ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬
まず、ポスターのR・アトキンソンの表情に思わず吹き出してしまう。
なんともいえない、この微妙ーーーな表情。
目つきとか、わずかに上げた口元、バックの炎、銃から煙・・・ってわざとらしさがさりげなく・・・
矛盾した自分の表現は横に置いといて。
とにかく、最高に楽しかった!!!
まさに抱腹絶倒、場内笑いっぱなし。
みんな、声出して大笑いでした。
映画であんなにも観客が大声を出して笑いっぱなしというのは初めて体験した。
それほど、ローワン・アトキンソンのパフォーマンスが面白すぎだった。
R・アトキンソン作品はずっと観てきていますが、本作が最高傑作かと思いました。
すごく素直に笑えたというか。
素直に笑って、それが楽しくって。
素直さということをアトキンソンが優しく微笑みながら
教えてくれたような。
そんなあったかい気分だったなあ。
笑いということの基本的な部分に還った・・・なんて大げさかしら。
ローワンの長年のファンとして・・・私にとっては癒し系。
「ゴースト・プロトコル」もかなり面白かったし満足度も高かったが、なんと意外なことに、ジョニー・イングリッシュはそれを上回る面白さだった。
スクリーンで久しぶりに大好きなR・アトキンソン観れるし、そういう意味でもすごく期待してた。
でもスパイもので大作じゃない作品、てことになると、それなりにかなり気を抜いてというか、肩の力抜いて観ないと、っていう事前の心構えみたいなのもあった。
そういえばこのあたりが癒し系ポイントのひとつかもですね。
ローワンのパフォーマンスが半端ない。
他にはない個性、彼が画面に出ている間(ほぼずっとだったが)客席笑いっぱなし。
私は、007シリーズを全て観ているわけではないのですが、それでも相当楽しかったです。
大体知っているだけでも大丈夫かと思いました。
007シリーズを全てか、あるいはいくつか観ている方なら、さらに楽しめると思います。
「カジノロワイヤル」の拷問シーンのオマージュかと思える部分・・・。スパイたるもの、やはりどのような状況にも対応するため、身体のあらゆる部分において鍛えておかないといけません。
ドミニク・ウエスト、とっても素敵でした!
本物らしさにこだわってキャスティングされたという俳優陣が、作品の雰囲気をキリリとさせつつ、ぐっと盛り上げてくれていたように思いました。
これは・・・。打ち合わせ中でしょうか?
ローワンのやけに真面目というかこっちが普通なのでしょう・・・な表情が、かえって面白く思えてしまいました。
倒れている人の首に、小さなパラソルが刺さっていますが、このような小道具のとっても楽しい使い方が盛りだくさんです。
意外と身体がやわらかいローワン。
けど、なんとなく力が抜けてる感じのキックですね~
執拗に追いかけてくる暗殺者。
暗殺に使う道具も妙に凝ってて面白かったです。
掃除機もすごいし、あと、ゴルフ場で使ってたマシンガンとか。
ロザムンド・パイクも良かったです。
しかし皆さん、笑いをこらえながらの撮影が大変だったのでは・・・と余計な心配をしてしまいましたが、プロの人達だから、そんなこともなかったのでしょうかね。ローワンと目を合わせたらもう笑わないのが無理!という気がしてしまいます・・・。
そうそう、電動車椅子のカーチェイスも凄かったし、愛車が音声で答えるのも楽しかった。
雪山のシーンは「女王陛下の007」のパロのようです。
エンドロールは席を立たず、是非最後まで見届けてくださいね。
素晴らしいパフォーマンスを観ることができます。
Mr.ビーンを懐かしく思いました。
そうそう、最後に使われた曲がグリーグの「山の魔王の宮殿にて」。またこの曲!!って思いながらも嬉しかった。
ブラヴォー!!R・アトキンソン。
是非、このシリーズで再び作っていただきたいです。