007/スカイフォール
久しぶりに六本木で鑑賞しました。
場所柄、外国人の方々が多くそしてなんと満席で、すごい熱気でした。
一時はこのシリーズがもう作れなくなるんじゃないか、もうダニエルのボンドは観れないんじゃないかという事態になっていたけど、こうして無事に、そしてとても見事に完成してくれて、本当に本当に心から嬉しいです。
作ってくださった方々には感謝の気持ちでいっぱいです。合掌。
オープニングのビジュアル、今回も綺麗でした。
今作のモチーフを散りばめた万華鏡のような感じ。
予告編でもさんざん映っていましたが(映画館に行く度に予告編を観ました)、絵になるカッコイイシーンの連続。
これはカメラアングルも演出も上手いのですが、その絵の中心となるダニエルの成せる業!と思いました。
雑誌「Safari」で見かける私服姿でもビシッ!と決まっていて、美しいこと。
それにしてもあらゆる男性ファッション誌で特集しているし、それにブランドとのコラボの量がすごい。
ボンド使用のトム・フォード、オメガ、マリネッラの他にグローブ・トロッター・・・。
それからボンドガールを演じたベレニス・マーロウはスワロフスキー。
私は、劇中でボンドが着用していたチェスターコートやPコートがすごく気になりました。
ちょっとシブくなったボンド。
44歳だそうですが。劇中でも中年の設定だったのでしょうか?落ち着いてはいたけれど、中年というイメージではなく、とても若く思えました。
吐く息も白むスコットランドへのシーン。
テーマは“Antique”アンティークと“Resurrection”復活。
50周年記念のためでしょう、過去作品へのオマージュが微笑ましくて嬉しかったです。
特に、1960年製アストン・マーティンDB5!
ところどころ笑えるシーンがあったことも、オマージュのひとつですね。
例によって字幕がちょっと…アレだったので、「ん?それでいのか?」と思ってしまったシーンがいくつかありました。私は英語が得意でないから、字幕についてとやかく言えるレベルでは到底ないのですが、周囲の外国人さんの反応からみて、私の思うことはそんなにはずれていなかったと思いました。
米国人と思われる男性たちは思いっきり声出して笑ってたり、すっごく楽しそうだった。金髪の少年たちが団体で来ていたけど、すごく大人しく観ていた。
列車アクションはCGなしだったそうで、スタッと降りてソデを直しつつ追跡を再開するシーン(予告編のアレです)は、最高にカッコよかったですね。スーツはトム・フォードだそうですが、身体に沿うようにピタッと完璧にフィットしていてシルエットが素晴らしく綺麗でした。
屋根をバイクで走るところもすごかった!
あれだけのアクションをしてもスーツがビシッと決まっているのには驚きました。
レイフ・ファインズ!かっこいい!
デキる上司、って感じで素晴らしく格好良かったです。
貫禄があるのにオヤジくさくない。三つ揃いのスーツもダンディに着こなしていらして素敵です。
デスク前で横向いて椅子に座ってるだけなのにカッコイイんですよね~。
今まで鼻なしのスキンヘッド()に見慣れてしまっていたので、久しぶりにステキなレイフを見れて非常に嬉しいです。
Qが可愛くて、意外に出番があって嬉しかったです。
原作ではもっとオジサンらしいのですが(笑)。
こういうオタクっぽいキャラというかコンピュータの天才という役柄は、最近の犯罪もの映画やドラマではなくてはならない存在になっていますね。
今回、このQというキャラクターが、時代を象徴しているように思えました。
レイフとベン君には次作にも期待してしまいますね。
ところで「レイヤー・ケーキ」のラストシーン、覚えてますか?
今観ると、本当にびっくり!なラストでしたね~いやはや。
それと、トム・ハーディがすっきりスマートなハンサムさんだったのにも驚きでした。
色々な意味で今観るとすごい映画です。
ハビエル演じるシルヴァがめちゃめちゃ怖かった。
感情を持ったシュガー(「ノーカントリー」)のようで、彼の演技に集中させられるシーンはBGMが途絶え、大迫力でした。
時代は変化し続けている。
だから、色々な意味で、過去からの脱皮をする必要があるんだなあと思ったり、または今までの作品のなかでずっと愛され続けてきたものへの敬意を感じさせる作りだったと思いました。
ラストシーンで流れるメインテーマが、昔ながらのアレンジで、思わずニヤリとしてしまいました。
次作にも期待!早く観たい。