アフター・ウェディング
これは、10月の末に沖縄から「この映画を観るために」わざわざ東京までやってきた友人と観たのです。
この画像ではマッツ・ミケルセンが大変大きく扱われているのですが、日本国内の劇場に置いてあったチラシのマッツは、すごく小さな扱いでした。
どうしてなのかなあ・・・
「007/カジノ・ロワイヤル」ではル・シッフルという、サイコーな悪役を演じてくれ、
また過去「キング・アーサー」では円卓の騎士のひとり、トリスタン役。
この作品でマッツの魅力にとりつかれてしまった人は多いんですねー。私もそのひとりです。
ちなみに「キング・アーサー」に出ている俳優さんたちは今、それぞれに主役をやっている大物ばかりです。私はかなりツボにきてしまって、大好きな作品です。
音楽はジマーさんだし、監督はアントワン・フークア。
話それましたが・・・
そういうことですので、007で悪役と知ったときはもう、大変な騒ぎでした。
もちろん、観たあともさらに大騒ぎですよー。
だって、女王陛下のジェームズ・ボンドを拷問しちゃうんですもんね。
というわけで、ル・シッフルはとーっても怖い怖い人で、非常に楽しませてくれたわけなのですが、
今回の「アフター・ウェディング」のマッツさんは、ガラ~~リと印象を変えます。
とーーても誠実で優しくて、愛にあふれる男性ヤコブに、思わずほーっといたしました。
癒し系のマッツに反則くらった気分。やられた・・・・・
なにしろ、笑顔が素晴しいのです。
一見、コワモテなお顔がニッコリ・・・とほころぶと、それはそれは素敵なナイス・ガイに変身してしまうのです。
そんな最高の笑顔がたくさん観ることができ、大満足でした。
笑ってるマッツも素晴しく素敵でしたが、怒ってるマッツは物凄い怖くてそれがまた素敵でした(笑)。
ストーリーのほうは家族愛がテーマで、血のつながり以上の、人間の深く強い心の絆を優しく描いた作品でした。
ただ、なんとも表現しにくい感覚なのですが、どこか、何かが・・・それはデンマークと日本の感性の違いなのか何なのか不明ですが・・・
共鳴しないというか、共感できないところがあって、そしてそれは一緒に観た友人も同じ意見でした。女性監督なんですけれどもね・・・
うーん(悩)。マッツが出てるので、DVDを購入しますから(笑)
再度観て、この件を検証してみたいですね。どのあたりが違和感なのかを。
でも、カメラワークは結構好きでした。
人の息づかいが画面から伝わってくるかのような体温のある感じが良かったです。
ところで、いつも北欧の映画を観ていて羨ましく思うのは、インテリアの上質さです。
インテリアに対するレベルの差を思い知らされます。
人は、愛の対象として家族を求めるのでしょうか。
人って、愛されたいというよりは愛したいのかもしれないなあと、そんなことを考えてしまった映画でした。