ディテクティヴ

公開後すぐに観に行ってしまいましたね。
他にもたくさん観ないといけないものがあったのに、
それらを後回しにして、とにかくこの映画が観たかったんですね。


予告編を観たときに、まず「キャラハン」という名前に激しく反応してしまい、その名前が頭から離れませんでした。
おそらく、「ダーティ・ハリー」のハリー・キャラハンの名前を使ったのではないかと思いました。でも、悪役のほうに使われているんですけどね・・・

この映画が上映されていた銀座のシネパトスさんはいつも、他では観ることのできない良品を上映してくれるので、時々出かけて行きます。
しかし、かなり古い劇場なので、足の下を地下鉄が通るとゴゴゴ・・・と結構大きめな音が響き、振動します(^^;)
映画に夢中になっていると、映画の中の音なんだか地下鉄なんだかわからなくなるときがあったりします。
そんな、愛すべきレトロな雰囲気の漂う劇場です。


公開直後でも、席はガラガラでした。
そして例によって、男性客ばかり。
でも私にとってはとても見応えのあるしっかりしたハードボイルド作品で、大変気に入りました。
←このいかにもノワールな構図!いいですね~~
カメラワーク、最高でした。
’70年代っぽい、人間対人間の熱いアクションシーンも嬉しかったです。終盤の銃撃戦の撮り方、演出など、とても良かった。
BMWのプロモかというくらい、駆使し壊しまくりで、ツボだったのが横の割れたウィンドウからにゅっと手を出して銃でバンバン撃つところ。

男のロマンに感動しました!友情、裏切り、復讐。そして、愛もあり。
というか、男のロマンを見せ付けられた!って感じでした。
カッコイイです・・でも、羨ましくもあります。
’70年代を思わせるハードボイルドなドラマ、そして撮りかたにも大感激できて、本当に嬉しいことこのうえなしです。
今この時代・・・、軽くて薄くて浅いものばかりの時代・・・にこういった渋い作品が観れて嬉しかったです!
キャストも良かったです♪
ダーティなヒーローを演じるのは、ジャン=クロード・ヴァン・ダムさん。
素敵でした。渋いです。
若い頃よりも、お顔の皺が刻まれた今のほうが、より魅力的になったと思います。


悪役のキャラハンはスティーブン・レイですが、この人も渋くて素敵です。
ジャン・クロードとスティーブン・レイというヨーロッパ的な雰囲気の顔ぶれと、やや暗めの映像に、まるでヨーロッパ映画を観ているかのような気になりましたが、舞台は何とニューオーリンズ。
撮り方や演出で、場所の雰囲気がずいぶん変わって見えるものだなあと思いました。

脇役の俳優さんたちも、なかなかのイケメンさんたちを揃えてくれていて、非常に楽しませてくれました。
こういった作品の楽しさって、そんなところにも存在しています。
で、あとになって他の作品に、また違った雰囲気の役で登場してくれたりして、そういうのを観るのも楽しいものです。

ストーリー展開も、意外性があったりして面白かったですね。
途中ちょっと、ありえないような・・・?というところもありましたけど、違和感無く観ることができました。
ところで、こうやってシーンの画像を並べてみると、全体的に暗いですねやはり。


ポスターなどのデザインも渋くてかっこいいのでちょっと並べてみました。

コレ、ヴァン・ダムさんとは思えないほどお顔に修正がほどこしてあって・・・。
そのままでいいのになあ。

しかしこれを見ると、やはり「ダーティ・ハリー」を意識?


こちらはDVDのようです。
↑のお顔とずい分違いますね・・・


これもカッコイイ!
ダークな色合いがいいですねー。

書体なんかもちょっと’70年代風?

あと、ちょこっとしか登場しませんでしたが、かなり印象的だった若手俳優、ウェス・ロビンソン君。
今後も要注目です。

「やったことには必ず結果がある」
どこかで聞いたセリフです。うーん、どこだっけ・・・