プルートで朝食を

最近すごく注目している俳優の1人、キリアン・マーフィ。
「バットマンビギンズ」の壊れたキリアンも好きでした。
あと、「ダブリン上等!」の彼も、とってもいいです。もしも気になった方は是非オススメします。

それにしてもまあ、なんと化粧ばえする人なんでしょう。
このチラシを見て、男性とは思わなかった人も多いようです。ピンクが似合いすぎ。
彼がヴェジタリアンと知ってから、ますます親近感がわいてしまいました。
俳優というよりは、アーティストというほうが似合う。
とても個性的な表現力の持ち主です。

‘70年代のファンションと音楽がかなりイケてます。
丈の長いコートなど、いいですね~。
他にも、いろいろな衣装で楽しませてくれます。

学生服のセーターとかシャツに自分でボタンやアップリケなどで飾りをつけているのがとってもオシャレで、まねしたくなりました。
最近は手作り風の小物や服が流行していますね。
どうも、時代の傾向として、ハイテクがどんどん進んでいくなかで、そういったアナログ的要素のものが逆に重要視されてきていると思いますね。

よくわかんない絵のバッグとくったりした帽子がなんとも素敵。
私もこの夏は、レトロな感じの幅広の帽子を被ろうと計画中♪

ところで、この作品は、心あたたまり、ほっとなごめて、勇気と元気をくれるという、とっても良い作品です。
基本は「母を訪ねて三千里」??なノリでございます(笑)。
私は、泣きながら笑ってました。
泣きながら笑わせる、なんて、すごい監督だなーと思います。
二ール・ジョーダン監督は、「ダブリン上等!」のときは、”どうしょうもないひとたち”を次々と登場させて、最悪な人間の悲しくもおかしく、そしてホットな部分をとてもうまく描いていました。
今回も、ちょっとズレてるけどいい人達が次々登場して、なごませてくれます。
なんともいえない、やさしさの漂う作品です。

神父姿のリーアム・ニーソンが素敵でした。(素敵なアスランの声が記憶に新しい)
あと、ブレンダン・グリーソンとか、スティーブン・レイとかの個性的な面々も、見どころです。
こういう名優さんたちが脇をかためているので、さらに作品の奥行きみたいなものが感じられました。
冒頭と最後のほうで、コマドリのつがいが、おしゃべりしてるシーンがあったり、主人公のキトゥンに空想癖があって文章のなかで人生をファンタジー化するところなんかにすごく共感を覚えました。
まるで私の日常のようで(笑)。

自分自身に素直に生きようとするだけで、なぜこんなにも困難になってしまうのか?ということに疑問符を投げかけているようでした。
だけど、主人公は負けないのです、ひたすら善良であり続け、そして、自分自身でありたいという心に忠実なのです。
ほっとなごんでると、突然、IRAがからんだシーンで、ドキドキさせられたり、観る者にショックをあたえたり、そんなハードな要素が、アイルランド出身監督の、骨太さをあらわしていて、とても好きです。

キリアン・マーフィは、次回の
「The Wind That Shakes the Barley」
(バーレーをゆらす風)で主演、この作品はカンヌでパルムドール受賞とあって、かなり期待しています。
まあ、キリアンが出ればなんでもOKなんですが(笑)。

プルートで朝食を [DVD]
キリアン・マーフィー (出演),‎ ニール・ジョーダン (出演)