爆笑してキュンとする大人の映画『ラブ・アゲイン』

2023年6月15日

『ラブ・アゲイン』作品情報

時間:117分
原題:Crazy, Stupid, Love.
製作:2011年アメリカ
監督:グレン・フィカーラ、ジョン・レクア
脚本:ダン・フォーゲルマン
撮影:リー・ヘイキソール
音楽:クリストフ・ベック、ニック・ウラタ

キャスト:
スティーヴ・カレル(島田敏)
ライアン・ゴズリング(綱島郷太郎)
ジュリアン・ムーア(安藤麻吹)
エマ・ストーン(根本圭子)
マリサ・トメイ(よのひかり)
ケヴィン・ベーコン(高宮俊介)
アナリー・ティプトン(小林沙苗)
ジョン・キャロル・リンチ(森源次郎)

『ラブ・アゲイン』予告編

『ラブ・アゲイン』のあらすじ

ロサンゼルス郊外に住むダサダサの中年オヤジ、
キャル・ウィーバー(スティーブ・カレル)。
見た目にはまっっったく気を遣っておらず、
そのせいで妻に浮気されてしまい、離婚を切り出される始末。

でも……フタを開けると、中身はすごく良い人。
子供たちからも慕われ、ガーデニングの腕はピカイチで、温かいハートの持ち主なのです。

でも今どき七三分けでジャージはちょっとね……っていう。
そこへ現れたのが天才ナンパ師ジェイコブ(ライアン・ゴズリング)!
地味なキャルの見た目を一気にイケオジへ変身させてくれます。

すると、どんどん女性が引っかかるように……!
でも大事なのって見た目なの?中身はどうでもいいの?
ギャグ満載のストーリーに、家族愛、そして自分探しという自己啓発的なテーマも盛り込まれています。

妻がジュリアン・ムーアな時点で、ああ復縁するんだなと分かるけど、
本当に大丈夫なのか最後までハラハラしながら見ていました。

終盤の4人のおじさんがごちゃごちゃするところ、本当に情けなくて面白い。
妻エミリーの大げさな名前の浮気相手
ディヴィッド・リンハーゲン役は、なんとケヴィン・ベーコン!
名前がキラキラしてるし美人の妻を寝取ったっていうから
どんなイケオジなのかと思いきや、
見た目は良いけど中身がなんだか残念な感じの漂う、なんともいえない人でした(笑)

なんだろう!?あのはっきりとは言葉に言い表せない、ビミョーに残念な感じ……(笑)
それをベーコンが実にうまく演技していて、本当に面白いです。
良い人なんだろうけど、何かがイマイチなのよね~みたいな。
ヒドイ(笑)……なぜ浮気した?

適当な浮気相手にはピッタリだったのかもしれません。
(本命にはなれないってこと)

『ラブ・アゲイン』を魅力的にする俳優たち

スティーブ・カレルが、真面目な役を演るのは珍しくありません。
ダサいポロシャツに、よく見つけてきたなっていうダサいニューバランス。安物のラインなんでしょう。
彼は、常にギャグ一直線なウィル・フェレルなどとは違って、いい塩梅にギャグを取り入れつつ、良い父親や良い夫を演じるのです。

ライアンというと、『きみに読む物語』などが有名だと思います。感動ラブストーリー系。
もちろん、私は『ドライヴ』や『ララランド』が好きです。

でも今回はコメディ(笑)。演技の幅が広くて良い役者です。
普段はスマートにおしゃれスーツを着こなし、
脱げばムキムキに鍛えた腹筋を見せつけてくれるジェイコブ。

吹き替えが綱島さんのせいでやたらに体育会系に感じてしまった(笑)
私の中で綱島さんといえば、『ハワイ・ファイブオー』のスティーブなので。
スティーブの時は脳筋だし、もっと低音にしていましたけれどね。

全裸でキャルにクドクドとナンパ師の極意を教えるところなんか、笑わずにはいられません。
今回はかなりの高評価だったようで、ゴールデングローブ賞にノミネートされました。

キャルの家族ぐるみの友人でありジェシカの父が、
ジョン・キャロル・リンチで、『ゾディアック』じゃん!!!ってなりました(笑)
彼は『グラン・トリノ』の床屋さんでもいい演技でした。
怖いだけじゃなく優しい人もハマってます。

センスの良いギャグに彩られた、真実の愛と魂の伴侶を諦めずに探し続けるという物語。
何事も、諦めちゃダメだよね。
勇気をもらえます。

『ラブ・アゲイン』の見どころポイント

モールでお買い物するシーンが超楽しい!
こういう、変身シーンって最高に楽しいものですが、
スティーブとライアンという凸凹コンビであることと、
二人の演技と絶妙な演出が相まって、さらに楽しいシーンになっていました。

マジックテープの財布(笑)中学生か!?

もう一つの恋の行方、息子とベビーシッター
大人の恋に刺激を与えるのが、若い世代の恋。
キャルの息子とベビーシッターのジェシカの関係が、ストーリーを大きく揺さぶります。

息子の中学の先生がヤバ女だった
マリサ・トメイがブッ飛んでて笑いました。
最近知っている彼女は、
『スパイダーマン』トムホver.シリーズの
優しい叔母さん役だったので……(笑)

美人なのに変な性格の女子
これはちょっとネタバレなのですが、ハンナ・ウィーバー(エマ・ストーン)のポジションがとても良かった。
なんか変だなと思っていたら、キャルの娘だったんですね。
ナンパされてもなびかない、一途で真面目な女子なのですが、
相手の男性があまりにダメダメで、やっと目が覚めます。

それで何をしたかっていうと、バーへ乗り込んで突然ジェイコブに熱烈キス!
呆然とするモブ女子(直前までジェイコブに口説かれていた)が面白かった(笑)
でもやっぱり、見た目だけじゃないんだよねっていう。

ジェイコブはハンナと、ベッドで色々な話をして、
こんなに笑ったのいつぶりだろう?ってくらい楽しい時間を過ごします。
いつもベッドでは女性に甘い言葉を囁いていたはずなのに。
ここがポイントなんですね。
キャル寄りになったジェイコブは、見た目も中身も揃ったので完璧です。ずるいなあ。
それにしても「seriously!? it’s like a photoshop!!」はウケた。エマの演技も完璧。

 

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