柔道龍虎房

2018年3月24日

泣いてもいいから前を見ろ!

や~~れぇばぁ~できるぅさぁ~~~♪
できなぁ~~けぇえりゃぁ~~♪

まったくさ・・・単館上映で、しかも夜の一回しかやってなくて、あっという間に上映終了で。
またあわてて行ってきました。銀座までひとっ走り。
私は映画のために都心に住んでいるんですよ(違います。本当は仕事するためです)。
六本木ヒルズに住んでたら便利だろうなあ~とか真剣に考えたり<無理

でもね、観たかったのです。「柔道龍虎房」。

ジョニー・トー監督大好き。とにかく彼の作品は面白い。
そんなに観てないのですが「暗戦」とか「非情の掟」とか、最高です♪
今回も、トバしまくってました。爽快です。華流イケメン柔道大会です。
ていうか、かなり意味不明でした。香港で柔道です。
そうとう無理やりな設定です(笑)。
私は柔道に詳しくないですが、ワザの決め方とか、投げ方とか、なんか変??・・・。
でもねー、かっこいいんですよねー。

いつも思うのですが、映像センス抜群。
この独特のカメラワークのかっこよさ、うまさには唸ります。
私が特にすきなのは照明の使い方で、逆光の取り入れ方なんか、すっごくいい。
また、いつも意表をついてくるので、今度はどんな仕掛けを用意してくれてるのかと、ワクワクしてしまう。
本当に、映画の娯楽的なことをよく知りぬいているというか、楽しませることに天才的。

今回の作品は、’60年代の日活アクション映画のオマージュで盛りだくさん。
日活映画、よく観ましたねー。特に鈴木清順の作品とか大好き。
たぶんジョニー・トーもかなり意識してると見えて、酒場の喧嘩シーンとか、バンドとか、賭博場とか、すごくいいツボをついてくる。
乱闘シーンで今回おもしろいのは、全員が柔道で戦うところ(笑)。
銃もナイフも、武器が一切出てこない!
ヤクザのオジサンでさえ、柔道の達人なのです!
いや~~まいりましたね。やってくれるわ。
ただ、一度だけカッターナイフが出てきます。
カッターナイフですよ!あれはぶっ飛びましたね~。

ギャグセンスも最高です。かなり笑わせてくれました。
キラキラと白い歯を見せながら、バンバン投げ合うアーロン・クォックと、ルイス・クー。
飛び散る汗。
アーロン・クォックはかわいい。
先日の「ディバージェンス」のときはシリアスムードでしたが、今回はイキイキ、元気はつらつで、かわいかった。
青春です(笑)。
ラストシーンのあとに、「黒澤明監督に捧ぐ」とメッセージが。
そう、黒澤監督の「姿三四郎」にオマージュ捧げてるのです。
何で今、柔道かとか、そういう深読みはいけません。
こういう危ない橋を渡るのは、ジョニー・トーしかいません。
そういうところがとっても好き。
そしてエンドロールには、姿三四郎の日本語の歌が朗々と響きわたるのでした・・・。

柔道龍虎房 [DVD]
ルイス・クー (出演), アーロン・クォック (出演), ジョニー・トー (監督)

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DVDはプレミア付いちゃってますね……。

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