本の道をまっすぐに、わき目もふらず、進んでいくのです。

手作りでスタジオを自宅内に作っちゃうところとか、一本のテープのためにみんなで力をあわせていくプロセスがとてもいい。
ひとつの目的、夢に注ぐ、熱い情熱がすごく素敵でした。
しかしあの手作りスタジオのジャンクなインテリアは最高ですね♪(笑)
ジャンクなところが最高にイカしてる。
紙製のドリンクホルダーを壁にタッカー止めするところなんか、おかしくってしかたがなかった。
自分たちの手でひとつずつ、積み上げていくように、作り出していく様子はリアル感があってとても楽しかった。
間に合わせでもなんとかなっちゃう、っていうところ、私もそういう経験を何度もしてるので(笑)実感としてすごくよくわかる。
あ~そうそう、そういうのあるある~って感じで。

非情にも、Dジェイが、売春婦とその子供を外に放り出すシーンがあるのですが、
あれを表層しかとらえなかったら、なんてヒドイ男、でかたづけられるのでしょう。
しかし、「これは本当の自分じゃない」と気がついてしまったらもう、2度と決して止められなくなる。
他の何を犠牲にしても、突っ走らないと、気がすまないわけですね。
命かけてるわけです。
そういう主人公Dジェイの心情が本当によく表されていました。
フロウ(流れ)を止めることはできない。
そして、もしもその流れを邪魔するものがあるなら、徹底的に排除するべきなのだと。
コンプレックスから脱することのできない人間や、向上心のない人間は、
永遠に光を手に入れることなく、妬みの沼の中で己を蔑みながら生きていく。

最後のほうでは、ちょっと最悪な事態になってしまう。
もう、だめかも。これで終わったのか?
一見、最悪の状況に追い込まれるときがあってもそれは、あとになってみると、必然だったことがわかる。
そんなこともこの作品ではきちんと表現されていました。

そして、命注いで作ったテープがどうなったか?
ぜひとも、ご覧になって確認していただきたいです~。

そうそう、「クラッシュ」のときのチンピラみたいな人って、サウス系ヒップホップの代表的アーチストで、有名だったんですね~知りませんでした。
今回は有名ラッパーとしてご登場。
あと、シェルビー役のほっそりしたD.J.クオールズ君も印象的でした。かわいい!
素晴しい歌声に感動し、魂が揺さぶられるシーン。
一緒に感動しました~~~(T▽T)

ところで、テレンス・ハワードはものすっごくオシャレな人なので、
なんでもない白いランニングシャツでも、とびきりオシャレに着こなしていました。
まあ、この丈の長さとか、フィット感にこだわりがあるわけですが。

プレミアのときの写真、すごくセンス良い!
ほんとうに、こんなオシャレな男性って素敵です!!
よく、私服姿で引いてしまう俳優さんて多いんですが・・・。
彼には惚れ直しです♪

さてさて、ノラのキメポーズ!
気持ちが入ってますね~。
ラスト近くのすごく感動的なシーンです。
ノラもまた、自分の道を見出していくのです。

私がいつもスタッフに言っていることがあります。
それは、「自分の限界は自分で決める。
ここまでと思ったら、それ以上上に上ることはない。」と。

この作品を観て、それをまた自分に刻み込んだのでした。

自分の限界は、自分で決める♪
自分の人生は、自分で決める♪(ラップ調に)