ドリームシップ エピソード1/2

制作:2004年ドイツ
原題:(T)RAUMSCHIFF SURPRISE PERIODE

万人にオススメ、っていう類の作品ではないのですが(笑)。
脱力系です。
でも私はこういうの、結構好きなんですね~

渋谷のミニミニシアターでしかも夜の9:20からの1回しかやってないという、かなりマニアック?な作品。

解説のSF評論家、大森望さんの言葉をお借りすると、
「スタトレの3人をオカマ化してルークと交換したのち、SWのキャストでバック・トゥ・ザ・フューチャー/ターミネーターする趣向」
かいつまんで説明すると、こんな風ですかね(爆)。

他にも、「チャーリーズ・エンジェル」「ロック・ユー」「2001年宇宙の旅」などなど、さらにハリウッド調のミュージカル風もアリ、という超豪華なネタで満載。
ダース・ベイダーとか、皇帝もご登場(笑)。
しかし、パロディといっても、そっくりシーンにはかなり気合いを入れて作ってる感じで、好感が持てました。

ただ、なんというか、ハリウッド的な笑いを期待していくと、ちょっと肩すかしをくらうでしょう。
笑いの種類が、なんか違う。
ドイツ語だし・・・。
ドイツ人のギャグって、へええ、こういうのなのね~って勉強になりました(笑)。

しかし、アメリカのネバダへ行っても皆ドイツ語っていうのは違和感ありましたねー(笑)。
まあ、かえって新鮮だったりもしますが。

とにかくこの作品、すごくたくさんの賞をもらってるみたいで、なんだかすごいぞという期待と、ティル・シュワイガーが出てるのと、あとオカマネタというので夜遊び気分で観に行ったわけです。
ティルは、まだそんなに作品を観ていないのですが、「キング・アーサー」のときのダメ息子ぶりと目つきの悪さに惹かれました。

ちなみにティルはオカマ役ではなく、SWのハン・ソロのようなちょっとやさぐれた宇宙タクシー・ドライバーという、なかなかおいしい役どころ。
とってもカッコ良かった♪
相手役のメタファ女王(これがまたアミダラみたいなんだけど、途中から衣装が「シュレック」のフィオナ姫風に☆)と恋に落ちるときの表現のシーンが、かなり笑えた。
ものすっごく意味不明なんだけど、なんとなくわかるよ、その感じ、みたいな。
で、その時にティルの両手が鎖で繋がれていて、それが妙にツボだった。

一番印象的だったシーン。
ティル扮するロックが運転する、タクシーのデザインが、まるでSWエピソード1で子供アナキンが乗る乗り物によく似ていて、あのジャンクな雰囲気が素晴しく良かった。
そしてそのジャンクなイエロー・キャブで、宇宙空間を猛スピードで飛び回る。
攻撃してくる敵をかわすのですが、空中戦でヒョイヒョイと攻撃をかわすというのはなんともいえず爽快感がありますね。
このあたりの宇宙船のデザインや、作り、特殊効果などは、結構頑張ってやってるな!という印象で、観ごたえありました。
監督もスタッフも、SWの熱烈なファンなんだろうなあ、っていうのが伝わってきた。

まわりはいかにもオタな男性客ばかりで、皆さん結構笑ってましたね。
特にSWネタの部分はかなりウケが良かった。

そんなこんなで、なかなか楽しめました♪